2013年3月30日(土)・31日(日)の2日間にわたって千葉・幕張メッセで開催された『アニメコンテンツエキスポ2013』。そのその初日となる3月30日のオープンステージで、4月6日より放送がスタートするTVアニメ第2期シリーズ『俺の妹がこんなに可愛いわけがない。』と千葉モノレールがコラボした「『俺の妹×千葉モノレール』コラボラッピングモノレール」の竣工式が開催された。
今回のスペシャルコラボは、アニメだけでなく原作のライトノベルも大人気の『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』シリーズの作品舞台が千葉市であることや作中に千葉モノレールが登場することなどが縁となっておこなわれているコラボレーション企画の最新版。
今までも千葉都市モノレールでは記念切符などが発売され話題となっていたが、ついに千葉市内をヒロインの高坂桐乃や黒猫のイラストで彩られたラッピングモノレールが走ることになった。
竣工式には原作者の伏見つかさ先生、千葉都市モノレール代表取締役社長の大澤雅章さんをはじめ、原作のライトノベル『俺の妹がこんなに可愛いわけがない。』の編集担当であるアスキーメディアワークスの三木一馬さん、アニプレックスのアニメ製作プロデューサー・柏田真一郎さんらが列席。
このイベントの直後から運行開始一番列車が出発するということで、まずは『俺のモノレールが出来上がるわけがない。』と称して、車両のラッピングが完成するまでを、観客と一緒に確認することに。
今日までこのラッピング車輌周辺については写真を撮られないように立ち入り禁止措置がとられていたとのことで、ステージ脇のモニターに車輌に桐乃のイラストがラッピングされていく様子が映し出されると、会場からは「おお!」というどよめきがわきあがっていた。
また、今回のコラボラッピングモノレールについては会社の取締役会では反応は微妙だったものの、大澤社長が千葉市集客観光課と相談して「やっちゃいましょう」と決定して企画が進んでいったというようなエピソードなども披露されることに。
そんな苦労の果てに運行されるラッピングモノレールについて大澤社長は「外側だけじゃなく、中身もデコレーションされているのでぜひ乗りに来ていただきたい」と強くアピールしていた。
さらに先日、東京・秋葉原で開催された『電撃文庫・春の祭典2013』のステージで結成された『俺の妹党』の新マニフェスト『オレノミクス』の大発表会もおこなわれ、アニメ制作重大<新>情報が初めて公開されることになった。
まず最初にアニメ第2期は全16話で制作されることが決定されたことが発表された。第1話から第13話まではTVにて放送。第14話から最終話となる第16話は3話一挙公開予定とのこと。
この変則スケジュールについて訪ねられた伏見さんは「原作の最終話まで1クールでTVアニメ化と言われたものの全然足りないよー、なんとかしてくださいとプロデューサーに頼み込んだら増えました(笑)」と企画会議の内容を暴露。
物語については「ちゃんと入っていると思います。僕が見た感じでは安心してもらえるんじゃないかなと思っています」とのお墨付き。
柏田プロデューサーも「16話ということで密度の濃いものになっていると思います。第1期の反省をふまえてシナリオ諸々考えていますのでお楽しみにしていて下さい」と語ってくれた。
続いてアニメBD&DVDについての最新情報を公開。BD&DVDの第1巻は6月19日(水)に発売されることが決定した。今回も伏見先生が短編小説を書き下ろし。「メディアミックス新世界編」と称して、TVアニメではカットされたシーンやストーリーについてもパッケージの中で特典映像や特典ドラマCDなどを活用して原作小説をあますことなくメディアミックスしていく予定とのこと。
伏見先生が書いたのは「全巻あやせのドラマCDを付けたらいいんじゃないか」と断言してしまうぐらいの新規書き下ろしばかりになったということで、こちらの内容にも期待したい。
さらに原作小説の最終巻となる第12巻の発売日が6月7日(金)になったことの発表も。
小説を書き終えた伏見先生は「やっぱり感慨深いものがありまして、そろそろ休みたいなとも思っていたんですけれども、書き終わるとなるとやっぱり寂しかったりします。でも、こうやってみなさんの顔を見たり、アニメの放送が近づいてきたら、またテンションが上がってきましたので、一緒に最後を盛り上げてくれたらと思っています」とコメントしてくれた。
イベントのラストには大澤社長の音頭で、実際にモノレールの運航時に行われている右手を45度に上げて「出発進行!」の合図を、ステージ上の全員と観客で一緒になって実演。
その後で大澤社長が「おかげさまでモノレール会社は25周年に入りました。25周年企画を毎月のようにやっていまして、5月下旬からはもう一度ただのラッピングではない、もっとすごい『俺妹』が走りますのでぜひお楽しみにしていただきたいと思います」と期待感をあおる新情報とあわせて挨拶。
さらに伏見先生が「この楽しさをみなさんと共有できたことが嬉しかったです。これから三ヶ月間、一緒にアニメを楽しんでいただけたら嬉しいです」と語り、最後に二人がガッチリと握手を交わし、「『俺の妹×千葉モノレール』コラボラッピングモノレール」の竣工式は大盛況のうちに終了となった。
<Text・Photo/川畑 剛>
●TVアニメ『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』公式サイト
http://www.oreimo-anime.com/
●原作小説『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』公式サイト
http://oreimo.dengeki.com/