ファンからの声援がツアー初日を盛り上げる! 大ボリュームで行なわれた「鈴木みのり 3rd LIVE TOUR 2023 〜fruitful spring〜」東京公演 レポート

By, 2023年3月27日



2023年で歌手活動5周年を迎えた声優・アーティスト鈴木みのり。彼女の3度目となるライブツアーが3月10日(金)、東京・Zepp DiverCityにて初日を迎えた。

本人による影ナレに続き、手拍子に迎えられて登場した鈴木さん。「はじめよう」で公演をスタートさせると、「だってMy Life もっとMy Choice」を軽快なメロディに乗せて披露し、オーディエンスもクラップで応える。そしてステージ左右に設置されたスタンドの上で人差し指を突き上げた。さらに「みんなでチクタクしましょう!」とさけぶと、指で時計の針を表現しながら「リワインド」を歌唱した。

 

本公演で「声出し」が解禁されたということで「久しぶりに『みのりんご(鈴木さんの愛称)』と呼んでいただき、うれしいです!」と喜びの気持ちを伝える鈴木さん。
「みんなとこのままお喋りしたい気持ちはありますが、今日の公演はボリューミーなので、ぐっと押さえます」と長時間のライブになることを予告し、続いての曲へ。
デビュー5周年を迎え「挑戦する気持ちで歌った」という「わだちの花」をハイトーンボイスを響かせながら歌唱すると、リズムとメロディがセクシーで特徴的な「リップ」を披露。お腹の底から声を絞り上げるように「サイハテ」を、さらに赤い光に包まれながら「BROKEN IDENTITY」を歌い上げた。

続くMCではライブツアータイトルにもなっている3rdアルバム『fruitful spring』について言及。「これまで発表してきた曲たちと、今回生まれてきた新曲たちをどのようにまとめるか、試行錯誤しました。また、節目の年ということもあり、ご一緒したかったアーティストさんに曲作りをお願いできたのがうれしかったです」と制作におけるエピソードを語った。

その後は「夜空」「Crosswalk」をしっとりと歌唱し、「Wherever」では鮮やかな青い光に照らされ、最後は「約束」するように小指を客席に向けた。

ここで鈴木さんは一度ステージを退場。バンドメンバーとオーディエンスのクラップに導かれ、ピンク色のドレスに着替えて再登場した鈴木さんは「もういちどメロディ」を歌唱。
続くMC中、たくさんの花があしらわれたマイクスタンドがセンターに設置されると「このスタンドが登場したということは、盛り上がりタイムのスタートです!」と笑顔でマイクを指差す鈴木さん。困ったようなポーズをキュートにキメながら「まいっちゃう」を披露すると、ステージを駆け回りながらバンドメンバーを紹介。さらに、間髪入れずに「おセンチなメンタル」を投下。両手で「O」の形を作り、おどけた表情を見せた。
続いては、TikTokで振り付けを公開している「季節のカルテット」。「振りを覚えてきた人は、一緒に踊ってね!」と、オーディエンスとコール&レスポンスを楽しんだ。

 

ライブは中盤戦へ。「もっともっと声を出せますか!? ここまでの何億倍の声で盛り上がっていきましょう!」と言い放つと、腕をクロスして「×」の字を作りながら「ダメハダメ」を披露。曲間では指揮棒を取り出し、バンドメンバーの演奏を“支配”した。
続いてタオルを振り回しながら「Shout!!!」を歌唱すると、振り回すものを「ネギ」に持ち替えて「FEELING AROUND」を熱唱。TVアニメ『ラーメン大好き小泉さん』オープニング主題歌ということもあり、ファンにとって、ラーメンの具材であるネギを手に歌う姿はすっかりおなじみだ。曲間ではデビュー5周年を記念して、スタッフから渡された特大クラッカーを客席に向けて発射し、最後は大ジャンプで締めた。

  

続くMCでは「ソロライブでしか味わえない感覚を久々に味わっています。ありがとうございます!」と感謝の気持ちを伝える鈴木さん。
「最近の活動の中で演技を通した表現の奥深さをより学んだ今の私にとって、ぴったりの曲」という最新シングル曲「ミュージカル」を客席に向かって微笑みながら踊るように披露。さらに両手を目いっぱい広げながら「エフェメラをあつめて」を歌唱。この曲はデビュー前から好きだった、やなぎなぎさんに作詞を手掛けてもらったということで、とりわけ大事な曲だそう。「『5年経っても、あこがれのアーティスト像は、なぎさんなんだな』と改めて思いました。これからもずっと歌っていきます!」と宣言した。

次はいよいよ本編最後の曲。「私は、これまでに自分に自信が持てなくなってしまった時期がありましたが『それだと私の歌や演技を喜んでいただいている人たちに失礼だ』、と思ったんです。そしたら、急に視界が開けてきました」とこれまでの活動を振り返る鈴木さん。
「私にはまだまだやりたいことがたくさんあります。『ここからまた新しいスタート』という気持ちで、自分を見つめ直して一歩ずつ進んでいこうと思っています」と話し、Galileo Galilei・BBHFの尾崎雄貴さんが作詞・作曲を手掛けた「夏のばね」を歌い上げた。

アンコールでは鈴木さんがライブTシャツに赤い色のスカート姿で登場し、「My Own Story」を歌唱。途中、シャボン玉のシャワーが降り注ぐ演出が行なわれ、幻想的な空間に包まれた。

「今日は3rdアルバムの曲、これまでのシングルの表題曲を全部歌うことができました!」と満足げな鈴木さん。
続いてスタッフが持ってきた、ラーメンの出前などで使われる「岡持ち」から取り出されたライブグッズを紹介。鈴木さんから「最初はレンタルでしたが、ライブで毎回使うので、ついに購入したそうです」と明かされ、会場からは笑い声が起きていた。

温かい空気に包まれつつ、最後に選んだ曲は「いっせーのーでっ!」。こちらはなんと「写真撮影可能曲」ということで、一斉にスマホを手にする観客。「今日1日のいい締めくくりにしましょう!」とステージを駆け巡りながら楽曲を披露。歌い終えると客席をバックに記念撮影をし、幸せな気持ちに満ち溢れたツアー初日は幕を閉じた。

<レポーター/ダンディ佐伯・文責(編集)『れポたま!』編集部>

【セットリスト】
「鈴木みのり3rd LIVE TOUR 2023 ~fruitful spring~」セットリスト リンクツリー
https://jvcmusic.lnk.to/fruitfulspring_live2023

●鈴木みのり オフィシャルサイト
https://e-stonemusic.com/minoringo/
●鈴木みのり オフィシャルツイッター
@minoringo_staff( https://twitter.com/minoringo_staff