【プレゼントあり】「私の成長の足跡を、歌で表現しました」 1stアルバム『Prologue』を発売する富田美憂 インタビュー

By, 2021年7月12日



2019年11月に1stシングル「Present Moment」でアーティストデビューした富田美憂が待望の1stアルバムをリリース! 
これまで発表してきた3枚のシングルの表題曲に加え、新曲もたっぷり収録。彼女の魅力が再発見できる楽曲の数々が堪能できる。
今回は、ファンクラブの発足や1stワンマンライブに向けての準備に忙しい富田さんに、新曲を中心に話をうかがった。

―アルバムはシングルの制作と並行して行なわれたそうですね。

富田美憂さん(以下、富田):はい、ちょうど3rdシングル「Broken Sky」のレコーディングの裏で、収録曲を選んでいました。
ですので、生放送でうっかり言ってしまわないかどうか、ちょっぴり心配でした(苦笑)
ファンの方にも「そろそろアルバム、出るんじゃないですか?」と聞かれていましたからね……。

―『Prologue』というタイトルもご自分で決められたとか。

富田:はい。プロデュース……というと大げさかもしれませんが、初期のころから制作に携わらせていただいたので、すごくありがたかったです。『Prologue』以外にもいくつか候補があったのですが、このタイトルは1stアルバムでしかつけられないですから。
そして本作は、いま私の持っているものをすべて詰め込んだものにしたいと思って作りました。次にまたアルバムを制作するときは、『Prologue』を超えるものにしたい、という気持ちも込めさせていただきました。

―赤色が映えるアーティスト写真も、インパクトがあります。

富田:原色を押し出したドレスを着て、肩を大胆に出させていただきました。楽曲のラインナップを反映して、大人な富田美憂をビジュアルでもお見せできるように、というコンセプトで撮影したんです。

―曲順はどのように決められたのでしょう?

富田:実はここ、すごくこだわったんです。私が19歳~21歳の間に発表した曲が収録されるということで「子どもから大人に成長していく過程」がそのまま反映されるんですよね。
デビュー曲「Present Moment」から、最後のトラックである「Letter」までを通して聴けば、私の足跡を振り返っていただけるので、ぜひシャッフルせず「順番に」聴いていただきたいです。

―2曲目に収録された「ジレンマ」はMusic Videoに“仕掛け”があるそうですね。

富田:「このシーンでは、歌詞を逆さまに歌うようにしてみよう」という監督さんのご提案がありまして。ずっと家で練習してから本番に臨みました。

―歌い方はそのままなのに、落ちたリンゴが手元に戻る……という不思議な場面ですね。

富田:はい。単純な逆再生なら、本来は口の動きも逆になるのが、私は普通に歌っている……という。「どう撮ってるの?」と疑問に思った方もいるでしょうけど、実は歌詞を逆に歌っているんです。

―それは、大変そうですね……。

富田:「受験勉強以来じゃないか?」と思うくらいに練習しました(笑)
電車で移動中も、監督から送っていただいた「口パク映像」を見ながら口を動かしていました。

―改めて「ジレンマ」ついてご紹介いただけますか?

富田:「時間」がテーマの曲なので、先の「逆再生シーン」や砂時計、雨粒の動きなどでそれを表現しています。MVについて補足をすると、前回の「Broken Sky」ではバンドメンバーと一緒に動きのある映像を意識したのですが、今回は私の表情をメインに撮影しました。

―楽曲のドロッとした雰囲気がかもし出されていますね。

富田:「ここは強めに作ろう」とか、どこまで表情を意識すればいいのかを念入りにディスカッションしながら臨みました。
レコーディングに関しては、この曲は声がすごく生きるメロディラインだと思ったので、歌う上でも表情を強くつけさせていただきました。

―BDにはメイキング映像も収録されているそうですが。

富田:私はまだ見ていないのですが、特殊なMVをどのように撮影したのかをじっくり楽しんでいただきたいです。
先もお話したとおり、表情をクローズアップするために無機質なスタジオで撮ったため、室温が低く感じまして……。コンクリートの打ちっぱなしのような作りだったので、壁がすごくひんやりしていたのを覚えています。そんななかで、ベストを尽くせたと思います!

―撮影で使用したコーヒーは、スタッフさんが美味しくいただいたのでしょうか?

富田:多分そうだと思います。実は私、砂糖の入っていないブラックコーヒーは苦手で……25歳くらいまでには克服したいですね(笑)
飲み物と言えば、せっかく二十歳になったのに、このご時世でみなさんとお酒を飲む機会がなかなかできないのがツライです。世の中が早く良くなってほしいです!

―「Run Alone!」はイントロの「Run Alone(ラン・アローン)の歌詞」が印象的です。

富田:初見の方が私の歌を聴いて、いかに「お?」と思ってくれるかが勝負だと思っていて。収録された新曲ではとくにそれを意識しています。
そのぶん「妥協したくない」という想いも強くて、ちょっとした息継ぎなど細部までこだわるようにしています。

―レコーディングはいかがでしたか?

富田:「新曲で一番大変だったのは?」と聞かれたら、「『Run Alone!』です」と答えるんじゃないかと思うくらい難しかったです。きれいに歌うのではなく、気持ちをぶつけるような意識でレコーディングに臨みました。
「周りが見えないくらい夢中になっている」雰囲気を、荒々しい歌声から感じていただけるとうれしいです。

―ラップ調のメロディラインも特徴的な曲ですよね。

富田:最近は歌う機会が増えてきたものの、ラップはこれまで触れてこなかったので、そういう意味でも苦戦しました。ラップ自体は大好きなので、今後慣れていきたいです!

―「片想いはじめました」は「まさに青春!」といったキュートなナンバーです。

富田:これまで発表してきた曲のイメージから、富田美憂と言えば「クール」や「スタイリッシュ」な雰囲気を思い浮かべる方も多いと思います。
ここまでかわいさに振り切った曲は歌ってこなかったですし、「Run Alone!」のあとにこの曲を入れてみなさんの不意を突きたい、という想いもありました。

―そういう意味でも「トラック順に聴いて欲しい」ということですね。

富田:はい!
「少女漫画のようなピュアでまっすぐな恋の歌を歌いたいです」とリクエストしたら、コンセプトそのもののような曲が上がってきまして。イントロを聴いただけで「これでしょ!」と叫んでしまいそうになりました(笑)
私の新しい側面をご覧いただき、みなさんにビックリしてもらいたいです。片思いをしている女の子には共感してもらえると思いますし、社会に出ているみなさんにも、学生時代を思い出しつつ、聴いていただきたいですね。

―「Some day, Summer day」は、文字通り、夏をたっぷり感じられるナンバーです。

富田:発売が初夏ということで、ストレートなコンセプトの曲を作りました。「せっかくなので、ライブでタオルを振ったりできるような曲を入れたい!」という気持ちが前面に出た、疾走感あふれる曲になっています。

―「かりそめ」からは一転、大人っぽさがあふれるナンバーが続きます。

富田:これまでは力強さを意識して歌ってきたのですが、この曲はまったく違うアプローチでレコーディングしたのを覚えています。「こんなに脱力していいの?」と思いながら身体の力を抜いて歌いました。
また、主線と同じくらいコーラスがあって、ふたつが絡み合うような作りになっているのですが、いままでこの手の曲は歌ったことがなかったので、そういう意味でも新たな挑戦をさせていただきました。

―「夜」を舞台にした歌詞にも惹かれます。

富田:女性らしさも意識しながら歌いました。「片想いはじめました」の主人公が”女の子”なら、この曲は“女性”です。ぜひ、富田流の「大人な夜」を堪能してください。

―「足跡」も落ち着いた雰囲気を感じるナンバーです。

富田:オケを聴くと、ピアノがメインのシンプルなバラードなのですが、実は「ジレンマ」の後日談が描かれているんです。「ジレンマ」には時計の針がカチカチ動く音が入っているのですが、実はこの曲でも、よく聴いてみると、同じような音が聴こえてくるんです。「足跡」では「あんなことがあったね」と振り返ることができるくらいに大人になった主人公が描かれていているので、「ドロドロ感」を消して、「温かさ」を意識して歌うようにしています。
こういうギミックは、アルバムだからできると思うんですよね。たくさんのものを詰め込ませていただけて幸せです。

―「Letter」は富田さんが人生初の作詞に挑戦した、思い出のナンバーです。

富田:私が先に詞を書いて、コンペで曲を募集するという流れになる予定だったのですが、日本コロムビアさんやマネージャーさんが「富田の初作詞曲になるんだから、彼女を一番理解している人に書いてもらいたい」と考えてくださったんです。
1stシングル「Present Moment」を手がけていただいた金子麻友美さんにお願いすることになり、私も「金子さんなら、お任せして大丈夫」と安心できました。

― 一人称を「ボク」にしたのは、何か意味があるのでしょうか?

富田:しっくりきた、というのもあるのですが、この曲には、これまで私を支えてきてくれたみなさんへ向けての感謝の気持ちを込めているからなんです。歌詞に度々登場する「あの日」は、私にとっては「オーディションに初めて受けた日/受かった日」などを思い浮かべるのですが、聴く人それぞれに「あの日」はあると思うんです。もしかしたら初めて私のライブを観に来た日かもしれないですし、アニメで私の声を聴いた日かもしれませんね。
この曲の主人公は、聴いてくださるみなさんということで「ボク」にしました。

―歌詞の方向性は、すんなり決まったのでしょうか?

富田:そうですね。アーティスト活動を始めたときから、ゆくゆくは作詞にも挑戦したい、という想いがありまして。そのころから「日頃お世話になっている人たちに向けての感謝を詞にしよう」と思っていましたので。ファンの方の視点に立ったとき「富田の素直な気持ちが聞きたいんじゃないか」と思ったので、敢えて飾らずにいこうと。
「作詞をする」、というよりも、「お手紙を書く」感覚に近かったかもしれません。

―次また作詞の機会があったら、どんなことをテーマに書きたいですか?

富田:今回、私がこれまでに経験してきたことを詞にしたのですが、作詞家さんが書かれたものを眺めていると、その人の「人生観」が見えてくるんですよね。自分はまだまだ若輩者なので、今後生きていくなかで培ったものを詞にしていきたいです。

―大きなトピックスとして、「富田美憂オフィシャルファンクラブ『+ you』が開設されました。

富田:自分で言うのもなんですが(笑)、みなさんは私に対して「若いのにしっかりしている」というイメージがあるかもしれません。ファンクラブ発足を機に、いい意味で「しっかり者キャラ」から脱却したいんです。
コンテンツを通して私の日常をご覧いただき、違ったイメージを持っていただけるとうれしいですね。

―「+ you」の推しポイントはありますか?

富田:「お手紙」という項目があるのですが、普段みなさんから送っていただく「ファンレター」やイベントで読ませていただく、知り合いの方からの「お手紙」、そして初作詞曲のタイトルも「Letter」ということで、富田はなにかと「お手紙」に縁があるんですよね。
私の手書きのお手紙を定期的にアップしていこうと思っていますので、ぜひ楽しみにしていただきたいです。

―個人的には、アニメ『ぼくたちは勉強ができない!』のイベントでも共演されている、クイズ作家の古川洋平さんとの企画があったら、楽しみです。

富田:実は、古川ティーチャーがダイエットに成功されてから、まだ一度も会っていないんです! ぜひ機会があれば! でも、まるで別人になっているということなので、お会いするのはちょっと緊張しますね……(笑)

―東名阪でのインストアイベント「お話し会」も決定しています。

富田:アーティストデビューしてから、直接お話できる機会がなかなかないので、本当に貴重な場になると思います。参加される方はぜひ、思いのたけをぶつけてください! 私もぶつけます(笑)

―9月26日(日)には、アルバムを引っさげて待望の1stライブが東京・LINE CUBE SHIBUYAで開催されます。

富田:最初に会場を聞いて「本当に大丈夫ですか?」と聞き返してしまったくらい、大きなステージでやらせていただけて、感謝しかないです。

―こちらの準備は進んでいますか?

富田:そうですね。セットリストやグッズなど、スタッフさんと一緒に日々意見を出し合いながら作業をしています。私はただステージに立って歌うだけでは飽き足らず、「どうしたらみなさんがよろこんでくれるんだろう?」とあれこれ考えてしまうんですよね。
何年先になっても「あの日のライブ、最高だった!」と思い出してもらえるような公演にしたいです!

―最後に、ひとことメッセージをお願いします。

富田:いままでの活動を振り返ったとき、お仕事はもちろん精一杯やってきましたが「死ぬ気でやったか?」と問うてみると、もしかしたらまだやれるんじゃないか? と思うことも正直あったんです。
気合いを入れなおしてからは、いただけるお仕事の量もこれまで以上に増えて、充実した毎日を送れるようになりました。
アーティスト活動も、さらにギアを入れていきたいと思っていますので、応援よろしくお願いします!

<Text/ダンディ佐伯>

【アルバム概要】
富田美憂 1stアルバム「Prologue」
発売中(2021年6月30日(水)発売)


【初回限定盤】(CD+Blu-ray)
品番:COZX-1771-2
4,400円


【通常盤】(CD only)
品番:COCX-41464
3,300円

【CD収録内容】
1:Present Moment
作詞:金子麻友美 作曲・編曲:睦月周平
2:ジレンマ
作詞:NIYA 作曲:GRP、NIYA 編曲:GRP
3:Run Alone!
作詞:坂井竜二 作曲・編曲:山崎真吾
4:片思いはじめました
作詞:宮嶋淳子 作曲・編曲:トミタカズキ
5:翼と告白
作詞:只野菜摘 作曲・編曲:睦月周平
6:Some day, Summer day
作詞:hotaru 作曲・編曲:eba
7:Broken Sky
作詞:大西洋平 作曲・編曲:VaChee、Ryo Yamazaki
8:かりそめ
作詞:鶴﨑輝一 作曲・編曲:高橋修平
9:足跡
作詞:NIYA 作曲・編曲:Justin Moretz & Kotaro Egami
10:Letter
作詞:富田美憂 作曲:金子麻友美 編曲:佐藤清喜

【Blu-ray収録内容】
「ジレンマ」Music Video
「ジレンマ」Music Video Making Movie
「Present Moment」Music Video
「翼と告白」Music Video
「Broken Sky」Music Video

【ライブ概要】
『富田美憂 1st LIVE ~Prologue~』
日程: 9月26日(日)
開場16:30/開演17:30
【東京】LINE CUBE SHIBUYA

※チケット販売情報は、公式サイトにて後日発表します。

【ファンクラブ概要】
「+ you(プラスユー)」6月30日(水)グランドオープン!

ご入会は下記のURLにて受付中。
https://tomitamiyu.com

●富田美憂 スタッフ公式ツイッター
https://twitter.com/miyustaff
●富田美憂 公式YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCvLYHd1gVyZP7txA_vL89Ng
●富田美憂 レーベルHP
https://columbia.jp/tomitamiyu/

【プレゼント】(※2021年7月から応募方法が変わりました)
富田さんのサイン色紙を1名にプレゼント!
ご希望の方は『れポたま!』公式ツイッター@repotama(https://twitter.com/repotama/)をフォローし、当該記事のツイートをリツイートしてください。当選者にはDMにてこちらからご連絡させていただきます。
応募締め切り:2021年7月30日(金)23:59まで