【プレゼントあり】「15年分の感謝の気持ちをギュッと詰め込みました」 『mao Best Album 〜voice II〜』をリリースしたmao インタビュー
アニメ『ドラえもん』のオープニングテーマ「夢をかなえてドラえもん」で2007年7月にデビューしたmao。
彼女のデビュー15周年記念ベストアルバムが、配信アルバムとして6月14日（水）にリリース！
アニメやゲームなどさまざまなメディアミックスを展開する『薄桜鬼』をはじめ、ゲームブランド・オトメイトがほこる人気シリーズ『Code：Realize』や『ピオフィオーレの晩鐘』関連楽曲など、自らセレクト、トラックリストを考案した注目作となっている。
今回はmaoさんにアルバム収録曲とこれまでの活動について振り返っていただいた。
―10周年ベストアルバム『mao Best Album ～voice～』を発表してから5年ですが、これまでの活動を振り返ってみていかがですか？
maoさん（以下、mao）：コロナ禍になってからはライブやイベントが減ってしまったので、寂しい時間が長かったですね。
私が思い描いていたような活動はできなかったのですが、最近はほかのアーティストさんに歌詞を提供させていただく機会も多くなりました。そのアーティストさんの歌を聴いて「こういう風な歌い方をするんだ」と驚かされることもしばしばで。歌う上での表現方法に関してすごく勉強になっています。
―今回のアルバムは、どのような経緯で制作されることになったのでしょう？
mao：メモリアルアルバムを作る際は、いつもティームさんがお声がけしてくださるんです。今回も「15周年アルバム、どうですか？」と提案してくださいまして。いつも本当に感謝しています！
―収録曲はどのように選ばれました？
mao：ここまで応援してくださってきたファンのみなさんに感謝の気持ちを伝える意味で、バラードを多めに選びました。
―アニメやゲーム等で展開する『薄桜鬼』シリーズの楽曲が約半分を占めているのも特徴的ですね。
mao：実は『薄桜鬼』シリーズも、私と同じく今年で15周年なんです。これも何かのご縁ですよね……とてもうれしく光栄に思います。これまで多くの関連曲を歌わせていただきましたし、みなさんにもぜひたくさん聴いてほしい！ という気持ちで、多めに収録させていただきました。
―ラストトラックの「大切が溢れていた」は15年9月にリリースされたアコースティックアルバム『キミが恋する物語』に収録されています。
mao：アコースティックアルバムの収録曲は、すべてピアノといっせーのせでレコーディングされたものなんです。あまりしない録音方法ですし、とてもいい経験をさせていただきました。「多くの方に聴いてもらいたい」という想いでチョイスしました。
―ここからは収録順にご紹介ください。「my dearest」はゲーム「『Code：Realize ～祝福の未来～』EDテーマ1」として起用されています。
mao：「みなさんに感謝の気持ちを伝えたい」ということで、敢えてバラード曲を1曲目に持ってこようと思いました。
「my dearest」は「一番大切な人」という意味だと思うのですが、15周年を迎えることができたのは、ひとえに応援してくださるファンの皆さん、そして関係者のみなさんのおかげで、この曲のタイトルはまさにピッタリだと思いまして。温かい気持ちになりながらアルバムを聴き始めていただけるとうれしいですね。
ゲームの1作目にあたる『Code：Realize ～創世の姫君～』はスチームパンクと呼ばれるような舞台で、ダークよりの世界観だったのですが、ファンディスクである『～祝福の未来～』は真逆の世界観なんです。
私は、本作に出てくるヒロインのカルディアちゃんがすごく好きで。本編では彼女が生きる上で抱えてきたものが語られていたのですが、今作では彼女がどんどん幸せになっていくさまが描かれていて。物語の展開によろこびを感じながら歌いました。
―「Fate」はゲーム『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった… ～波乱を呼ぶ海賊～』エンディングテーマに起用されています。
mao：本作は大海原が主な舞台になっているのですが、海の景色って、そのときの気持ち次第で見え方が違ってくると思うんです。これは私たちの普段の生活にも当てはまると思いまして。「日々のちょっとした気持ちの変化で、見える景色が変わる」というテーマが歌詞に反映されています。
―「隣のキミに」は、ティームエンタテインメントが手掛ける女性向けレーベルMintLip『今、隣のキミに恋をする。』CDシリーズの主題歌です。
mao：すごくかわいらしい歌詞で、キュートなメロディラインと相まってくすぐったい気持ちになります。
「自分では絶対書かないだろうな……」というフレーズが盛りだくさんで「どこまでかわいさを表現できるかどうか？」というテーマでレコーディングに臨みました。語尾をクッと上げたり、ここ一番で“あざとさ”を見せるように歌っています（笑）
―ここからは『薄桜鬼』シリーズのナンバーが続きます。「祈り降るなら」はゲーム『薄桜鬼 黎明録 DS』エンディングテーマに起用されています。
mao：ヒロインの（雪村）千鶴ちゃんが守ってもらう存在から成長していくさまを感じられるナンバーです。シリーズ楽曲のなかでも、スタートを切るにふさわしいナンバーだと思い、最初に持ってきました。
―「君ノ記憶」はアニメ『薄桜鬼』エンディングテーマ。この曲でmaoさんのことを知った方も多いのではないでしょうか？
mao：そうですね。この曲は、乙女ゲーム原作のアニメ主題歌を初めて歌わせていただいた、大事な曲です。私の名刺代わりのような曲にもなりましたし、思い出深いナンバーですね。
「茜空に願ふ」もそうなのですが、「この曲、すごく好きです」と言ってくださる方がとても多いんですよね。ありがたいことです。
―「茜空に願ふ」はアニメ第2期『薄桜鬼 碧血録』のエンディングテーマですね。
mao：この曲は先ほどの理由もあり、「君ノ記憶」と並べて収録したかったんです。『碧血録』では悲劇がたくさん起こるので、エンディングでこの曲が流れると、条件反射的に心がぐギューっとなってしまうんですよね……。感情を揺さぶる曲って、記憶に強く残るじゃないですか。「茜空に願ふ」もみなさんにとってそんな1曲になってもらえたらうれしいです。
―ここで『薄桜鬼』シリーズは一段落し、7曲目の「Floatable」はゲーム『Code：Realize ～創世の姫君～』オープニングテーマになっています。
mao：蒸気機関車の汽笛のようなイントロがすごく印象的な曲です。ここまで『薄桜鬼』のナンバーが続いたこともあり、ここで少し雰囲気を変えたいという意図もあったので、この曲を持ってきました。
作曲・編曲を担当されたmyuさんの曲は、「キャッチーさ」と「個性」のハイブリッドのようなナンバーが多いんです。この曲が流れるだけで、その場の雰囲気がパッと変わる、そんな感覚になるんですよね。
「Floatable」は6月24日（土）のライブで歌う予定ですので、ぜひ楽しみにしていただきたいです！
―「Silent Glim」はゲーム「『ピオフィオーレの晩鐘 -Episodio1926-』EDテーマ3」として起用されています。
mao：『ピオフィオーレの晩鐘』シリーズの楽曲のなかでは一番好きかもしれません。温かくて優しくて、それでいて切なさが詰め込まれているんです。聴いていて何とも言えない気持ちになりますね。
―ここからは、ふたたび『薄桜鬼』関連曲が続きます。まずはゲーム『薄桜鬼 黎明録』エンディングテーマ「今日の永遠」から。
mao：上園（彩結音）さんの書く詞は「足元にそっと咲いているお花」のような素朴さがあり、とても人柄が出ているんです。気持ちがこもった詞がメロディにすごく合っているんですよね。
―「闘花伝」はゲーム『薄桜鬼 ～幕末無双録～』挿入歌になっています。
mao：いまとなってはアニソン界で知らない人はいないであろう、黒須克彦さんが作曲してくださいました。『薄桜鬼』のなかでは珍しいロックチューンで、「maoはこういうアップテンポなナンバーも歌ってるんだよ」というのを知っていただける曲になったんじゃないかと！
―ゲーム『薄桜鬼 ～幕末無双録～』挿入歌「想い出回廊」はいかがでしょう？
mao：作詞が磯谷佳江さん、作曲が安瀬 聖さんという、私にとって「黄金コンビ」と言えるお2人に手掛けていただきました。安定した楽曲と歌詞で、とても歌いやすかったです！
―「Fault」はゲーム「『ピオフィオーレの晩鐘』EDテーマ3」として起用されています。
mao：頭がアカペラなのが特徴的です。このゲームはマルチエンディングで、本曲はバッドエンド？ で流れるみたいで、ちょっと変化球的なメロディラインになっているんですよ。どのような物語が展開されるのかは、ぜひゲームをプレイして確かめてください！
曲の話に戻ると、作曲がmyuさんなのですが、歌っているときに私がニュアンスを詰められる余白を残してくれているんです。「どう表現しようかな？」と考えつつ、すごく楽しみながらレコーディングできました。
―「キミがくれたモノ」はゲーム「『神なる君と』真EDテーマ」になっています。
mao：「『神なる君と』でmaoさんのことを知りました」と言ってくださる方がたくさんいて、うれしいです。オープニングテーマ「キミのそばで」、エンディングテーマ「カケラ」を含めた3曲とも作詞をさせていただいたのもあり、より印象に残っています。
また、歌う上で感情の出し方の幅が広がったのも覚えていますね。私のなかでターニングポイントとなった曲です。
―ラストはアコースティックアルバム『キミが恋する物語』に収録されている「大切が溢れていた」です。
mao：インタビュー冒頭にも少し触れさせていただきましたが、同アルバムでは全曲で作詞をさせていただき、さらにピアノと一緒に「せーの」で録るという、とても印象深い1枚になっています。
レコ発記念のライブもさせていただいたのですが、1回目と2回目で心象風景が違っていたのも強烈に覚えています。まだまだ可能性を感じさせるアルバムですね。
「大切が溢れていた」は、終わりを迎えた恋を歌っているのですが、後悔や恨めしい想いはなく「大切なことがたくさん経験できた」とポジティブな気持ちで振り返っている……という内容になっています。
それを私が歩んできた15年に置き換えて、大切な出来事を思い出している……というのを表現しています。アルバムの最後にふさわしいナンバーだと思っています！
―6月24日（土）に神奈川「新横浜Strage」にてアニバーサリーライブ「mao 15th anniversary 〜ありがとうのうた〜」が開催されます。
mao：アルバムに込めた感謝の気持ちを歌に乗せて、みなさんに直接お届けします。また、終了後に「ツーショット撮影会」を予定しております。「ファンがよろこぶようなことがしたい」という想いで企画しましたので、ぜひご参加ください！
―7月1日（土）には神奈川「LIVE SPACE 楽家」にてファンクラブ向けライブも開催予定ですね。
mao：こちらはみなさんからリクエストを募りつつ、ゆったりとした空気のなかでできればと思っています。アットホームな会場になっていますので、ぜひ肩の力を抜いて参加していただきたいです！
＜インタビュアー／ダンディ佐伯・文責（編集）『れポたま！』編集部＞
【アルバム概要】
『mao Best Album ～voice II～』
発売中（2023年6月14日（水）発売）
発売元 ：ティームエンタテインメント
【収録曲】
01.my dearest（ゲーム「Code：Realize ～祝福の未来～」EDテーマ1）
02.Fate（ゲーム「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった… ～波乱を呼ぶ海賊～」EDテーマ）
03.隣のキミに（MintLipレーベル「今、隣のキミに恋をする。」CDシリーズ主題歌）
04.祈り降るなら（ゲーム「薄桜鬼 黎明録 DS」EDテーマ）
05.君ノ記憶（アニメ「薄桜鬼」EDテーマ）
06.茜空に願ふ（アニメ「薄桜鬼 碧血録」EDテーマ）
07.Floatable（ゲーム「Code：Realize ～創世の姫君～」OPテーマ）
08.Silent Glim（ゲーム「ピオフィオーレの晩鐘 -Episodio1926-」EDテーマ3）
09.今日の永遠（ゲーム「薄桜鬼 黎明録」EDテーマ）
10.闘花伝（ゲーム「薄桜鬼 ～幕末無双録～」挿入歌）
11.想い出回廊（ゲーム「薄桜鬼 ～幕末無双録～」挿入歌）
12.Fault（ゲーム「ピオフィオーレの晩鐘」EDテーマ3）
13.キミがくれたモノ（ゲーム「神なる君と」真EDテーマ）
14.大切が溢れていた（アコースティックアルバム「キミが恋する物語」より）
【ライブ・イベント概要】
「『mao』デビュー15周年記念ライブ【mao 15th anniversary ～ありがとうのうた～】」
日時：2023年6月24日 （土）
Open：17:00/ Start：17:30
【神奈川】新横浜Strage
※ライブ終了後、2ショット写真撮影タイムあり。
チケット：6,000円（税込） *ドリンク代別
・イープラスにて発売中
https://eplus.jp/mao/
————————————-
「『mao』デビュー15周年記念ファンミーティング【mao 15th anniversary ～FUN!! meeting～】」
日時：2023年7月1日（土）
Open：15:00/Start：15:30
【神奈川】LIVE SPACE 楽家
内容：15年の軌跡を振り返るトークコーナー、皆様にご参加いただくクイズコーナー、持ち歌以外の歌唱コーナー & more….
チケット：5,500円（税込） *ドリンク代別
★チケットの情報詳細は下記公式サイトをご覧ください。
■「mao」公式サイト
https://www.peakasoul.net/mao
■「mao」公式ツイッター
https://twitter.com/mao_cocua
■ティームエンタテインメント「mao」アーティストページ
https://www.team-e.co.jp/artist/mao/
(C)TEAM Entertainment Inc.
【プレゼント】
maoさんのサイン色紙を1名にプレゼント！
ご希望の方は『れポたま！』公式ツイッター＠repotama（https://twitter.com/repotama/）をフォローし、当該記事のツイートをリツイートしてください。当選者にはDMにてこちらからご連絡させていただきます。
応募締め切り：2023年7月7日（金）23：59まで