【プレゼントあり】「フェナの生き様をリアルに演じることができました」 『海賊王女』フェナ・ハウトマン役・瀬戸麻沙美 インタビュー

By, 2021年12月9日



現在好評放送中のオリジナルアニメ『海賊王女』。父親と船旅に出たフェナ・ハウトマンは海賊に襲われてしまい、「シャングリラ」と呼ばれる娼婦が働く島に流れ着く。ハウトマン家に代々仕えている、雪丸を始めとした真田家の精鋭部隊に助けられたフェナは、彼らとともに旅立つことになる。
フェナの記憶のなかに眠っていた「エデン」という言葉の意味は? いよいよクライマックスを迎える本作の主人公・フェナ役の瀬戸さんに、これまでを振り返っていただいた。

―ここまでフェナを演じてきての所感をお願いします。

瀬戸麻沙美さん(以下、瀬戸):彼女自身はそこまで変わっていないのですが、記憶を思い出していくうちに、本人の意思で行動している感じではなくなって、(最新話で)洞窟を探索しているときは(鈴木崚汰さん演じる)雪丸が違和感を抱くくらいミステリアスな雰囲気に包まれました。
普段は明るくて前向きで、周りのことを考えられる子なのですが、自分の使命に気づいてからの表情は、話数を重ねるごとに変わってきた感じがします。変に芝居くさくならないよう、意識して演じました。

―アフレコはどのように行なわれました?

瀬戸:役に関しては、原作・監督の中澤一登さんがほぼ任せてくださいました。アフレコの時も「みなさんからいいものが出たら、その都度合わせるようにします」とおっしゃって、私たちがやりやすい環境を作ってくださったので、うれしかったです。
とは言え、守らなければならない尺がありますし、そのなかにフェナの感情を込め切るのは大変でしたが、大人数でのアフレコが難しくなる前は、ほかのキャストさんの掛け合いを受けてから演じるようにしていました。

―オーディションのときのことは覚えてらっしゃいますか?

瀬戸:アフレコが始まる前にも関わらず、キャラクターの設定や世界観に加え、イメージムービーも出来上がっており「こういうものを作りたい」という制作陣の想いが伝わってきました。
なにより、中澤さんが手がけた『B: The Beginning』に私も出演させていただいていて、そのときから中澤さんの作り出す世界観やキャラクターデザインが大好きでして。
ですので「ぜひまた参加させていただきたい!」という気持ちでオーディションに臨みました。役をいただいてからも中澤さんから「ちゃんと選んだからね、贔屓じゃないよ」と冗談まじりに声をかけていただきましたし(笑)、とてもいい感じで入っていけたと思います。

―フェナを演じてみていかがでしたか?

瀬戸:私はアドリブがあまり得意ではないのですが、フェナはアドリブをしなくていいくらいによくしゃべる子なので、ほかのキャストさんのように、アドリブを差し込むことはなかったです(笑)
フェナの場合、成長というより「自分の運命をたどっていっている」というイメージがあって、私自身も結末を知らなかったので、とても新鮮に演じることができました。また、本作では人間模様が丁寧に描かれていますし、リアルな気持ちで演じられたのがよかったです。

―気になっているキャラクターはいますか?

瀬戸:(森川智之さん演じる)アベル・ブルーフィールドですね。彼は、ある女性とそれ以外の女性に対しての接し方が全然違っていて、その立ち居振る舞いに衝撃を受けました。(深見梨加さん演じる)グレイス・オマリーが率いる女海賊集団「ランブルローズ」の存在があったおかげで、扱いの違いも見えましたし。だからこそ、彼女たちの末路には胸が痛くなりました。

―仲間たちとの印象に残っているエピソードはありますか?

瀬戸:気さくに接してくれるのがうれしかったです。普段はお調子者の(佐藤元さん演じる)槐と(逢坂良太さん演じる)楓の双子が、フェナのピンチにすごくカッコいい姿を見せてくれるシーンは感動しました。また、途中で(櫻井孝宏さん演じる)紫檀が孤立してしまっても仲間たちは決して見放そうとはしなかったシーンは、彼らの絆の強さを感じるエピソードとして印象に残っています。

―途中、フェナが歌唱するシーンもありましたが、どのように録られたのでしょう?

瀬戸:実は、アフレコがかなり先行して進んでいたので、序盤で鼻歌を歌うシーンは、まだ曲が完成していなかったんです。そのときは「ラララ~」で歌ったのですが、とても難しくて……。
作中では大変意味のある曲なので、丁寧に音程を取りたいと思いつつ、きれいに歌いすぎてもおかしいので、そこも考慮しながら歌いました。

―梶浦由記さんが作られる劇伴に関してはどんな感想をお持ちですか?

瀬戸:元々梶浦さんの楽曲はすごく好きなのでのですが、『海賊王女』でも素晴らしいアクセントになっていますよね。海の上を旅している感じがすごく伝わってきて「アニメーションは絵と音とお芝居、すべてがあわさって完成するんだな」と改めて感じました。

―フェナたちは壮大な船旅を行なっていますが、瀬戸さんが船旅をするならどんな航路(国)ですか?

瀬戸:ダイビングが好きなので、静岡県にある初島に行って、思う存分海に潜りたいです。海外でしたらイタリアのベネチアですね。
世界一周クルーズにも参加してみたいですが、以前、海釣りで沖に出たとき、すごい船酔いをしてしまって……。何十日もずっと船上にいることが想像できないです(苦笑)

―最後に、メッセージをお願いします。

瀬戸:オリジナルストーリーということで、結末が気になっている方がたくさんいらっしゃると思います。ぜひ最後までご覧いただき、フェナたちの行く末を見届けてください。

<インタビュアー・カメラマン/ダンディ佐伯・文責(編集)『れポたま!』編集部>

【アニメ概要】

『海賊王女』
MBS 10月2日より毎週土曜26時38分~
TOKYO MX 10月4日より毎週月曜24時30分~
BS朝日 10月8日より毎週金曜23時00分~
AT-X 10月3日より毎週日曜23時30分~
※リピート放送 毎週木曜29時30分~、毎週日曜8時30分~

<配信情報>
FODにて独占配信

◆スタッフ
原作:中澤一登×Production I.G
監督:ToyGerPROJECT
中澤一登
髙橋哲也
藤井サキ
脚本:窪山阿佐子
キャラクター原案:中澤一登
メインキャラクターデザイン:高橋靖子
キャラクターデザイン:西村理恵
コンセプトアート:西田 稔
色彩設計:土井 和
美術:竹田悠介 楠元祐也 田中孝典
撮影監督:荒井栄児
編集:石井 知
音楽:梶浦由記
音楽制作:FlyingDog
音響監督:中澤一登
音響監督補佐:鐘江 徹
音響効果:倉橋裕宗
録音調整:星野賢爾
プロデューサー:黒木 類
制作:Production I.G

オープニングテーマ:「海と真珠」JUNNA
エンディングテーマ:「サイハテ」鈴木みのり

◆キャスト
フェナ・ハウトマン:瀬戸麻沙美
雪丸:鈴木崚汰
紫檀:櫻井孝宏
花梨:悠木 碧
槐:佐藤 元
楓:逢坂良太
椿:大須賀純
真樺:田中進太郎
サルマン:村治 学
オットー:平田広明
グレイス・オマリー:深見梨加
チン・シー:金田 愛
シャーロッテ・ベリー:薮内満里奈
メアリ・リード:七瀬彩夏
ハンナ・スネル:河野 ひより
アルテミシア:茉莉邑薫
アン・ボニー:森谷彩子
アルビダ:日野まり
アベル・ブルーフィールド:森川智之
コーディ:八重畑由希音
フランツ・ハウトマン:中谷一博
ヘレナ・ザルモワーズ:坂本真綾

公式Twitter:@fena_pirate #海賊王女
公式HP:https://fena-pirate-princess.com

(C)Kazuto Nakazawa / Production I.G

【プレゼント】
瀬戸さんのサイン色紙を1名にプレゼント!
ご希望の方は『れポたま!』公式ツイッター@repotama(https://twitter.com/repotama/)をフォローし、当該記事のツイートをリツイートしてください。当選者にはDMにてこちらからご連絡させていただきます。
応募締め切り:2021年12月24日(金)23:59まで