バンダイナムコオンラインとセガネットワークスの共同制作による新コンテンツ『ザクセスヘブン』の制作発表会が2015年3月17日(火)・都内で行われた。
まずは主題歌を歌うアイドル声優ユニットのi☆Risによるミニライブからスタート。「Believer’s HEAVEN」をキレの良いダンスとともに熱唱した。
ここからはバンダイナムコオンラインの関口氏が登壇し、作品概要の説明。
なぜ2社がタッグを組んだかについて「弊社の親会社はバンダイナムコゲームスで、主にPCゲームを制作していますが、我々バンダイナムコオンラインにとっては初めてのスマホゲーム展開になります。スマホゲーム業界はとても厳しい市場になっておりますので、今回は『自分たちの強みに集中しよう』、ということで、弊社はキャラクターやアニメーションに注力し、ゲームの開発は外部のパートナーにお任せしよう、ということになりました」と説明した。
そのパートナーであるセガネットワークスの岩城氏が登壇。
「現代社会に暮らす皆さんは生活の中でスマートデバイスを1日400回近くさわると言われています。その機会をぜひ弊社開発のゲームに割いていただきたいと常に思っておりますが、そんな中、我々としても意欲的な取り組みができる良いパートナー様にお声がけいただけました。我々はしっかりとゲームシステムの部分を作りまして、キャラクターや設定等に対してはバンダイナムコオンラインさんにご教授いただきつつ、より多くのお客様に楽しんでいただきたいと思います。
『アニメ―ションRPG』という名に恥じないように、皆さんのお手元により早くお届けしようと思っていますので、よろしくお願いします!」と意気込んだ。
続いて、PVを初公開。迫力のアニメーション映像が公開された。
ここで企画プロデューサーの古里氏、バンダイナムコオンラインのプロデューサー・近藤氏、セガネットワークスのプロデューサー・萱沼氏が登壇。
作品の魅力について4つのポイントが挙げられた。
1.豪華制作スタッフ陣
キャラクターデザインに久行宏和氏、佐々木洋平氏、松井章氏、平井久司氏らを迎え、コアなファンも納得のクオリティーを約束。
古里氏「今回、昔一緒にやってきた久行らに声を掛けさせていただきました。150人以上のキャラクターを描くうえで彼らの力が必要だと判断したからです。
『ザクセスヘブン』は『水滸伝』の梁山泊をイメージしていますので、数多くのキャラクターが登場します。集まるべくして集まったメンバーかも知れません」
2.5つのストーリー
近藤氏「各学園にストーリーがしっかりできていて、4つの学園が1つの学園と対立する、という構図になっています」
古里氏「タイトルにもある『ザクセス』の意味ですが、これは『成功』や『成り上がり』、という言葉を表していて、生徒たちが成長していく様を表現しています」
近藤氏「クリエイター同士でも色々と活発な議論が交わされているようで、今後が楽しみです」
3.豪華声優陣
4.20本以上のプレミアムアニメーションを制作・配信
近藤氏「心のこもった、各学園ごとのストーリーをお届けする予定です」
また「どんなゲームになる予定ですか?」という問いに対して、萱沼氏は「高クオリティのゲームを目指しています。本格『アニメーションRPG』ということで、アニメ―ションにこだわった作り方をしています。世界観を元に必ず面白いものを作っていきます」と力強くコメントした。
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ここからはキャスト陣によるトークパート。
前野智昭、志田友美、阿部敦、古島清孝、國立幸、そして声優としても本作でキャストを務めるi☆Risのメンバーが登壇した。
最初に話を聞いた時の率直な感想を聞かれると、前野は「キャラがとても多いのが印象的でして、しかもみんなバックボーンがしっかり作られていて、自分がメインキャストを務めさせていただけて光栄です」とコメント。
ここからは演じた各キャラクターが所属する、それぞれの学園についての紹介。彼の演じる凛翔あすかが通う「緑の学園」について、前野は「カッコ良かったり可愛い生徒たちが通う学園です。激しいアクションシーンも散りばめられているので、みなさんも楽しんでいただけると思います」と語った。
同じく「緑の学園」に通う紡流こころを演じた志田はゲームに登場する衣装を着て登場。
「あすかは手のかかる子供のような一面があります。私も彼女がどのように関わるか気になります!」とコメントした。
紅神夢偉役の阿部は「紅の学園」について「一言でいうと『サクセスストーリー』ですが、コミカル要素も入っていて、力を抜いてプレイできるのではないかと思います。彼が持っているのが父の形見のギターケースとのことで、今後キーになってくるかも?」と今後へ向けての期待を煽った。
また、アフレコ現場について、阿部は「楽しい現場でした。担当声優が紹介されていないキャラクターもいますし、誰がどんな役をやるのか楽しみです」と語った。
「蒼の学園」について古島は「自分の演じる大空ショウは応援団に入っていて、学校にある風紀委員からみんなを守る自警団のような立場でもあります。この学園は『復讐劇』がコンセプトになっていて、殺伐とした雰囲気に包まれているので、ほかの学園よりも若干重い物語が楽しめると思います」と見どころを紹介。
「白の学園」に所属する女子を演じるi☆Risを代表して芹澤は「主題歌の「Believer’s HEAVEN」は先ほど初披露でしたが、本番が一番うまくいきましたので楽しかったです!」、茜屋は「今日はメンバーみんなで気合を入れて、衣装をそろえてきました!」と本作への意気込みを言葉で表した。
「黒の学園」についてラグエル・ノワール役の國立は「黒という色は、あまりいいイメージがないと思うのですが、この学校は『絶対敵学園』と聞いております。でもラグエルは意外と悲しさを背負っていて情熱的なんです。すごく繊細な子だな、と思い、泣きそうになりながらアニメを撮りました」と彼女の意外な一面を語った。
最後に、前野から「各校がどのようなストーリーを繰り広げていくのか僕自身も楽しみです。バトルシーンも大きな見どころの一つですが、人間関係も魅力ですので、お楽しみに!」とメッセージが贈られた。
最後はアイドルグループの夢みるアドレセンスが、もう一つの主題歌である「フォトシンテシス」を披露し、製作発表会は終了した。
<Text・Photo/ダンディ佐伯>
●『ザクセスヘブン』公式ポータルサイト
http://xuccess-heaven.jp/