初挑戦が盛りだくさん! 8thシングル「Hasta La Vista」を発売する今井麻美を直撃!

By, 2012年3月24日



今井麻美のニューシングル「Hasta La Vista」が2012年4月25日(水)に発売決定! 自身初のノンタイアップシングルとなっている。
新たなクリエイター人も迎え、ミンゴスの今を感じることのできる3曲が完成。レコーディング真っ最中の彼女に迫りました!

—発売が決まった現在の心境をお願いします。

今井麻美さん(以下、今井):今回、初めてのノンタイアップシングルにチャレンジします。皆さんが応援してくださった結果だと思います。今までにできなかったことも盛り込んでいきたいです。

—CDの発売は、2月に行われたライブツアーの福岡公演でサプライズ発表されましたが、ファンの反応はいかがでしたか?

今井:シングルの発売されるスパンを考えると、「そろそろ発売されるのでは?」と思っていて驚かないファンもいたようでしたが、「ノンタイアップ」という言葉にザワッとなって(笑)。椎名豪さんが作って下さるということを伝えるとまたザワッとなりました(笑)。皆さんの期待がここから全国に広がっていくのかと想像できるようでした。

—「Hasta La Vista」というタイトルにはどんな意味が込められていますか?

今井:「(後世で)また会いましょう」という意味です。何語か分からなかったので、翻訳ソフトに色々と入れていたらスペイン語だということが分かりました(笑)。

—曲の仕上がりはどうですか?

今井:ちょうど濱田プロデューサーがハマッていた、ということもあって(笑)、ラテンテイストの曲に仕上がりました。「The Azure〜碧の記憶〜」と「It’s a fine day」のラテンバージョンをライブで披露した時も感触がすごくよく、会場から自然と手拍子が沸き上がってきました
。みんな「これはサイリウムじゃなくて手拍子が合うんじゃないか」と感じ取ってくれて。歌いながら感動したのを鮮明に覚えていましたので、「今回表題曲はラテン風でいこう」と言われた時に「これは挑戦し甲斐があるな」と思い、上がってきた曲を聴いて「なんと!」と思いました。
強い世界観を持った曲に仕上がっていて、まだ歌詞もできていない中、音楽として成立しているものを歌として取り込んで、私の中で表現できるまで、この短期間でたどり着けるのか? という不安と、チャレンジャー精神がないまぜになった気持ちでした。
こういう局面を迎えたときに、今まで私が見つけられなかった新たな面を自然と見つけられるパターンが多かったので、今回もそう仕上がってくれれば、と思いました。

—今回は椎名豪さんに曲を作ってもらったということですが、イメージどおりの曲になりましたか?

今井:以前「月下祭 ~la festa sotto la luna~」という曲を作っていただいて、今までにもキャラソンなどで曲を作って頂いたことはあるのですが、テレビで椎名さんの作った曲がかかるとすぐ分かるくらい、いちファンとして音楽にほれ込んでいる部分がありますので、そういった意味でも今回「椎名さんテイストが来た!」と思いましたね。

—では歌詞についてお聞かせください。どこがお気に入りですか?

今井:世界そのものがズバリ好きです。最初はタイトルが「人魚姫」だったんです。今を生きる女性を歌った歌詞ととらえることもできるのですが、近藤さんが最初に作ってくださった段階では「恋が芽生えて、好きな人に近づきたい」という情熱的な想いと、「自分の立場を考えると失ってしまうものもたくさんある」という気持ちをどう整理していけばいいのか? という葛藤と、決断した時の潔さを感じることができるんです。
さらに、メロディへの歌詞の載り方が絶妙で。ラテンの地域の言葉が使われていたらいいな、と確信に近いものを感じていましたが、実際に使われているのを受けて、シンパシーを強く感じることができました。
作詞は元々自分が行う予定はありませんでした。音楽に合わせて違和感なく仕上げるのは大変だろうな、と思いながら色々と歌詞を妄想していたのですが、まさに理想を言葉にしてくださった、という感じでした。

—レコーディングのエピソードをお聞かせください。

今井:いつもそうなのですが、家で歌っている時とマイクの前で歌っている時は出てくるものが全く違うんです。「パーフェクトな部分までいけるのだろうか?」と考えてしまい、家では全然歌えなかったんですよ。
元々椎名さんの作る曲が好きだということもあると思いますが、難しい曲でもスッと入ってきたんです。今回はノンタイアップのシングルで発売する、ということで不安もあったのですが、レコーディングの時に
「あんなに不安がっていたのに全然大丈夫じゃないの」とスタッフさん達に言われましたし、巡りあうべくして巡りあった曲じゃないかと感じました。

—実際に出来上がった曲を聴いてみていかがでしたか?

今井:こういう言い方をすると突っ込まれそうですが、インストでも聴きたいと思いました(笑)。それくらい理想に近い楽曲に仕上がっていて、今回生音を録るということを聴いた時、今回はベースとバイオリンがキモになってくると思っていたので、「特にバイオリンは男性の音がいいです」とお願いしたんです。男らしい匂いが欲しかったんですね。聴いただけで女心を鷲づかみにしてしまうような、この曲にぴったりのバイオリニストさんが来てくださって。「男と女」という部分を表現したかったので、自分の声が女、演奏が男、というのがいい感じに絡み合っているのを確認して「理想どおりだな」と思いました。自分の歌声を聴きたくない時はインストを聴いています(笑)。

—では、カップリングの2曲についてお聞かせください。

今井:まず1曲目は「ガーベラ~今年の花」というタイトルなのですが、作曲が「サ・ヨ・ナ・ラ」を作ってくださった濱田貴司さんで作詞が森由里子さん、編曲が酒井陽一さんという、昔からお世話になっているクリエイターの方々が作ってくださったのですが、それぞれの持っている「今井麻美像」が表れているような曲ができ上がってきました。「多面性を感じてくださっているんだな」というのを感じました。
歌詞に関しましては、森さんが私の心情を全て感じていたのかな? と思えるくらい的を得ていて。昔から共感できる歌詞を書かれていたのですが、「2012年はこんな年にしたい」と漠然と考えていたことをそのまま歌詞にしてくれている、という感じがして「もしかして、私の生活をどこかで見ていらっしゃったのかな?」と思えるくらいで(笑)。森さんご自身で考えていたこともあるでしょうし、私のこともよく考えて書いてくださった詞なんだと感じ取れる作詞でした。
2011年は、普段考えないようなことを色々と考えた年になりましたので、2012年は昨年とはまた違ったスタンスで痛みを乗り越えていこう、という詞になっています。自分が思い描いていた人間像が見事に詞になっていて、聴けば聴くほど「こうありたいな」と思える曲です。

—では最後に「クレッシェンド」についてお聞かせください。

今井:この曲に関しては、最近、デモ音源を聴かせていただきました。濱田Pが作ってくださったのですが、10年近くプロデューサーとして関わっていただいているのですが、その世界を久々に感じました。濱田Pは元々爽やかな青春ソングを作られていたイメージがあったのですが、ソロになってから、あまり披露する機会がなかったので、今回「THE・濱田」という、優しくてしなやかな女らしを感じる曲になったと思います。メロディーラインを聴いているだけでキュンとしてしまう、壮大なバラードに仕上がりそうな気がします。

—こうして3曲を並べてみて、改めてどう感じますか?

今井:今までは作品の力添えもある中でのリリースでした。今回のノンタイアップというのは最初は怖くもあったのですが、実際に制作に入ってみると、これまでの経験が息づいているんだ、というのが本当に分かりやすく感じることができた気がします。
こう見えて慎重な性格をしているのですが、自分の性格を考えても、なお余りある経験を昨年させていただいたのもあり、気持ちの向き合い方もポジティブになったということもありますし、今のタイミングでチャレンジできたのはすごく良かったと思います。
ツアーを終えて達成感のあるその足で制作に入らせていただいたので、応援の後押しを感じながら皆さんの気持ちに応えたい、というのもあるし、迷うことなく歌作りに入れました。

—5月30日にはツアーのライブBD・DVDが発売されます。

今井:編集している様子をちらっと見ました。今回ダンサーさんと一緒にステージを作らせていただいたのですが、ステージからは見られないので今回踊っている様子を初めて見て感動してしまって(笑)。自分の足りない部分を余りあるぐらい補ってくださっているというか。見て聴いてたのしい、楽しい映像になるんじゃないかと思います!

—ボーナストラックにはツアー各公演のカットが入るということですが

今井:ダイジェストなので東京ほどのボリュームではないのですが、ツアーと呼べるのか分からないほど、各公演でセットリストが違いますし(笑)、お客さんの熱気に煽られて進化したり、私は特に違いが出たりしますので、その会場会場で見せる雰囲気を見ていただきたい、というのもあり、お願いしました。
たとえば、東京から追加公演の大阪に向けて準備している時に、「あの経験が糧になっているんだ」というのを実感したんです。その時「これまでにないようなパフォーマンスができるんじゃないか?」と思いまして。東京公演は、特に多くの方にきてもらったと思いますし、大阪にいらっしゃった初見と思われる方も示し合わせたかのようにコールを入れてくださったりして。
ラストの福岡公演ではほとんどが初めて参加されたファンだったようですが、「いっしょ。」では最初から知っていたかのようにみんな肩を組んで左右に揺れているんです。そういう意味では皆さんの進化した姿も映像で観られるかも知れませんね。

—次に、CDジャケットについてお聞かせください。

今井:「Hasta La Vista」にあわせて作っていただいたのですが、着ると強くなれるんです! この服を着こなせるように頑張りました(苦笑)。いわゆるフラメンコを踊る時に皆さんがイメージされるような、黒と赤ベースなのですが、より曲のイメージに近づくように、そしてステージで衣装を着ることがあった場合にも対応できるようなものになっています。ポイントは黒と赤の水玉模様です。これによってポップさや可愛らしさも同時に表現しています。着脱可能な私の背丈の倍以上あるような腰布があったりして、「女って色々な表情を見せるのね」という言葉が合うものに仕上がっていると思います。
衣装は、私がずっと「天才だ」と言っている園山織衣さんに今回も作っていただいて。今回も天才ぶりを余すことなく出してくださいました。撮影する時は顔、腕、手など、あらゆる部分に神経を使って、何とか撮りました(笑)。

—5月13日(日)に行われるバースデーライブに向けての意気込みをお願いします。

今井:まず、バースデーライブと聞いてたじろがなくなった、ということで、この1年とても成長していると思います(笑)。この前のツアーで成長をすごく感じていますので、早く歌いたい、という気持ちが強いですし、今回のレコーディングではスタッフの方に「麻美ちゃん、この曲、歌いながら踊るんでしょ?」とニヤニヤされながら言われたりしました(笑)。「Hasta La Vista」はステージ映えする曲だと思いますし、スペインを表現するためにダンスも頑張りたいと思います!

—最後に、ファンの皆さんに一言お願いします。

今井:驚きのノンタイアップ、ということでビクビクしております(苦笑)。曲、世界観、ジャケットなど、物作りにおいては
胸を張れる作品になっています。ただ、存在を知られないと埋もれてしまうので、一人でも多くの人に聴いていただきたいと思います。
スタッフの方、これまで応援してくださったファンの皆さんにお応えするためにも、多くの人に知っていただく努力もしていかなくてはいけないと感じています。
一度手にとって聴いて欲しいです。期待して待っていてくださる方には絶対に損をさせない、満足していただける作品に仕上がったと思います。皆さんの応援なしでは歌手活動が成り立っていかないと思います。毎回180パーセントの力でぶつかっていって、毎回ヘロヘロになりたいと思いますので、これからもよろしくお願いします!

<Text・Photo/ダンディ佐伯>

【CD概要】
「Hasta La Vista」
2012年4月25日(水)発売

品番:SVWC-7843
税込¥1,680

発売元:5pb.
販売元:アニプレックス

【BD・DVD概要】
「今井麻美3rdソロライブ Blu-ray&DVD」
2012年5月30日(水)発売

【Blu-ray】
品番:ANSX-56060
税込¥7,350

【DVD】
品番:ANSB-56060
税込¥6,300

発売元:5pb.
販売元:アニプレックス

●5pb. 今井麻美公式サイト
http://5pb.jp/records/sp/asami/

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