「放浪息子」「青い花」などの代表作で知られる青春群像劇の名手・志村貴子による様々な恋模様を淡く繊細に描いたオムニバス漫画「どうにかなる日々」(太田出版刊)を原作としたアニメーション作品が、新型コロナウイルスの影響により公開延期をアナウンスしていたが、新たな公開日が10月23日(金)に決定した。
「あさがおと加瀬さん。」や「STEINS;GATE」の佐藤卓哉が監督を務め、キャラクターデザインは佐川遥が担当。アニメーション制作はライデンフィルム京都スタジオが担当。出演には花澤香菜・小松未可子・櫻井孝宏・山下誠一郎・木戸衣吹・石原夏織・ファイルーズあいといった実力派キャスト達が勢ぞろい。
さらに早見沙織・島﨑信長・田村睦心・天﨑滉平・白石涼子が脇を固める。主題歌・音楽は4人組ロックバンド「クリープハイプ」がこちらも書き下ろし楽曲を提供。「クリープハイプ」が映像作品の劇伴音楽を担当するのはこれが初めてで、その全てをメンバー自らが演奏している。
新たな公開日の決定に合わせ、原作の志村貴子による新描き下ろしビジュアルが発表。本作に登場する「しんちゃん」と「みかちゃん」を描いた淡いビジュアルとなっている。そして、公開日決定を受けてキャスト陣からもコメントが続々到着!
花澤は「このどうなるかわからない日々の中で、危うく、でも逞しく生きている彼女たちを見て、皆様の心が少しでも暖まりますように。」、小松も「とても温かくて、繊細で、ほろほろと解けてしまいそうなこの雰囲気がとても大好きです。(中略)ぜひこの空気感を、劇場でゆっくり浸って行ってください。」とコメントを寄せている。
さらに本作の主題歌でクリープハイプによる書き下ろし楽曲「モノマネ」と、劇伴音楽を完全収録した全23曲のCDの発売日も、公開直前の10月21日(水)に決定。
本格始動するアニメーション映画『どうにかなる日々』から目が離せない展開となっている。
【キャストコメント】
・花澤香菜(えっちゃん役)
ようやく劇場公開されるということがとても嬉しいです。このどうなるかわからない日々の中で、危うく、でも逞しく生きている彼女たちを見て、皆様の心が少しでも暖まりますように。ぜひご覧くださいませ!!!
・小松未可子(あやさん役)
エピソード毎に「どうにかなる日々」というタイトルの響かせる印象が変化する作品です。どこかの日常に転がっていそうなエピソードだけれど、一人一人にとってはそれが細やかな人生である。とても温かくて、繊細で、ほろほろと解けてしまいそうなこの雰囲気がとても大好きです。「えっちゃんとあやさん」のお話も、その空気感を大事に演じさせて頂きました。このもどかしい距離感がなんだか愛おしい。「過去」の二人の共通点、出会った二人が始める「現在」、そして二人の辿る「未来」が穏やかで幸せでありますように…。ぜひこの空気感を、劇場でゆっくり浸って行ってください。
・櫻井孝宏(澤先生役)
雰囲気と趣きのある作品で、日常に潜む非日常を味わったような気持ちになりました。まるで淡いベールの向こうにある人間の性を薄目で覗き見るような、そんな気持ちです。皆さんと分かち合えることを願って。よろしくお願い致します。
・山下誠一郎(矢ヶ崎くん役)
改めて、公開日が決定したことを嬉しく思います。今日に至るまで本当に色んな事がありました。本作の通り「どうにかなる」という言葉を信じて、ここまでやってこれたという実感がありますし、少し時間が経ったぶん、本編を観るのが一層楽しみになりました。
観た方によって色々な感想を持てる作品だと思いますので、是非それを大切にして頂けたらと思います。
応援よろしくお願いします。
・木戸衣吹(しんちゃん役)
皆さんお待たせしました!公開日が決まりました!お客さんが観て初めて映画は完成する物だと思っているので、早く観てもらいたいです。原作ファンの方はもちろん初見の方にも入り込みやすい作品となっていると思います。
キャストスタッフ一同、愛を込めて作りました。私達の愛を受け取ってください!
・石原夏織(みかちゃん役)
ついに映画「どうにかなる日々」が公開になります。ずっとこの日を楽しみにしていました。この作品はさまざまな愛の形が描かれています。私が担当させていただいたエピソード3・4、そしてエピソード1・2の完成を見させていただいて改めて愛って深くて素敵だなと感じました。とても心が温まる作品です。ぜひ劇場でご覧下さい。
・ファイルーズあい(小夜子役)
「どうにかなる日々」、ついに公開日が決定いたしました!とても不思議な魅力のある作品なので、ご覧になった皆様がどう感じるか、今からとても楽しみです。お芝居や絵、音楽に至るまで、たくさんの愛に包まれています。キャラクターたちの美しくも切ない心の動きを肌で感じていただけると嬉しいです!
・早見沙織(百合)
ゆったりと穏やかに優しく、けれど心の中の切ない部分をほんの少し思い出すような、素敵な空気感を味わいながらアフレコさせていただきました。収録の際に監督から、無理のないそのままの姿でぜひ、と言っていただいたことが印象的です。オムニバスですので、色々なお話と、そこに生きる登場人物に思い馳せながらご覧いただければと思います。
・島﨑信長(田辺くん)
同じ世界にこんな日常を送ってる人がいるんだろうなあと、とても近い距離でリアルに感じさせられました。それでいて、どこか日常の中の非日常を覗いてるような感じもあったりして、不思議な魅力がある作品です。多分観る人次第で感じ方が大きく変わる作品な気がするので、皆さんがそれぞれどんなことを感じるか、とても気になります。良かったら何らかの形で教えていただけたら幸いです。
・田村睦心(ヨリコさん)
漫画を読ませていただいた1話めがヨリコさんと田辺くんのお話しで、結構衝撃的でした。今回そのお話しではないのですが、選りすぐってあるお話しも衝撃かつ日常のどこにでもありそうで、とても面白かったです。みんなの心の中を覗いたらこんな感じなのかなと。人には言いづらい色々な面があるのかな、ってホッとするようなドキドキするようなお話し達です。このお話しを優しい絵と共に劇場で楽しんでいただきたいです。
・天﨑滉平(しんちゃん父)
この作品に触れ、僕は何気ない日常にこそドラマはあるんだなと感じました。そして何気ないのにとても印象深く心に突き刺さるのは誰しもが似た経験があるからなのかなと。『どうにかなる日々』は【普通】をとても繊細に描いている作品だと思います。
観て頂ければみなさんにもどこか必ずドキッと心に刺さる瞬間がある映画になっています。ぜひ劇場でご覧ください!!
・白石涼子(しんちゃん母)
上京して生活に慣れた頃20代前半。本屋さんで表紙とタイトルが気になって購入したマンガが志村貴子先生の作品でした。
ひょんな出会いからどっぷりハマって次々読んでいた志村先生の作品。まさかキャラクターに声をあてる日が来るとは。
人生、何があるわからないですね。とても幸せな時間でした。それぞれにとっての日常を切り取ったかのような、ちょっとドキッとする、そんな空気感を大切に…。「どうにかなる日々」動いて色がついて音がつくとどうなるのか…私も楽しみです!
劇場での公開日が決まりとても嬉しいです。皆様に観ていただける日がとても待ち遠しいです。
【キャスト】
えっちゃん:花澤香菜/あやさん:小松未可子
澤先生:櫻井孝宏/矢ヶ崎くん:山下誠一郎
しんちゃん:木戸衣吹/みかちゃん:石原夏織/小夜子:ファイルーズあい
百合:早見沙織/田辺くん:島﨑信長/ヨリコさん:田村睦心
しんちゃん父:天﨑滉平/しんちゃん母:白石涼子
【スタッフ】
原作:志村貴子「どうにかなる日々」/太田出版
監督:佐藤卓哉
演出:有冨興二
脚本:佐藤卓哉、井出安軌、冨田頼子
キャラクターデザイン:佐川遥 色彩設計:仲村祐栄(BeLoop)
美術コンセプト:伊藤豊 美術監督:齋藤幸洋
撮影監督:髙津純平
編集:長谷川舞(editz)
音楽:クリープハイプ
主題歌:「モノマネ」/クリープハイプ
アニメーション制作:ライデンフィルム京都スタジオ
配給:ポニーキャニオン
【本予告URL】
【各話あらすじ】
★EP1「えっちゃんとあやさん」
「そういうワケで、ファーストキスは女の子なんだけど」
かつて同性からモテモテだった女の子“百合”は、いつのまにか男性と結婚。
結婚式に友人として参加していたのは、
百合の“高校時代の彼女”えっちゃんと、“短大時代の彼女”あやさん。
元恋人の結婚式で傷心のふたりは、お互い惹かれ合い——
★EP2「澤先生と矢ヶ崎くん」
「先生、首、きれいですね」
味気なく、特に感慨もない卒業式の日。
男子校の教師・澤は突然、生徒の矢ヶ崎に告白をされる。
澤の波立つ心とは裏腹に、卒業式は変わらず毎年やってきて…
★EP3「しんちゃんと小夜子」
「今だから言うけど、ぼくほんとはさみしかったんだ」
親に勘当された従姉の小夜子と、一時的に同居することになったしんちゃん。
夏休みの宿題を一緒にしていた幼馴染み、みかちゃんとしんちゃんは小夜子が出たAVを興味本位で見てしまう。
ふたりは戸惑う気持ちを抱えながらもそれぞれ成長していく——
★EP4「みかちゃんとしんちゃん」
「しんちゃんが誰にも言わないでって言ったから」
中学2年生になった幼馴染みの、みかちゃんとしんちゃん。
しんちゃんの従姉・小夜子が出演した1本のビデオに未だ囚われながら、
思春期の距離感ともどかしさが、ふたりを包むリアルな青春物語——
【インロトダクション】
誰かを想う日常は、ときに甘くて、ときに痛い。そんな、なるようにしかならない日々も、きっと、いつか。
元恋人の結婚式、男子校の先生と生徒、心と身体の変化を迎える思春期の幼馴染。
誰が相手でも、どんな形でも、全ての恋と生き方には同等の価値がある。
そして、不器用に誰かを想った日々は、きっといつか愛しい思い出になる。
そんな“誰かの恋”を優しく見守り、温かく描くオムニバスショートストーリー集。
●公式サイト
http://dounikanaruhibi.com
●公式Twitter
@dounika_anime
(C)志村貴子/太田出版・「どうにかなる日々」製作委員会