香月美夜原作の大人気小説『本好きの下剋上』(通称『本好き』)。コミックスに加え、子ども向けの「児童書版」も刊行されるなど、老若男女に愛される作品となっている。テレビアニメは第3期まで放送され、このたび第4期「第三部『領主の養女』編」の放送が発表された。
このたび、本作の初となる朗読イベントが2024年1月28日(日)、東京・品川インターシティホールで開催された。
ここでは「夜公演」の模様をお届けする。
前半は朗読劇。ローゼマイン役・井口裕香、フェルディナンド役・速水 奨、ルッツ/ブリギッテ役・田村睦心、ダームエル役・梅原裕一郎、エックハルト役・小林裕介、カルステッド:森川智之(声のみ出演)、ユストクス:関 俊彦(声のみ出演)が登壇。
今回の劇では、虚弱体質を治せると言われる「ユレーヴェの薬」を作製するため、ローゼマインたちが「春夏秋冬」各季節で素材集めをするエピソードが描かれ、キャラクター同士の濃密なやり取りや迫力のバトルシーンなど、見どころが満載。ステージに敷き詰められた生花や光と音の演出で、詰めかけたファンを楽しませていた。
また場面場面で、作中に登場する魔術具「シュタープ」を振るファンの姿が印象的だった。
後半の「トークパート」ではMCとしてギュンター役・小山剛志さんが登壇し、楽しいトークが繰り広げられた。
田村さんと梅原さんが「多くのファンが来てくださったので、演技をしながらついつい『欲しがって』しまいました(笑)」と口をそろえ、小林さんは「昼公演と夜公演で違いをつけようと思いました」と朗読に関する感想やエピソードを語った。
また、ファンからの「みなさんの『ほめてほしい』エピソードを教えてください」という質問には、井口さんが「写真集の撮影に向けて、3か月で10キロやせました!」、速水さんが「学生時代、息子に毎朝お弁当を作り続けました」と話し、ステージ上と客席から大きな拍手が上がった。
最後に、登壇者からファンに向けてメッセージが贈られた。
小林さん「新作アニメでは、これまでフィーチャーされなかったキャラクターもたくさん登場すると思いますので、楽しみに待っていてください!」
梅原さん「朗読劇を経て、自分のなかでダームエルのキャラクターが一層固まった気がします。アニメのアフレコも頑張ります!」
田村さん「今日は(マインの幼なじみ)ルッツも演じることができてうれしかったです!」
速水さん「アニメのオーディションから足かけ6年、ここまで来ることができました。これからもローゼマインを見守りながら、先々まで演じたいと思います」
井口さん「この日をずっと楽しみにしていました! 『ここからまたスタート』という気持ちで頑張ります。新作アニメもぜひ楽しみにしていただきたいです!」
【イベント後インタビュー】
―『本好き』初めての朗読劇の感想をお願いします。
速水 奨さん(以下、速水):新作アニメに向けて、とても大事な1日になりました。
井口裕香さん(以下、井口):コロナ禍もあり、『本好き』のイベント自体がなかなか開催できなかったですし、朗読劇はキャラクターたちの掛け合いをたっぷりお見せできるので、ピッタリのイベントだと思いました。
―コミカルなシーンでは、客席から笑いが起こっていましたね。
井口:たくさん笑っていただいて感謝です。ファンのみなさんからの反応がダイレクトに伝わってきて、充実した時間を過ごすことができました!
―ローゼマインとフェルディナンドの掛け合いもたくさんありました。
速水:ローゼマインはずっと出ずっぱりだったから、僕なんかは、ね……。ダームエルとブリギッテの恋愛シーンを袖で楽しんでいました(笑)
井口:「昼公演」のトークで(田村)睦心ちゃんが「戦うシーンのフェルディナンドはまるで悪役みたいだった」と言っていたのが印象に残っています(笑)
速水:アニメと違って決まった尺がなく、演じる側の自由度が高かったですし、演者との掛け合いもすごく楽しかったですね。
―ステージ上には生花が敷き詰められていました。
井口:造花じゃなく、本物を使っているところに、制作陣の本気を感じました!
速水:舞台装置ではなく、あのような形で世界観を演出されていたのは新鮮でした。
―ところで速水さんは1月中旬、アメリカ・ロサンゼルスで行なわれたアニメ関連イベントに出演されたそうですね。
速水:はい。海の向こうにも『本好き』のファンがたくさんいることがわかり、とてもうれしかったです。
井口:シリーズ累計の販売数が1,000万部を突破しましたし、人気の高さがうかがえますね。
―今回の朗読イベントも、多くの応募があったとか。
井口:現地に来ることができず、配信でご覧いただいた方もたくさんいたとお聞きしています。
速水:そういう意味でも、またやりたいよね。僕らもすごく楽しかったですし、「朗読イベント第2弾」を希望します。
井口:偉い方、ぜひご検討ください(笑)!
―トークパートでも話題になっていましたが、その際はフェルディナンドのモノローグも多めになりそうでしょうか……?
井口:そうですね、次回は速水さんメインで!
速水:脚本がどうなるかわからないけれど……考えておきます(笑)
―トークパートと言えば、小山さんの名司会っぷりも素晴らしかったです。
速水:朝会ったときに「MC、大丈夫?」って思わず聞いちゃいましたよ……(苦笑)
井口:さすが、盛り上げ上手の剛志さんでした(笑)!
―テレビアニメ「第三部『領主の養女』編」の放送に向けて、メッセージをお願いします。
井口:ドラマCDではキャストの『兼ね役』が多かったり、コロナ禍で掛け合いがかなわなかったりしたので、いち作品ファンとしても出来上がりが楽しみです!
速水:アフレコはまだこれからですが、いい作品に仕上がるよう、スタッフ、キャスト一丸となって頑張りますので、オンエアを楽しみにしていてください。
<レポーター/ダンディ佐伯・文責(編集)『れポたま!』編集部>
☆ページ下部に写真一覧あり。
【アニメ概要】
「『本好きの下剋上』第三部 領主の養女」
アニメ化決定!
アニメーション制作:WIT STUDIO
●作品公式サイト
https://www.tobooks.jp/booklove/index.html
●アニメ公式サイト
https://booklove-anime.jp/
●作品公式「X」
@anime_booklove
(C)香月美夜・TOブックス/本好きの下剋上製作委員会
(C)香月美夜・TOブックス/本好きの下剋上製作委員会2020