By, 2023年8月6日
声優事務所・マウスプロモーションが運営する「マウスプロモーション附属俳優養成所」が 見学・体験会を2023年夏に開催することを決定!
声優志望者が増加傾向にある昨今「プロになろうとする前に一度真剣に考えて頂きたいこと」を伝えるため、見学・体験会を開催している同養成所。22年は新型コロナウイルスの影響もあり開催が見送られてしまったが、今年は満を持して行なわれることとなった。
同養成所では、現在は演技経験が無い方も入所試験を受けられるとのことで、以前に比べて門戸が大きく開かれているそう。だからこそ、養成所で「プロとして活動することの難しさ」と「声の表現の奥深さ」をしっかりと伝えたい、という想いが講師陣、スタッフ陣に共通しているとのことだ。
このたび、応募者多数につき追加開催が決定!
2023年9月3日(日)、9月9日(土)の2日間、都内のスタジオで行なわれる予定だ。
今回は養成所出身の2人を直撃! まず話をうかがったのは、養成所の「27期生」桑原由気さん。彼女は専門学校を経て「マウスプロモーション附属俳優養成所」に入所。その後多くの作品に出演し、活躍中だ。専門学校から養成所の道に進んだ桑原さんにお話をうかがった。
―桑原さんが「マウスプロモーション附属俳優養成所」に入所したきっかけは?
桑原由気さん(以下、桑原):ある日、学校で「マウスプロモーション附属俳優養成所模擬オーディション」の案内があったので応募したんです。こちらは事務所の方々に、オーディション形式で生徒たちの実力を実際に見てもらい、オーディションに慣れよう……という主旨の企画なのですが、そこで「うちの養成所で勉強してみませんか?」と声をかけていただきました。
専門学校に入った当時は「少しでも早く事務所に所属して、たくさんお仕事がしたい」と思っていたのですが、「もっと技術を磨いておきたい」という気持ちのほうが強くなっていたので、「ぜひお願いします!」と返事をしました。
―桑原さんは専門学校時代からすでに声のお仕事をされていたそうですね。
桑原:はい。ありがたいことにいくつかお仕事をいただいていたのですが、改めて声を聴くと「未熟すぎ……」と恥ずかしい気持ちになってしまって……(苦笑)
ですのでオファーをいただけて、まさに「渡りに船」でした。
マウスの養成所は「スタジオ授業」では実際の現場で使用しているスタジオ機材を使ったレッスン、さらにスタジオ制作の作品に出演できたりと、現場の雰囲気がリアルに味わえるんですよね。
―養成所に入所してから印象的だったこと、大変だったことは?
桑原:専門学校の場合、お芝居の経験がなくてもゼロから教えてもらえるのですが、養成所は経験者がたくさん所属しているので、そのスキルの高さに驚きました。
また、外画(海外の映像作品)のアテレコの授業は初めてで、アニメの録り方とはまったく違うことにビックリしましたし、早く慣れるために毎日のように外画や海外ドラマをレンタルしてきて、吹き替えの勉強をしていました。
例えば「大人の女性を演じる」という授業があったのですが、どうやっても自分の声にハマらないんですよね。そんなときに「この演者さんの余裕はどこからきているんだろう?」とか「どんな息遣いで演じているんだろう?」といった、細かいところを研究していました。
とにかく「みんなや授業についていかなきゃ」という想いを強く持ちながら、日々暮らしていたと思います。
―ちなみに、空いた日は何をされていましたか?
桑原:生活は大変でしたが(笑)、アルバイトにはなるべく行かずに「養成所に通う2年間は、とにかくスキルを磨くことに専念しよう」と思っていました。
養成所のレッスンがない日は、たまに友人と遊んだり買い物に行くくらいで、あとは自分の演技を録音したものを聴いて授業を反芻したり、台本を読み込んで次のレッスンに備えたりしていました。
―桑原さんは「お笑い」好きでも知られていますが、仕事にも通じるものがあったとか?
桑原:人前に出る度胸を付けたくて、いわゆる「お笑いの賞レース」に出場したいとスタッフさんに打ち明けたことがありまして。
「マウスプロモーション附属俳優養成所」では、所属から2年後に事務所に所属できるかどうかをかけた試験があるのですが、周りが「所属できるのか? プロになれるのか?」と悩んでいるとき、私は「いましかできないと思うので、ぜひ賞レースに出させてください!」と(笑)
もちろん、事務所所属を目指すのを前提にしたお願いでした。お笑い芸人になりたかったわけでは決してないですよ(笑)!
―(笑)
さて、養成所に入所後、最初にもらったお仕事のことは覚えていますか?
桑原:1年生のときに、かわいいクマが出てくるアプリゲームの主人公(クマ)を演じさせていただいたのが最初だと思います。
彼(?)と仲よくなっていくと、警察官や看護師などの衣装になるんですね。その都度しゃべり方が変わるので、オーディションのときは「ちょっとやりすぎかな?」くらいのアドリブも駆使しながら(笑)個性を意識して演じました。
収録のとき、すごく分厚い台本を渡されて、ビックリしたのを覚えています。
―ゲーム『Tokyo 7th シスターズ』(『ナナシス』)の晴海シンジュ役も、その後すぐに勝ち取ったそうですね。
桑原:同期の高井舞香ちゃんと姉妹役(高井さんは晴海カジカ役)で出演できたのがすごくうれしかったです。役が決まったときは2人で手を取り合ってよろこびました!
演技に関しては、シンジュちゃんはあまり感情を表に出さないタイプの子で「淡々としゃべってほしい」というディレクションに応えるのが大変でした……。
でも、演じているうちにだんだんと彼女の性格やクセがつかめてきて、シンジュとリンクできているのを感じられたのは大きな収穫でした。その後、同じようなタイプの役を多くいただけるようになったのも、自信につながっていきました。
―現在はメインのスタジオ実習以外に「選択授業」として「殺陣(現代アクション)」「落語」「ダンス」「歌唱」の授業も行なえるそうですね。
桑原:私が入所したころは「選択授業」のレパートリーがまだそろっておらず、自分が歌ったり踊ったりするイメージもまったくなかったです。でもデビューしてからは、さまざまなコンテンツでステージ上でのパフォーマンスをする機会がありますし、歌唱とダンスのレッスンがあるのはうらやましいですね。
「自分にはあまり関係ないかな」と考えたとしても、どこで生きてくるかわからないので、やっておいて損はないと思います!
―最後に、声優を志望するみなさんにメッセージをお願いします。
桑原:「演じることが大好き」、「この作品が大好き」だと思うようになったきっかけを忘れず、いつも新鮮な気持ちを持ってほしいです。また、自分のなかで目標を作り、それをクリアしていくことが好きを大事にすることなのかな、と思うので、夢に向かってぜひ頑張ってください!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
もう1人話をうかがったのは、養成所の「32期生」柳原かなこさん。現在の事務所の先輩・桑原由気さんと同じく専門学校を経て「マウスプロモーション附属俳優養成所」に入所。「演じることの楽しさ」をかみしめながら日々演技に励んでいる。
―まずは柳原さんが声優を目指したきっかけを教えてください。
柳原かなこさん(以下、柳原):高校生のころに観たアニメで、男性キャラクターを女性声優が演じていることに衝撃を受け、声優を目指すようになりました。専門学校に入ったあと、将来的に行きたい事務所や養成所を調べるうちに、「マウスプロモーション付附属俳優養成所」に行きつきまして。実は桑原(由気)さんが学校にトークショーにいらっしゃったとき、私がお水を運ぶ係だったんです。いま思うと何かのご縁だな、と思います!
―その後、養成所の試験を受けたと。
柳原:はい。でも面接で失敗してしまって……。「とにかく個性を出さなきゃ!」と思い「親指の骨を鳴らせる」という特技を披露したのですが、見事にスベってしまったんです(苦笑)
でも無事に受かることができ、本当にうれしかったです!
―養成所で印象的だったことは?
柳原:現役で活躍されている方々が講師として教壇に立たれているのがすごいと思いました。仕事現場のリアルな話も聴かせていただけましたし、すごく貴重な機会になりました!
ちなみに、森田順平先生の授業では「セリフを一息で言い切る」という課題があったのですが、生徒のなかで私だけできなかったんです。本当に悔しかったのですが、次の授業までに猛練習し、何とかできるようになりました。努力することの大切さを知りました。
―初めての現場のことは覚えていますか?
柳原:実は私、オーディションやラジオ収録以外ではキャラクターソングのレコーディングが初めての収録だったんです。1年生のときにオーディションに受かった企画の収録で、キャラクターの特徴を決めながら、まずは歌の収録から……という流れだったのですが、かなり珍しいケースらしいんですよね。
レコーディング自体初めてでしたし、しかもキャラクターの声で歌わなければいけないということで、すごく緊張したのを覚えています。
―ちなみに、柳原さんは空いている日は何をしていましたか?
柳原:養成所生の仲間と一緒に会うことが多かったですね。好きなことについてや養成所での話など、おしゃべりしてリラックスしていました。
ほかには、私は身体を動かすことが好きなので、バスケットボールやボルタリングなどで気分転換していました!
―現在はメインのスタジオ授業以外に「選択授業」として「殺陣(現代アクション)」「落語」「ダンス」「歌唱」の授業もできるそうですね。
柳原:はい。私は「殺陣」と「落語」の授業を受けていました。「殺陣」に関しては、斬ったときや斬られたときのセリフが映像作品やゲーム作品の演技にも生きています。
「落語」は事前に演目を覚えてきて、授業で一席打つんです。落語の演目にはたくさんの登場人物が出てくるので、役を演じわける練習にもなりました。
―最後に、今後の目標、メッセージをお願いします。
柳原:大変なことや辛いことはありますが、マイクの前で演者さんと掛け合いをするのが本当に楽しいんです。これからも日々勉強をして精進をしていきたいです!
「声優を目指したい」と思っても、一歩を踏み出す勇気がなかなか出ない人が多いでしょうが「とにかく一度やってみよう」と決心することが大事だと思います。
続けるか続けないかはそこから判断しても遅くはないと思うので、まずはぜひ挑戦してみてください!
<インタビュアー・カメラマン/ダンディ佐伯・文責(編集)『れポたま!』編集部>
【見学・体験会追加開催概要】
今回の見学、体験会では現場の雰囲気を感じることができ、先輩の養成風景をみることができます。
これを機に可能性を広げる一歩を踏み出してみてください。
個性を見つけ、役者としての人生を歩みだすキッカケになれば幸いです。
■スタジオ授業見学・実習
養成所生のスタジオ授業を見学後、アフレコ実習していただきます。
■質疑応答
スタッフが皆様からの質問にお答えします。
【2023年9月3日(日)】
第⑦回目 11:10~14:20
第⑧回目 15:40~18:50
【2023年9月9日(土)】
第⑨回目 11:10~14:20
第⑩回目 15:40~18:50
対象:15歳~27歳までの方
【会場】
⑦⑧⑨⑩:スタジオ美星(〒 169-0072東京都新宿区大久保1丁目2番17号 新宿サンエービルB1階)
費用:無料
申込み期間:8月24日(木)まで。
※定員以上の申し込みをいただいた場合は抽選させていただきます。
【注意事項】
・授業の際、必要な持参物等はございません。
・スタジオ収録の際はなるべく音の出ない服装でお越しください。
・新型コロナウイルスの影響を考え、中⽌となる場合もございます。
・保護者の⽅のご参加・⾒学はお控えください。
・当⽇、体調不良または発熱の症状がある⽅のご参加はご遠慮願います。
・会場にて検温・⼿指消毒のご協⼒をお願いいたします。
■お申込み方法
下記URLのお問い合わせフォームに「養成所見学、体験会参加希望」と記載し、
1~6の必要事項を記載のうえお申込みください。
https://mausu.net/school/contact.html
1.お名前(フルネーム)
2.性別/年齢
3.現在籍(会社・養成所・専⾨学校)
4.お住まいの都道府県(詳細住所不要)
5.ご本⼈様の電話番号
6.参加希望⽇・参加希望回(複数回答可)
【プレゼント】
2人の寄せ書きサイン色紙を1名にプレゼント!
ご希望の方は『れポたま!』公式ツイッター@repotama(https://twitter.com/repotama/)をフォローし、当該記事のツイートをリツイートしてください。当選者にはDMにてこちらからご連絡させていただきます。
応募締め切り:2023年8月25日(金)23:59まで