ファンの大声援とともに迎えた、最高のバースデーライブ！ 『緒方恵美 アニメグ。30th TOUR 2023』（東京公演）レポート
緒方恵美のライブツアー、千穐楽公演が彼女の誕生日である2023年6月6日（火）、東京・SHIBUYA CLUB QUATTROで開催された。
今年2月に発売された最新ミニアルバム『アニメグ。30th』を引っさげて行なわれた今回のツアー。マスク越しでの声出しOKということで、歌唱中もMC（緒方さんとのやり取り）でも、会場から大きな声が上がっていた。
当日はあいにくの雨模様となってしまったが、開演前から多くのファンが詰めかけ、オールスタンディングの会場は熱気に満ちていた。
黄色と青色のサイリウムの海が広がるなか、バンドメンバーに続き、白を基調とした衣装に身を包んだ緒方さんが登場。センターに立ち「聖者の行進」、「絶望性：ヒーロー治療薬」とハードなナンバーを立て続けに披露、オーディエンスもヘッドバンキングや腕を振りあげながら応えた。
最初のMCでは「やっとですね。思い切り声を出して、飛んで、ステップを踏んで、最高の1日にしよう！」と煽る緒方さん。場内は大きく盛り上がった。
続くブロックでは「プラチナ」、「One Last Kiss」と名曲が続き、最後に披露したのは21年末に公開された『劇場版 呪術廻戦 0』エンディングテーマ「逆夢」。作品、そして緒方さんの歴史をたどるように披露していった。
MCでは「面談のお時間です」と笑顔で切り出し「初めてオガタのライブに来たという人～？」、「声出しライブに初めて来た人～？」と尋ねると、多くのファンが挙手。「いままで何してたの？」という愛あるツッコミに場内爆笑。
続いてのバンドメンバー紹介では、緒方さんの声に合わせ、ファンもメンバーひとりひとりの名前をコール。それに対し、なぜか「血液型と星座」で自己紹介する面々（笑）
この数年できなかったそんな交流を、全員が心底楽しんでいることが伝わってくるやりとりが続く。
さらにサプライズとしてバースデーライブ恒例のバンドメンバーによる寄せ書きサイン色紙をはじめ、お酒好きの緒方さん感涙の（？）純米酒などのプレゼントが贈られ、場内は祝福ムードに包まれた。
ここからふたたびライブパート。「Ready」はコール＆レスポンスのレクチャーからスタート。「oh,Let’s get loud,OK」というフレーズが会場中から響き、全員左右に手を振りながら曲を楽しむ。
続いては『Angel Beats！』から2曲を披露。「My Soul,Your Beats!」を切なさも込めて歌い上げると「Crow Song」ではキーボードの岩瀬聡志さんがショルキーで登場。髪を振り乱しながらの演奏に応えるようにコール＆レスポンスの声もひときわ大きくなり、最後は全員でジャンプ！ 会場のボルテージは最高潮に達した。
「最高だね！」と叫んだ緒方さんが「でも次が最後のブロックです」と切り出すと、場内からはすかさず「え～！」の声と一緒に地団太を踏む音が。“地団太”はコロナ禍で声が出せない状況で「まだ終わっちゃいやだ」という意味を込めてangelaのatsukoさんが考えたリアクションだったが、この日は大声とあわさり、大変なことに。
「めちゃめちゃ嫌がってくれてありがとう！」とうれしそうな緒方さん（笑）
そして本編ラストブロックへ。
「（ラップ部分が難しくて）死ぬかと思ったけど（笑）楽しかった」とレコーディングを振り返った「No.7」、爽やかなロックナンバー「Driver’s High」と続け、最後はクラップの海の中、アニメ『幽☆遊☆白書』オープニングテーマ「微笑みの爆弾」を熱唱。間奏で自身が演じた蔵馬の技名を叫ぶと、黄色い大歓声がわきおこった。
迎えたアンコールでは緒方さんとギター・目木とーるさんが登場。目木さんのギターに乗せて「アイノウタ」をしっとりと歌い上げる。「最期の時まで精一杯生きて歌うと誓うよ」という歌詞に、会場からは啜り泣きと共に温かい拍手が上がった。
ここで残りのメンバーも登場し、しばしトーク。「コロナ禍の配信ライブでは、どこのカメラを見てパフォーマンスをすればいいのかわからず、辛かった。少しずつ戻ってきて、今日はみなさんの目を見ながら歌え、声が聞けた。最高にうれしかったです！」と感謝の気持ちを伝えた。
「全て一期一会。改めて、人とのつながりを大事にしながら、今日できるパフォーマンスを、今日目の前にいるみなさんに、配信で見てくれているみなさんに楽しんでいただけるように頑張っていきます！」と話すと、ここでステージ上にバースデーケーキが持ち込まれる、この日2度目のサプライズ。場内からは改めて「おめでとう！」の声が上がり、「声を出して祝ってもらえるのは、こんなにうれしかったって思い出した！」と笑顔の緒方さんだった。
そして「M’sBAR 2023」が8月12日（土）に東京・代官山「晴れたら空に豆まいて」、さらに「緒方恵美 LIVE『禊2023-ととのう-』」が12月23日（土）に東京・神田明神ホールで開催されることが発表。大歓声に包まれ、大盛り上がりだった。
「今日はアニソンカバーアルバムのレコ発だったので、本編はアニソン縛りでしたが、ここからは私の楽曲でぶちあがろう！」と叫ぶと、会場はさらにヒートアップ。オーディエンスと共にタオルを投げる定番曲「freedom」、そして、コール＆レスポンスで作り上げると言っていい「Breaking Dawn」、そして最後は「Try Out, Go ON!」。明るく前向きなエネルギーにみちたメロディの中に「生きててくれてサンキュー！」という心の込もったメッセージを贈り、大歓声の中、バンドメンバーとともに退場した。
「以上を持ちまして」影ナレがかかったあと、「……と思ったけど」と緒方さんがステージに登場、まさかのダブルアンコールが展開。
「これからも大変なことが起こっていくと思いますが、次に会える日を願って、何とか生きていてください！ オレも生きる！」と叫ぶと、「絶対希望バースデー」を熱唱。サビでは「WOWOW～」の大合唱が起こり、最後に大ジャンプ！ この日一番の歓声を浴びながら、笑顔でステージを後にした。
＜レポーター／ダンディ佐伯・カメラマン／大庭 元・文責（編集）『れポたま！』編集部＞
【緒方恵美 ライブ情報】
「洋楽カヴァーライブ『M’sBAR 2023』」
2023年8月12日（土）
【東京】代官山「晴れたら空に豆まいて」
「緒方恵美 LIVE『禊2023-ととのう-』」
12月23日（土）
【東京】神田明神ホール
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