連載22年、全世界で3,300万部の発行部数を誇るダークファンタジーの金字塔『ベルセルク』が劇場版になっていよいよ公開!!
公開初日となる2012年2月4日(土)、メインキャストと監督による舞台挨拶が行われた。
―監督にお聞きします。今回このようなキャスティングになった理由をお聞かせください。
窪岡俊之監督(以下、窪岡監督):グリフィス役を見つけるのが結構難航していました。オーディションで二枚目を意識して演じていた方が多かった中で、櫻井さんは自然に演技ができていました。色々と考えながら演じているのが分かりましたね。物語の後半部分の芝居も良かったです。
グリフィス役・櫻井孝宏さん(以下、櫻井):ということは、僕自身が二枚目、ということですか(笑)? オーディションでも落差のあるポイントがお題としてチョイスされていたので……。必死でした。
窪岡監督:ガッツは決して外見で選んだわけではありません(笑)。岩永さんの大きな後ろ姿と、声を出された瞬間に「ガッツだな」と思いました。その時点でもう役が決まりましたね。
ガッツ役・岩永洋昭さん(以下、岩永):ガッツ役に選んでいただいて嬉しい反面、不安もありましたが、自分の持てる力を十分出せるように頑張りました。
窪岡監督:キャスカも多くの方にオーディションに参加していただきましたが、行成さんの凛とした声にやられました。
キャスカ役・行成とあさん(以下、行成):オーディションの時は、ケンカ腰のような強い口調で演技させてもらいました(笑)。
窪岡監督:実は三宅さんは、原作の三浦建太郎先生直々のご指名でした。
ゾッド役・三宅健太さん(以下、三宅):え、そうなんですか?初めて知りました(笑)。本当に冥利につきます。
―その三宅さんは原作の大ファンということですが、原作ファンの視点から見て『ベルセルク』の魅力を教えて下さい。
三宅:甲冑を身にまとい、「斬る」というより「砕く」という表現がピッタリな描写がすごいな、と思います。本作に関しては、最近は3Dの作品が増えていますが、「2Dでもここまでやれるぞ」というのが伝わるのではないでしょうか。
―行成さんにお伺いします。女性の視点から見て、今作の魅力はどこだと思いますか?
行成:人間の喜怒哀楽、憎しみ、ねたみが詳細に描かれている部分でしょうか。女性でも人間ドラマを楽しむことができ、観終わったあとは感情が豊かになっていると思います。
―では櫻井さん、ずばり本作の魅力についてお願いします。
櫻井:物語の始めには「出会い」がありますが、本作ではそれを強く感じます。その後当然「別れ」もあるのですが、彼らの場合は別れられないし関係は壊れない。ドロドロの人間関係が描かれていて、痛い気持ちにもなりますが、結局目が離せないというか。全編にわたって見どころだと思います。
窪岡監督:長く続いてきた作品ですので、昔からファンの方がたくさんいると思います。ですから、原作をあまり知らない若い人たちにも是非ご覧になっていただいて、『ベルセルク』の楽しさを知ってもらいたいですね。
―次回上映予定の『ベルセルク 黄金時代篇Ⅱ ドルドレイ攻略』の見どころを教えて下さい。
窪岡監督:「100人斬り」やタイトルにもなっている「ドルドレイ攻略」など、シーンの数がとても多く、見どころはたっぷりだと思います。「起承転結」で言うと、今作が「起承」だとすると、Ⅱ部は「転」が入るパートだと思います。どういう形になるのかは是非映画館で確認して欲しいと思います。
『ベルセルク 黄金時代篇Ⅰ 覇王の卵』は東京・新宿バルト9ほか全国ロードショー。
<Text・Photo/ダンディ佐伯>
●映画公式サイト
http://www.berserkfilm.com/index.php
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