笑顔に満ちたラストライブ、『らき☆すた』のあの曲もサプライズ披露! 「かと*ふくラストライブ~のりのりナイト~」レポート

By, 2023年3月24日



加藤英美里と福原香織による声優ユニット「かと*ふく」のラストライブが2023年1月22日(日)、東京・浅草花劇場で開催された。
昼の部は「わいわいアワー」、夜の部は「のりのりナイト」と題して行なわれた今回の公演。2ステージをかけて持ち歌全曲を披露し、集まったファンを熱狂の渦に巻き込んだ。
ここでは「のりのりナイト」(夜の部)の模様をレポートする。

16年に開催された「Kato*Fuku 3rd LIVE Wonder Tale ~スマイルとハピネスと不思議な本~」で使用した衣装で登場した2人。
まずは「あっぱれ!瞬間積極剤」を歌唱し、「『Wonder Tale』の世界にみんなで行きたいと思います!」と宣言し「不思議の国の…」「予期せぬ来訪者とオーロラ」、そして「王宮裁判」と激しいナンバーを続けると、「アリスと時のゆりかご」では一転、優しい歌声が場内に響きわたった。

歌い終えると、2人から改めてあいさつが行なわれた。今回のライブが開催された理由について「6年前に開催したラストライブは、会場のキャパの都合で抽選となってしまい、抽選に漏れて来られなかったファンの方がたくさん出てしまいました。『ラストライブに参加したかった!』とファンのみなさんが伝え続けてくれたことで、もう一度きちんとラストライブを開催しようと思ったんです。私たちもファンの方もしっかり区切りを付けられる機会を作りたかったので」と説明。ライブを開催するうえで、当時のプロデューサーをはじめ、放送作家、振付師、スタイリスト、ヘアメイクなど「チームかと*ふく」が奇跡の再集結。多くの協力があったことを明かし、感謝の気持ちを伝えていた。

「人生Happy Happy論」と「0グラヴィティーアワー」をキュートに歌い上げると、ここからはソロパート。まずは加藤さんが「プラタナスの下で待ってる」をリズムに乗って披露した。

幕間では、2ndライブ「with」の幕間映像を使ったオーディオコメンタリーが展開した。“いま”のかと*ふくが当時の2人に対し、ツッコミを入れまくる様子に、場内からは笑い声が上がっていた。

空気がガラッと変わり、赤い光に照らされて福原さんが「瞑想Solitude」「終わらないティーパーティー」を熱唱。さらに加藤さんが加わり「サディスティックラブ」「ハルジオン」を心を込めて歌唱した。

後半戦は「You Gotta Love Me!」のMusic Videoで着用した衣装をプチアレンジした出で立ちで登場。

ライブグッズの紹介をしたあとは、これまでの活動を振り返っていった。2ndアルバムのジャケット撮影を夜中の3時ごろまで行なったのち、急いで帰宅をしてシャワーを浴び、早朝の新幹線で大阪へ向かいライブ出演をするという当時のかと*ふくの過密スケジュールぶりや、アメリカ・アトランタのイベントに呼ばれた際、ホテルで火災報知機の誤作動トラブルに巻き込まれたエピソードなどを、懐かしみながら紹介していった。

ここからはラストスパート。疾走感あふれる「VERSUS」と「Freezin’ Rush」を立て続けに披露し最後は「You Gotta Love Me!」を軽快なリズムに乗せて歌唱した。

迎えたアンコール。2人がステージに登場! テレビアニメ『らき☆すた』のオープニングテーマ「もってけ!セーラーふく」のイントロが流れ始めると場内がざわめいた。アップテンポの曲調で大いに盛り上がり、会場全体が1つとなった。

郷愁が漂うメロディにのせて「ノスタルジア」を歌唱すると、残すところあと2曲。
加藤さんは「かおりん(福原さん)が『もう一度ラストライブをやりたい』と言ってくれて、こうしてみんなでライブを楽しむことができてよかったです! みなさんも、6年の月日を越えて集まってくださり、ありがとうございました。『かと*ふく最高だったな』と思いながら家路についていただけるとうれしいです!」
福原さんは「『やろう』と決めたときからここまであっという間でした。このようなご時世なので、ライブを開催出来るかどうかも心配でしたが、無事にここまでこられて本当によかったです。
英美里(加藤さん)のおかげで、最後まで楽しくかと*ふくの活動ができました。長い間応援してくださったファンのみなさん、ありがとうございました。今後もし、かと*ふくでまた何かやる機会が訪れたときには同窓会のような気持ちでのんびり楽しく臨みたいですね!」とメッセージを送り、「My Friend」を笑顔で披露。ラストナンバーとして歌った「自己紹介ソング」に、会場は温かい空気に包まれたのだった。

【ライブ後コメント】

―本日の感想をお願いします。

加藤英美里さん(以下、加藤):準備期間は長いようで短かくて。とくに最後のほうはかなりバタバタでした。ダンスも苦手でしたし、たくさん不安を抱えてステージに立ったのですが、みんなの顔を見ると「最後のライブを楽しむことが一番なんだ」という気持ちになりました。「ライブをやってよかった」と心の底から思いました!

福原香織さん(以下、福原):駆け抜けるような勢いで1日が終わってしまいました。みんなの笑顔を見られてうれしかったですし、ファンの方やライブを実現させてくれたスタッフさんにも感謝の気持ちを伝えられてよかったです。
終わったらどんな気持ちになるのか想像できませんでしたが、いまは清々しい気持ちです!

―ライブに先んじて行なわれたYouTube配信や本日のMCでもおっしゃっていましたが、今回もあくまでも「活動休止」なんですよね?

加藤:確かにMCで「次がファイナルラストライブです!」みたいなことを言っていたような……。ということは「ファイナルラストラストライブ」が……?

福原:ラストライブ詐欺になっちゃうから(笑)!

加藤:冗談はさておいて(笑)
おっしゃるとおり、私たちがまた気が向いたら急に「ライブやるよ」と告知することがあるかもしれませんね!

福原:いつでも動けるように、日々体調の管理をしっかりしておこうと思います!

<レポーター・カメラマン/ダンディ佐伯・文責(編集)『れポたま!』編集部>
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