1997年10月から2004年3月まで放送されたアニラジ『超機動放送アニゲマスター』のパーソナリティや様々な人気アニラジ番組のディレクターを務めてきた「おたささ」ことおたっきぃ佐々木氏。そんな彼が再びパーソナリティとして表舞台に帰ってきた! 佐々木氏がパーソナリティを務めたラジオ『あませらげ!東京!』。この番組は2013年8月に1ヶ月限定番組としてオンエアされ、昔からのファンを中心に大反響を受けた。
そして2014年1月11日(土)20:00~文化放送インターネット放送『超!A&G+』にて『あませらげ!東京!』がオンエア開始! 22世紀からやってきた美少女型広報(後方支援ロボット「DXR-0」(通称:レイちゃん)が番組アシスタントを務め、2人で毎回サブカルチャー情報を楽しく伝えていく。おたっきぃ佐々木氏に番組への意気込み、現在と過去のアニラジの違いなど、色々とお聞きしてきました!
―8月に放送された『あませらげ!東京!』で久々にラジオのパーソナリティを担当されましたがいかがでしたか?
おたっきぃ佐々木さん(以下、佐々木):一人でパーソナリティをやったのは8月に放送した前回が初めてだったんです。実はゲストに助けられながらいっぱいいっぱいでやっていました(苦笑)。
そして先日、1月からスタートする新生「あませらげ!東京!の第1回の収録を行ったのですが、今回はレイちゃんに助けてもらいました。
自分自身はおっさん世代なので、若い人には伝わらないようなネタも入れつつ、いい意味でおバカな番組になれば、と思いながらやっています。
―8月に放送をした際の、リスナーの反応はいかがでした?
佐々木:「懐かしい」という声が大きかったですね。「久しぶりにおたささの声を聴いたけど、あまり変わってないな」って。
自分の中では少し落ち着いたと思っているのですが……。落ち着いてはいないですね(笑)。
今回はアシスタントもつきますし、聴く人によっては8月の放送の時よりも、もっと懐かしい印象を受けるかも知れません。
―ちなみに『あませらげ』という言葉の意味は何ですか?
佐々木:「アニメ」「まんが」「声優」「ライトノベル」「ゲーム」の頭文字をつなげたものでラジオとの親和性の高いオタク要素5種類をまとめた造語です。『超機動放送アニゲマスター』(以下、『アニゲマスター』)ではアニメとゲームだったのですが、このご時世、それだけでは足りないだろう、ということで。
―その「あませらげ!東京」。新しいパートナーとなる後方(広報)型支援ロボットのレイちゃんとは番組内でどのような掛け合いが行われているのですか?
佐々木:レイちゃんは22世紀から来たということで、21世紀のオタクシーンを勉強したいという意志があるようです。そこはうまいこと煙にまいて、20世紀のアニメばかりを教えている感じですね(笑)。
―アシスタントを務めるレイちゃんはどんな子でした?
佐々木:面白い子ですよ。いじりがいがあります(笑)。彼女は今回パーソナリティ初挑戦のはずなのですが、すでに『超!A&G+』でパーソナリティをやっているかのような経験値を感じるんですよね。何でだろう(笑)?
―パーソナリティの佐々木さんにアシスタントのレイちゃん、という布陣となりますが、どのくらいの年齢層のリスナーに向けてアピールしていきたいですか?
佐々木:そうですね……レイちゃんには若い年齢層の子についてもらい、僕には90年代アニラジ黄金期を体験したおっさん世代のリスナーがついてきてもらいたいな、というのはあります。
『アニゲマスター』のころは、文化放送の看板番組のような位置づけだったので、正直、僕にとっては重かったんです。もっと気楽にやりたいと思っていたので、今は正直やっていて楽しいですね。
―第1回の収録を終えられて、アシスタントのレイちゃんのラジオパーソナリティとしての能力はいかがしたか?
佐々木:高いと思いますよ。さすが広報(後方)支援ロボット。そのような能力が最初から設定されているのでしょうか(笑)。不安もありましたが、やってみて安心しました。
―番組のコーナーはどのようなものがありますか?
佐々木:レイちゃんに“22世紀のことを聞く”というコーナーがあり、例えば22世紀の男子について語ってもらっています。ほかに、レイちゃんに現代用語を我々が教えて、反復練習してもらうコーナーなども予定しています。僕は、このコーナーで、レイちゃんにどこまで恥ずかしいセリフを言ってもらえるかギリギリのラインを攻めていこうと(笑)。
それと、僕が担当する、好きなキャラクターへのラブレターを赤裸々に朗読する「嫁へのラブレター」コーナーです。レイちゃんへのラブレターが来ても面白いですね!
―8月の放送ではゲストが登場していましたが、呼びたいゲストの方はいますか?
佐々木:レイちゃんが、実は声優の芹澤優ちゃんのファンらしいので、ゲストに芹澤さんを呼ぶとというのはちょっと考えますね。
あとは、昔一緒に番組をやっていた榎本さんや山本さんなどを呼んでも面白いかも知れません。
―以前、アニメやゲームの知識がある、他局のアナウンサーの方との共演されました。今回もそのようなゲストを呼ぶ企画はありますか?
佐々木:機会があれば是非やってみたいですね。実は、現在イベントの司会などでも活躍されている某他局のアナウンサーともプライベートでお会いしたことがあるんですよ。あ、そういえば今イベントの司会もやっていまして、1月31日(金)に東京・J‐SQUARE SHINAGAWAで『アニソン・コスプレ アドベンチャー』というイベントをやるので、気になる方は検索してみてください。
―アナウンサーの話しに戻りますが、最近は自分がアニメ好き、マンガ好き、ということをウリにして活躍しているアナウンサーも増えましたよね。
佐々木:昔は自分から「オタクです」ということを言うような風潮じゃなかったですからね。現在の風潮になったのは、実は自分が土台になったのではと思っている部分もあります(笑)。
―オタクの露出の機会は近年確実に増えてきていますからね。次はラジオの話題となりますが、最近はニコニコ動画などネットメディア、WEBラジオに勢いがありますが、その流れについてはどうお考えですか?
佐々木:WEBラジオもそうですが、「ニコニコ生放送」でのアニメ・ゲーム系番組も最近増えて来たじゃないですか。楽だと思っているのかもしれませんが、実はいきなり生放送って大変だと思うんですね。録音番組で少し慣れてから生放送に、というのが筋だと思うんです。その辺を考えながら制作していって欲しいな、という気持ちはあります。そういう意味では、今回は「ちゃんとしたバカ番組」を目指して作っていきたいですね。
―ディレクターとしても活躍されていた佐々木さんらしい意見ですね。その経験を踏まえ、ご自身のMC・トークで強みと思う部分はありますか?
佐々木:いや、自分は元々そんなにトークが立つ人間だとは思っていないんですよね。勢いで持っていって、ワーッとしゃべって突っ込まれながら「もう30分終わり?」みたいな聴き方をしていただければいいかな、と思っています。聴いていただけるだけでありがたいです。
―では、レイちゃんのトークで「ここはウリになる」という部分はありますか?
佐々木:レイちゃんは最初アドリブが苦手だと聞いていたのですが、ご一緒してみると全然そんなことがなくて、アドリブでガンガン押しても大丈夫な感じです。
8月の放送の時も意識していたことですが、僕とレイちゃんのコンビネーションでテンポ良く番組を進めていきたいと思っています。
―最近の若手声優さんと話す機会もあるかと思いますが、昔と比べて違うところはありますか?
佐々木:「飲み込みが早いな、分かっているな」、と感じることが多いですね。
それと、「アイドル声優」という言葉がありますが、昔は少し蔑称のようなニュアンスもあったような気がしますが、今では、ひとつの声優のあり方として受け入れられたんじゃないでしょうか?
―レイちゃんを使って何か展開をしていきたい、という計画はありますか?
佐々木:やっぱりアニメは作りたいですね。最終的には「あませらげ」の5種目を全て制覇したいです。MMD(3DCG動画作成ツール)をつかって、レイちゃんのおまけで、自分のキャラクターも作ってもらって声優デビューとか(笑)。
とりあえず、レイちゃんのツイッター(ID:daxel_koushiki)をたくさんの人にフォローしていただけると夢も広がりますね。フォロワーが増えれば増えるほど、レイちゃんのおねだり力もパワーアップするらしいので(笑)。
―では最後に、ファンの方に向けて一言お願いします。
佐々木:1回目を収録した手ごたえ的にはかなりありますし、インパクトのある楽しい番組です。たくさんの人に聴いていただきたいですね。
ゆくゆくは地上波でもやってみたいですが、あまり大きくやってしまって窮屈になるのも嫌なので。地上波なら深夜枠でいいかな、と。寝る前にワーワーしゃべっている放送を聴いていただく形でレイちゃんともども応援よろしくお願い致します!
―ありがとうございました。
<Text・Photo/ダンディ佐伯>
【番組概要】
超!A&G+『あませらげ!東京!』
2014年1月11日(土)20:00~
毎週土曜放送
伝説のアニラジディレクター「おたっきぃ佐々木」とレイちゃんのコンビでお届けする「あませらげ! 東京!」が、文化放送インターネットラジオ「超! A&G+」にて2014年1月11日(土)毎週土曜日20:00~放送開始。現代のアニメ、マンガ、声優、ライトノベル、ゲーム(略して『あませらげ』)について勉強中のレイちゃんが奮闘する30分。