神谷浩史が、小野大輔が『ヒカリ』の魅力を語る!

By, 2011年10月24日



まったく新しい音の映画が誕生! 体感型ビジュアルサウンドドラマ『ヒカリ』先行上映会レポート

9月いっぱいで放送が終了した『声優バラエティーSAY!YOU!SAY!ME!』内で行われていた企画がいよいよ劇場版ムービーとしてお目見えする。

スクリーンには主人公・あおいのセリフが流れるだけ。人間の頭部を模したマイク“ダミーヘッド”を使用し、人間の聴覚がとらえているかのようリアルな音作りを可能とする“バイノーラル録音”を採用。まるでキャストがそばにいるかのような体験をすることができる、宇宙初の“ささやき”ムービーだ。

2011年10月11日(火)、作品のキモとなるキャスト陣と、今回の企画の立案者でもある岩浪美和監督を招いた関係者・マスコミ向け先行上映会が開催された。今回は上映後に行われたインタビューの模様をお届けしよう。

―最初に企画内容をお聞きした時の、率直な感想と実際にご覧になっての感想をお聞かせ下さい。
神谷浩史さん(以下、神谷):お話を聞いた時に何となく想像はできましたが、こうして完成形を観てようやく納得ができました。こうした新しい試みに参加できて嬉しいです。

小野大輔さん(以下、小野):最初は「劇場で大勢でヘッドホンを装着して物語を聴く」、という意味合いがよくわからなかったのですが、今回実際に体験して、新しい表現方法だなと目から鱗が落ちた思いです合点が行きました。

野島健児さん(以下、野島):今回の企画は中々思いつかない発想で「監督はどこまで音オタクなんだ?」と思いました(笑)。実際に体験したら「なるほど、これは劇場じゃないと体感できない感覚だな」と思いました。

岡本信彦さん(以下、岡本):新たな企画にこうして参加できるという嬉しさがとても強かったです。今日はどんな上映会になるのか、色々と想像しながら試写会場に来ましたが、想像以上でした(笑)。

―今回の企画を考えたきっかけは?
岩浪美和監督(以下、岩浪監督):子供の頃から「音」が好きでして、20年くらい前から「音」だけで映画を作ってみたい、という気持ちがありました。『SAY!YOU!SAY!ME!』の企画としてスタートしましたが、まさか本当に劇場公開されるとは思いませんでした(笑)。おかげさまで、皆さんに楽しんでいただけるものができ上がったと思います。

ここで、本日都合により登壇できなかった森川智之さんからいただいたメッセージを紹介。
「本日は試写会場に行けずにとても残念です。難しいことは言いません。皆さん、まずはこの新しい試みを全身で感じて下さい」とコメントした。

―演じたキャラクターの紹介をお願いします。

神谷:声が同じなのに全くの別人2人を演じる、という非常に難しい役でした。「啓介は主人公のあおいに気を使う部分がもう少しあればいいのに」と思いましたが、監督から「若さゆえにキツめの言葉を放ってしまうので、悪気はないです」と説明されました。実際に聴いてみたら、そこまで悪いヤツに聴こえなかったので安心しました。

小野:司はすごくいいヤツで、だからこそ誰に対しても距離ができてしまう。誰といても他の人物よりも少し後ろにいるような感じですね。その位置が一番彼自身のアイデンティティを出せる立場だというのが、とてもむずがゆくもあり、甘酸っぱくもありましたいです。

野島:修二はいつも軽いノリでワイワイするのが好きなようにみえますが、常に周りをよく見ているバランサーです。作中には優しい人間がたくさんいて、彼もその中の一人です。しゃべる時は前面に出てきますが、司と同じく、実は後ろに控えている、という役回りです。

岡本:浩太はとても明るく、周りを楽しませつつ、同時に気を遣っている優しい子です。自分とリンクする部分も多々あるな、と思いました。収録では、つけていったアクセサリーの鈴や、収録時の服装がうまく作品にアクセントとなったようで良かったです。

―監督が今作でこだわったところは?

岩浪監督:キャスト陣はみんな優秀で、特に気になるところもなくスムーズに収録が進みました。既に東京・名古屋・大阪の上映が決定していますが、手応えがあれば全国どこにでも行きたいと思います。

―最後に、ファンに一言お願いします。

岡本:観て、聴いて、僕が今日体験したことを皆さんにも是非体験して欲しいと思います。

野島:ダミーヘッドを使用しての演出を皆さんがどう感じるか? 体験してみて下さい。

小野:音響関連のことは学校でも少しかじったことがあるのですが、この作品は音に携わる人にとっての夢なんじゃないかと思いました。とにかく体験して欲しいです。そして今後もこの世界が広がっていって欲しいです。

神谷:ダミーヘッドを使った収録は、アナログな部分もあって大変だと思いましたが、スタッフさんに腐心していただき、スムーズにいきました。既存の技術ではあるのですが、全く新しい感覚の作品になったのはすごいと思いました。監督から「次はこんな企画をやってみたいんだ」と既に新しいプランがあることを教えていただいたので、そちらの企画にも参加させていただけたら嬉しいです。

<Photo・Text/ダンディ佐伯>

<インフォメーション>
体感型ビジュアルサウンドドラマ『ヒカリ』

2011年10月29日(土)よりシネ・リーブル池袋、センチュリーシネマにて“ささやき”ロードショー
11月より【大阪】シネ・リーブル梅田でも公開決定

<キャスト>
啓介:神谷浩史
司:小野大輔
医師:森川智之
修二:野島健児
浩太:岡本信彦
ほか

【ストーリー】
突然の事故で恋人を失い、ショックで一時的に視力を失った女子高生あおい。
暗闇の世界に閉じこもる少女の耳に届く、医師の励まし、同級生たちの温かい声、そして失った恋人とそっくりな声を持つ青年との出会い…。
あおいは、視力を取り戻すことができるのか、それとも―――

●『ヒカリ』公式サイト
http://project-hikari.net/

☆特別番組情報
『緊急特番「声優バラエティー SAY!YOU!SAY!ME!」ヒカリ公開スペシャル 放送決定!!』
「ヒカリ」10月29日公開を記念して、「SAY!YOU!SAY!ME!』がもう帰ってくる!!
【放送日】
テレビ愛知:11月2日(水) 26時30分~27時00分
AT-X:11月2日(水)14時00分~14時30分/26時00分~26時30分
   11月5日(土)25時30分~26時00分(計3回)

(C)「声優バラエティーSAY!YOU!SAY!ME!」製作委員会/(C)「ヒカリ」製作委員会

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