2013年10月5日(土)より放送開始される橙乃ままれ原作の『ログ・ホライズン』。その試写会が都内で行われ、シロエ役の寺島拓篤さんと直継役の前野智昭さん、そして監督を務めた石平信司氏が登壇。
まずは制作統括の柏木敦子氏から挨拶。
「NHK Eテレで放送される作品で、ライトノベル原作のものは今回が初めてです。若い人たちに楽しんでいただけるような物語になっていると思います。
欠点を抱えた若者たちが頑張っていく姿をご覧になっていただきたいです。またデータ放送を使って皆さんにも楽しんでいただけるような作品になりました」とコメント。
続いて、試写会を終えたキャスト陣と監督がコメント。
寺島拓篤さん(以下、寺島):第一話を観て、今後の展開も面白くなっていくだろうな、と確信しました。これからの収録も頑張ります。
前野智昭さん(以下、前野):多くの人が携わって作品を作っているんだな、というのが分かりました。今後も気合を入れて演じていきたいです。
石平監督:キャストの皆さんが命を吹き込んでくれたおかげでキャラクターの人と『なり』ができ上がり、スタッフがねばってくれたからこそこのような形で完成したのではないかと確信しています。
1話でも伏線が色々と貼られているので、今後の展開も楽しみにしていただきつつ、今後も予断を許さない展開が待っているかと思います。
とにかくまずアニメを見ていただき、その時シロエたちがどんなことを考えていたのかを考えていただければ面白いのではないでしょうか?
―ご自身が担当したキャラクターの演じがいのある部分を教えてください。
寺島:物語の主人公は何か特殊な能力を持っていることが多いのですが、シロエにとって「思考すること」という能力がこの世界において一番の武器になっていまして、それが周りのキャラクターたちにもどんな影響を与えるのか? 楽しみです。
前野:直継は人の輪を広げる友好的なスキルを持っていますが、戦闘中に「やばい」と思うと本当にやばくなったりしますので、彼の発言一つひとつにも注目していただきたいと思います。
―本作の魅力についてお聞かせください。
寺島:世界観の作り方に説得力があり、自分たちの世界とのつながりがリアルなところをうまく作っていると思います。
ゲームの中の作り方もすごく作りこまれていると思います。
前野:思わず帰って早くゲームをやりたくなるような、とてもリアルな作り方をしていると思います。
―もし皆さんが実際にオンラインゲームの中に入ったらどうしますか? また、作中のキャラクターで一番似ているのは誰ですか?
寺島:まずは安全な場所に行きます(笑)。
自分はシロエに一番似ていると思います。考え込んでしまう部分があったり、目つきが悪かったりメガネをかけているところなど(笑)。
前野:パーティーを組んで戦ってみたいです。
僕もシロエが似ているかと思います、補助する立場の役が好きなので。
―アフレコでの苦労した点は?
寺島:内に入っていく点がポイントなので、一点に絞っていくような演技を心掛けています。
前野:アドリブができるところはどんどんしていきたいと思い、毎回攻めています(笑)。
―現実のMMORPGであったらいいな、と思ったシステムは?
前野:電話機能です。ボイスチャットは声優ではやりづらいので(笑)。
石平監督:作品自体が近未来の設定ですので、現代からもう少し先の話としてシステムを考えました。ですので、指でコマンドを叩かなくても意識するだけで技が使えたりします。
―作画の面で一番こだわって制作した点は?
石平監督:キャラクターの表情です。派手な見せ場はもちろん、話をする時の変化のつけ方などもこだわっています。アフレコ後に「まゆげの曲げかたはこうかな?」といったところなど、後付けでキャラクターの作画を変えてみたり、色々とこだわっています。
苦労もありますが、細かいセリフの微調整などにも心血を注いでいます。スタッフが頑張ってくれているので、楽しんでいただければありがたいです。
<Text・Photo/ダンディ佐伯>
●TVアニメ公式サイト
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