アイドル声優たちの悲喜こもごもを描いた人気作が、待望の朗読劇化! READPIA朗読劇『声優ラジオのウラオモテ』レポート

By, 2022年5月9日



「第26回電撃小説大賞《大賞》」受賞作で二月公原作の『声優ラジオのウラオモテ』の朗読劇が、4月24日(日)埼玉・ところざわサクラタウンジャパンパビリオン ホールAで開催された。

 

生粋のギャルと地味子、実は2人ともいまをときめくアイドル声優。たまたま同じ高校に通っていた2人が、ひょんなことからラジオのパーソナリティを務めることに。そんな見た目も性格も違う彼女たちが、様々な出来事を通して少しずつ心を通わせていく……。
歌種やすみ(本名・佐藤由美子)を伊藤美来。夕暮夕陽(本名・渡辺千佳)を豊田萌絵が担当。彼女たちがパーソナリティを務める『Pyxisの夜空の下de Meeting』とのコラボやオーディオブック、コミックなど、マルチな展開を見せている本作。

朗読劇に関して、伊藤さんは初挑戦、豊田さんもあまり経験がないとのこと。事前に行なわれた稽古では緊張を見せていたものの、本番では役を見事に演じ、作中に登場するラジオ番組『夕陽とやすみのコーコーセーラジオ!』ではアドリブも披露。オーディエンスの笑いを誘っていた。

やすみと夕陽の凸凹コンビぶりがコミカルに語られる前半に対し、クライマックスでは物語がシリアスに展開されていく。心情を見事に演技に乗せ、思わず息を飲んでしまうような空気にしてみせた2人。彼女たちの脇を固めるキャスト陣のパフォーマンスも相まって、素晴らしい舞台となった。

一度降りた幕がふたたび上がると、続いては「アフタートークコーナー」。伊藤さんと豊田さんが本編を振り返っていく。ステージに立ってみての感想や2人の「お互いに尊敬するところ」など、劇に関してだけでなく、パーソナルな部分のトークにも花が咲いていた。

「機会があればまた朗読劇をやってみたいです!」と口をそろえた伊藤さんと豊田さん。やすみと夕陽のコンビを今後も観られることを期待したい!

<レポート・カメラマン/ダンディ佐伯・文責(編集)『れポたま!』編集部>
☆ページ下部に写真一覧あり。

【公演情報】
朗読劇 『声優ラジオのウラオモテ』
2022年4月24日(日)
【埼玉】ところざわサクラタウンジャパンパビリオン ホールA
《昼の部》OPEN 13:30 START 14:00
《夜の部》OPEN 17:30 START 18:00

【キャスト】
歌種やすみ(佐藤由美子)役/伊藤美来
夕暮夕陽(渡辺千佳)役/豊田萌絵
ほか

【演出】田邊俊喜
【制作】碗プロダクション
【主催】KADOKAWA

【イントロダクション】
第26回電撃小説大賞《大賞》受賞作!
電撃文庫より好評発売中『声優ラジオのウラオモテ』
ギャル&地味子の放課後は超清純派のアイドル声優!? プロ根性で世界をダマせ!
伊藤美来・豊田萌絵出演で朗読劇化決定!

「夕陽と~」「やすみの!」
「「せーのっ」」
「「コーコーセーラジオ~!」」
「この番組は、偶然にも同じ高校、同じクラスのわたしたちふたりが、
皆さまに教室の空気をお届けするラジオ番組です!」
声優としてもクラスメイトとしても、と~っても仲良しなふたりのほんわか声優ラジオがスタート!
……というのは「オモテ」の話。
夕陽の素顔は根暗な地味子、対するやすみは生粋のギャル。
見た目も性格も正反対なふたりは、口をひらけば大ゲンカ。
「……何その眩しさ。本当びっくりするぐらい普段とキャラ違うな、いつもの根暗はどうしたよ」
「あなたこと、その見た目で可愛い声を出すのはやめて」
収録が終わればそこは修羅場、嫌みと罵りの嵐が吹き荒れる!
こんなやつと一緒にラジオなんて、絶対に無理!
でも、オンエアは待ってくれない……!
前途多難な声優ラジオ、どこまで続く……!?

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