2010年9月のデビュー以来、数々のアニメ・ゲームソングを歌ってきた黒崎真音。昨年11月30日に発売された1stオリジナルアルバム『Butterfly Effect』を引っさげて2012年1月7日(土)、アニメイト横浜と秋葉原のゲーマーズ本店でインストアキャンペーンイベントを行った。今回はアニメイト横浜で行われたイベントの模様をお届けしよう。
前半は一問一答形式のトークと、合間にミニライブをはさむという形で進行。
―昨年も曲のリリースがたくさんありましたが2011年を振り返ってみていかがですか?
黒崎真音さん(以下、黒崎):アニメ『とある魔術の禁書目録Ⅱ』の前期EDテーマ「Magic∞world」はOPテーマのようなポジティブな曲調でしたので、今年3月に発売した発売した後半EDテーマの「メモリーズ・ラスト」では、曲調と同様にまた別の雰囲気を出したいと思いまして、EDらしいせつなさ、寂しさを意識して作詞しました。
―そんな中、OVA『薄桜鬼雪華録』のEDテーマを収録したミニアルバム『五色詠-Immortal Lovers-』も発売されましたが、『薄桜鬼』の楽曲についてお聞かせください。
黒崎:元々この作品のファンでしたので、登場人物もよく知っているところからのスタートだったのですが、改めてアニメを観たりゲームをプレイしたりすると新たな発見があり、一人ひとりがますます好きになりました。中でも沖田総司が特に好きです。彼の病を抱えながらも信念を貫いてゆく姿に感動しました。
―9月にデビュー1周年を迎えましたが、何か心境の変化はありましたか?
黒崎:デビューした年は目の前のことに一生懸命でしたが、2年目になってペースがだんだんと分かってきました。それと先日まで放送していた『A&G ARTIST ZONE 2h』というラジオ番組では、始まった頃は放送に載せられないような言葉もうっかりしゃべってしまいそうになったりしていましたが(笑)、段々とリスナーの皆さんと一緒に楽しめるようになっていけたのが嬉しかったです。
―ズバリ、昨年で一番の思い出は?
黒崎:やっぱり『アニサマ』出場ですね。楽しかったのですが、当日はとにかく緊張していたのと、栗林みな実さんの歌声で感動して、出番直前なのに号泣してしまっていて……。「まだまだ、本当はもっと頑張れる!」と思いましたので、今年もまた『アニサマ』のステージに立ちたいですと思います!
―そして発売されたアルバム『Butterfly Effect』は、初めてのオリジナルアルバムになります。
黒崎:これまで出してきたアルバム『H.O.T.D』と『五色詠-Immortal Lovers-』)は最初から原作のコンセプトが用意されていましたが、今回は「自分」がテーマ、ということで、どうやって自分を出していけばいいのかを見つけるまでに時間がかかりました分かりませんでした。
このアルバムは、アルバムのタイトルの通り「バタフライ現象」をテーマにしています。南半球で起こった小さな蝶の羽ばたきが、後に北半球で嵐をもたらすかもしれない……という「カオス理論」をテーマにしていて、最初は小さなきかっけだけど、それが大きな結果を生み出すという、自分なりのポジティブなメッセージを込めています。
今回のアルバムでは作詞にも挑戦したのですが、集中して考えるとフレーズが中々浮かんでこないのに、不思議な事に、ふとしたことが切っかけで出てきたりするんですよね。
また、一人で作業をしていると「自分は一人なんじゃないのか?」という孤独感にさいなまれることがあったりしたのですが、そんな時は、ツイッターやブログのみんなの書き込みが勇気をくれます。本当にありがたいです。
ここで本日1曲目のライブステージ。アルバムに収録されている「VANISHING POINT」を披露。
黒崎:この曲はオンラインRPG『LEGEND of CHUSEN 2 -新世界-』世界格闘大会の日本代表テーマソングになっています。選手の「絶対優勝したい」という気持ちを汲んで歌いました。自分を含め、皆さんの背中を後押しできるように、という気持ちを込めた曲です。
私は今まで、「何でこんなことができないんだろう?」と悩むことが多々あったのですが、自分の性格を否定するより受け入れたほうが上手くいくことに最近気づきました。それが曲の歌詞にもリンクしていると思いますので、是非注目して欲しいです。
そして2曲目のライブステージ「LOVE○JETCOASTER」。「ラブわジェットコースター」と読むのだが、「わ」は「イコール」と「一つの輪になる輪」をかけているとか。「曲調はかわいいけどクールな声質を要求されて。またリズムに合わせるのが難しかったです」と黒崎さん。集まったファンは1週間後に迫ったライブに向けて、振り付けを熱心に覚えていた。
この後はイベント前に観客から募った質問コーナーで盛り上がった。
―歌手を目指し始めた切っかけは?
黒崎:SPEEDというアーティストを観た時、初めてテレビの中のタレントに憧れました。小学生の時に学芸会の配役決めで演技と歌を披露したのですが、先生から「演技はともかく、歌はとても上手ね」と言われて(笑)。その時生まれて初めて歌を褒められました。
自分の人生において、何かで褒められたのもその時がはじめてだったんです。だから余計に、歌というものに執着するようになったのだと思います。
―横浜と言えば中華街、いうことで好きな中華料理は?
黒崎:ゴマ団子です。小さい頃、あまりにも好きで毎日のように食べていたら太ってしまい、それ以来節制するようになりました(笑)。
最後に披露したナンバーは「メモリーズ・ラスト」。「皆さんはまだまだ私の知らない部分がたくさんあると思いますので、今年は私のことをもっとたくさん知って欲しいと思います。楽しい一年を過ごしましょう!」と黒崎さん。今年もさらなる飛躍を期待しよう。
<Text・Photo/ダンディ佐伯>
<インフォメーション>
1stオリジナルアルバム『Butterfly Effect』
発売中(2011年11月30日(水)発売)
【初回限定盤】
品番:GNCA-1306
税込¥3,465
【通常盤】
品番:GNCA-1306
税込¥3,465
☆ライブ情報
『Butterfly Effect』発売記念LIVE
「MAON KUROSAKI LIVE 2012 WINTER ~Butterfly Effect~」
2012年1月14日(土)【東京】渋谷WWW(http://www-shibuya.jp/)
開場 17:00 開演 18:00
・ニコニコ動画でも生放送決定!
http://live.nicovideo.jp/watch/lv75835339?ref=ser
【注意事項】
本ライブでは「アンコール部分」の中継はいたしません。予め御了承ください。
●黒崎真音 GENEON UNIVERSAL公式サイト
http://www.geneonuniversal.jp/rondorobe/music/maon/
●黒崎真音 公式ブログ
http://ameblo.jp/kurosakimaon/
【関連記事】
・【11/6開催】黒崎真音のデビュー1周年記念ライブをレポート
http://repotama.com/2011/11/9070/