アニメ化が決まっている“最強魔王と美少女たちの織りなす、聖剣と魔剣の学園ソード・ファンタジー”『聖剣学院の魔剣使い』。そのスペシャルステージが2023年3月25日(土)、東京ビッグサイトで開催の「AnimeJapan 2023」NBCユニバーサル・エンターテイメントブースにて行なわれた。
お笑い芸人のどいちゅー氏が司会のもと、レオニス・マグナス役・井上麻里奈さん、リーセリア・レイ・クリスタリア役・石川由依さん、レギーナ・メルセデス役・洲崎 綾さんが登壇し、作品の魅力について語った。
久々の(マスクをつけたうえで)声出しありのステージということで、会場のファンとのやりとりを楽しむ3人。温かい雰囲気のなか、まずは本作品の概要が紹介された。
井上さんから「いままで魔王として君臨していたレオニスくんが、1000年の時を越えて復活したら、10歳の子どもに戻っていたという、タイムリープの要素もある作品です」と語られると、続いては演じたキャラクターの紹介へ。
井上さんは「レオニスは転生しても持っている力に変わりはないのですが、魔王ということを隠しながら、ほかのキャラクターたちと接しています」、石川さんは「リーセリアは、自分がお姉さんとして自然に振る舞うことが出来る子で、また、しっかりしている子ではあるのですが、「聖剣を使う」という面ではうまくいっていないところもありまして。みなさんに『守ってあげたい』と思ってもらえるような一面もある子です」、そして洲崎さんは「レギーナはリーセリアの専属メイドで、賑やかし担当のような子で、ムードメーカー的存在です」とそれぞれ説明した。
ステージ後方のスクリーンで最新のPVが紹介されたあとは、音響監督のひらさわひさよし氏が登壇。作品についてより深いトークが展開された。
アフレコ現場の雰囲気について聞かれると、ひらさわ氏は「森田宏幸監督や原作の志瑞 祐先生など、いろんな方から意見をもらい、キャストさんに伝えていきました。役者のみなさまが話しやすい、アットホームな雰囲気を作っていただいて、すごくやりやすかったですね」とコメント。
井上さんからは第1話のアフレコに志瑞先生のほか、マンガ版担当の蛍幻飛鳥先生も立ち会ったことが明かされた。
オーディション時の想い出も絡め、井上さんは「アフレコ時、『オーディションのときの感じで』とオーダーされたのですが、実はオーディションは2年ほど前で記憶が曖昧だったので内心焦りました」とコメント。ひらさわ氏から「バッチリでしたよ」とフォローされ、胸をなでおろしていた。
ちなみに洲崎さんは「私にとって一番演じやすいところだったので、再現しやすかったです」、石川さんは「オーディションのときのオーディションテープを取っておいたので、なんとかなりました」とそれぞれコメントした。
また、各キャストの印象を聞かれると、ひらさわ氏は「洲崎さんは別の作品でも一緒したことがあるのですが、いつも前向きで明るく、とても助かっています」、「石川さんは真面目でディレクションに対しても真摯に受け止め、すぐに対応していただけるので心強いです」、「井上さんは、今作はいろんな表情や心情を見せる役どころで要望の多い役ですが、しっかりと演じていただけて助かります」と語った。
ここからはスクリーンに映されたイラストを観ながら作品の見どころについて解説。
1つ目のポイントは「重厚な世界観!」。「スタジオジブリ」作品でも監督を務めた森田監督が、ファンタジーとSFが融合した世界観を見事に構築している。レオニスの(元)居城を目の当たりにしたキャスト陣からは「すごく大きいですね」、「メチャクチャ描き込まれています」と驚きの声が上がっていた。
2つ目のポイントは「繊細なキャラデザイン!」。キャラクターデザイン担当の野口孝行氏によるレオニスとリーセリア、レギーナのキャラクターイラストが紹介された。
キャラクターの背の高さの話題になると、井上さんが「レオニス君は、実はそこまで背が低くないんですよね。リーセリアとレギーナは子供扱いせずに、ちゃんと男の子としてみてください」と。一方、洲崎さんは「原作の絵を踏襲して描かれているので、次の週からいきなり(絵の雰囲気が)変わる、ということはないと思います!」とコメントした。
「キャスト陣から見た、ひらさわ氏に対する印象」について聞かれると、井上さんは「音響監督さんによって演技の好みがあると思うのですが、ひらさわさんは役者側の立場になってお話してくださるんです。私たちが疑問に思っていることややりづらいことも把握してくださっているので、すごくやりやすかったです!」、
石川さんも「演じていて、なかなかハマらないことがあるのですが、それを一度受け止めてくださるんです。立ち位置的に大変だと思うのですが、スタッフとキャスト、お互いにうまくいくよう、スムーズな流れを作ってくださっています」とコメント。
洲崎さんは「平沢さんとは別作品でご一緒し、全幅の信頼を寄せています。敢えてお聞きしたいのですが私たち・・・上手ですか?」とまさかの質問。ひらさわ氏は「もちろん、上手ですよ」と笑顔で答えていた。
ここでひらさわ氏は一足先に降壇。
「原作ファンのみなさまの支えがあってアニメ化が実現したと思います。原作にはいろいろな要素があると思います。アニメ化する際には、その要素に対していろいろな切り口がありそれをチョイスいく訳ですが、みなさまにご理解いただけるように、そして、期待を裏切らないように鋭意制作しています。アフレコはまだ続いていますし、キャストさまを含め、森田監督を先頭にスタッフ全員の力でいい作品にしていきますので、楽しみにお待ちください」とファンに向けてメッセージを残し、ステージをあとにした。
ここからはバラエティコーナー「もしも〇〇〇に生まれたなら…転生願望調査」が展開。作品の設定にちなみ、さまざまな「転生」シチュエーションで「やりたいこと」をフリップで発表していく。
「現代の10歳の男の子に転生したら?」というお題に対し、井上さんは「野球少年になってWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)に優勝してMVPになる!」、洲崎さんは「(WBC日本代表で活躍した)ヌートバー選手になる」、石川さんは「英語を勉強して(次の)WBCの通訳になる」と回答。
イベント時、ちょうど日本代表が大活躍していたということがあり、見事な時事ネタの連携で会場を沸かせていた。
「もしも島に100人しかいない世界に転生したら?」というお題では、洲崎さんが「100人乗っても大丈夫か確かめるため某物置を作る(笑)」、井上さんは「こんな狭い世界は嫌なので、外の世界へ行く」と答え、オチ担当の石川さんにて「フルーツバスケットをしたい」と見事に締められた。
最後は「もしもお弁当のおかずに転生したら?」。こちらはなんと全員が「バラン(お弁当箱に入っている緑の仕切り)」と回答。「美味しいおかずに挟まれたいので(笑)」と3人で共通の意見を述べ、息の合った姿を見せていた。
イベントの最後は登壇者からメッセージが贈られた。
「ステージ中にも観覧目的のお客さんが増えて、すごくうれしかったです。(バラエティコーナーを通して)3人の息がピッタリだということがわかったので(笑)、アフレコも頑張れそうです。作品の放送も楽しみにしてください!」(洲崎さん)
「井上さんとは10年近くご一緒させていただいている作品がありますが、それ以外にご一緒する機会が意外になくて。今回はかわいい男の子とそれを守る女の子という役柄でうれしいですし、(洲崎)綾ちゃんとも楽しくアフレコできています。スタッフさんの熱意もアフレコを通して伝わってきますので、完成を楽しみにしていてください!」(石川さん)
「オーディションに合格してから『早くレオニスを演じたい!』と心待ちにしていました。アフレコが始まり、本日はみなさんにPVもご覧いただけてうれしいです。
レオニスは少年の姿をしつつも魔王としての想いを馳せるということで、演じわけが難しく、非常に演じ甲斐のある役回りです。
アフレコは和やかな雰囲気で進んでおりますので、みなさまの心に留まる作品になると思います。今後も続々と情報が解禁されてきますので、チェックしていただきつつ、アニメを楽しみにしてください!」(井上さん)
なお、原作と漫画の最新刊であるMF文庫J『聖剣学院の魔剣使い 12』、角川コミックス・エース『聖剣学院の魔剣使い 6』が、ともに3月25日より好評発売中。
また、リーセリア(原作版)のフィギュア化が決定した。さらに、ゲームプラットフォーム「G123」にてHTML5ゲーム『聖剣学院の魔剣使い メメントメモリア』が事前登録受付中となっている。こちらも要チェックだ!
<レポーター・カメラマン/ダンディ佐伯・文責(編集)『れポたま!』編集部>
<スタッフ>
原作:志瑞 祐
(MF文庫J『聖剣学院の魔剣使い』 / KADOKAWA刊)
キャラクター原案:遠坂あさぎ / 蛍幻飛鳥
監督:森田宏幸
キャラクターデザイン:野口孝行
音楽:野見祐二
音響監督:ひらさわひさよし
アニメーション制作:パッショーネ
製作:聖剣学院の魔剣使い製作委員会
<キャスト>
レオニス:井上麻里奈
リーセリア:石川由依
レギーナ:洲崎 綾
エルフィーネ:五十嵐裕美
咲耶:黒木ほの香
シャーリ:仲田 ありさ
●『聖剣学院の魔剣使い』公式サイト
https://seikengakuin.com/
●『聖剣学院の魔剣使い』公式ツイッター
@SEIKEN_MAKEN
(C)志瑞祐・遠坂あさぎ/KADOKAWA/聖剣学院の魔剣使い製作委員会