【プレゼントあり】「『演じる』というよりは『入り込む』イメージでした」 ボイスコミック『アイアムアヒーロー』黒川徹子役・今井麻美 インタビュー
株式会社viviONが手掛ける聴いて楽しむマンガアプリ『comipo』で花沢健吾先生作『アイアムアヒーロー』（小学館『ビッグコミックス』刊）のボイスコミックが独占配信決定！
35歳の漫画家アシスタントである主人公・鈴木英雄は現実への不満や将来への不安を抱え、恋人の黒川徹子（てっこ）に対しても苛立ちを募らせる。ある日、英雄が徹子のアパートを訪ねると、変わり果てた姿の彼女と対峙することに……。
謎の感染症により生きる屍となった徹子は、ドアを嚙み千切り、狼狽する英雄に襲い掛かる。そして、街へ飛び出した英雄の目の前には衝撃の光景が……！！
散弾銃を手に首都圏から逃れた英雄は、富士の樹海で制服姿の女子高生・早狩比呂美と出会う。未曽有のパンデミックに見舞われる中、英雄はヒーローになれるのか！？
今回は徹子役の今井麻美さんに、本作への想いや聴きどころをお伺いしました！
―『アイアムアヒーロー』という作品はご存知でしたか？
今井麻美さん（以下、今井）：はい！ 原作を5巻くらいまで読んだのですが、そのときは「ファンタジー物なのかな？」と思っていたんです。いま思うと「得体の知れないものに人類が翻弄される」という未来、つまりいま世界が置かれている状況を千里眼のように予測されていたのではないかと思い、いろいろと考えてしまいますね。
―確かに、リアルさが際立ちます。
今井：どこにでもいそうな人たちが少しずつ「非日常」に飲み込まれていく……その流れが秀逸に描かれていますよね。「私がもし英雄のような主人公的な立場に立たされたらどうするだろう？」と考えることは前々からありました。
―徹子役に決まったときの、率直な感想をお願いします。
今井：「え、あの『アイアムアヒーロー』！？」とビックリしたのを覚えています。作品が完結したとき、ちょっとしたニュースになるくらいの人気作ですから。それと実は「演じるなら、徹子がいいな」と思っていたんです。
―その理由は？
今井：実は私、徹子と逆サイドの唇の上にホクロがあるんです。それですごく親近感がわいてしまって（笑）
原作を読んでから10年以上経ち、こうして徹子の役をいただけるとは思っていなかったので、驚きです。
―ということは、役作りも入念に行なわれたのでしょうか？
今井：若いころは「もし役がもらえたなら、しっかりと演技作りをしないと」と思っていたのですが、あれから年月が経ち「30代の私と徹子って似てるな」と思ったんです。演じるというよりは「そのまま徹子に入り込む」という感覚のほうが近かったですね。
「今井さんは徹子みたいに『バカップル』っぽい言動をしたりするんですか？」と聞かれたら「しないです」と答えますが（笑）、彼女の現実と理想の間（はざま）を生きているような姿がリンクするんですよね。
以前の私だとこの感覚がわからなかったと思いますので、このタイミングでお仕事をいただけたのは幸運だったのかもしれません。
―徹子の竹を割ったような性格は、とても印象に残りますよね。
今井：徹子の元・交際相手である中田コロリ先生の存在が大きいと思います。彼に対する徹子の「恋心を超えた尊敬心」が、英雄に対する「ずけずけとモノを言う」ところに表れているんじゃないかと思いますし、世の女性にも共感してもらえるんじゃないかと。花沢先生は人間の観察力がすごいな、と改めて感じました。
もし別の世界線があったなら、徹子は旦那となった英雄を怒らせるようなことをたびたび言って、ケンカの絶えない家庭になったんじゃないかと思います（笑）
―徹子を演じるうえで気をつけたところは？
今井：収録に臨むにあたって、久しぶりに映画を観返しました。原作とは少し違うストーリー構成になっていたものの、重要な場面はしっかり描かれていましたので。とくに、ZQNになってしまった徹子が布団から起き上がって英雄に迫っていく場面は原作そのままでした。
でも、ボイスコミックと映画だと、表現の仕方が違ってくるんですよね。取りあえず私の思うようにやってみて、ディレクションがあれば従おうと思っていました。
結果的にスタッフさんから「よかったですよ」と言っていただけてホッとしたのですが、演じているときの顔はとてもじゃないけどお見せできないです。いつよだれが出てもいいように、そばにティッシュを置いて臨むくらいでしたので（笑）
―収録はどのような形で進行していったのでしょう？
今井：原作漫画をそのまま印刷したものと、文字化した台本と2つ用意していただきました。私たちが普段漫画を読むときは、あまり意識せずに「フキダシ」のセリフを読んでいると思うのですが、どちらでもいいと捉えられる箇所に関しては台本で補完する……というイメージですね。
声優、そして声優を目指しているみなさんのなかには経験がある方が多いと思うのですが、私はよく自宅で漫画を朗読していました。そのときの経験がここで生きたな、というのを感じましたね。
―英雄の声を担当された関 智一さんは、今井さんにとってはとても縁深いですよね？
今井：はい。私がまだ駆け出しのころ、一緒にラジオパーソナリティをやらせていただいてましたし、尊敬する大先輩です。
でも実は、関さんが英雄を演じられていることは、収録の段階では知らなかったんです。収録終わりにスタッフさんが「英雄役の関さんが……」とおっしゃったのを小耳にはさんだのですが、「声優の『関さん』はたくさんいるけど、智一さんだろうな」と確信が持てるくらいピッタリでした。キャスティングされた方も私と同じイメージを頭のなかに持っているのがわかって、うれしかったですね。
―ボイスコミックに触れてみていかがでした？
今井：今回初めて「comipo」を触らせていただいたのですが、すごくストレスフリーなんですよね。流しっぱなしにもできますし、見逃した（聴き逃した）部分をすぐに戻って確認することができるのも素晴らしいです。読み込み時間もかからないので「一体どういう仕組みなんだろう！？」と驚きました。
―今井さんがもし英雄と同じ立場に置かれたら、どう行動しますか？
今井：こういう物語の登場人物って「あなたは選ばれる人」「あなたは選ばれない人」というのが物語の途中で何となくわかるじゃないですか。私は絶対“後者”だと思います。なので、なすすべなくZQN化してしまうのではないかと……（笑）
でも、戦うことを選ばなければ、そのぶん苦しみを感じることも少ないのかもしれませんね。どちらがいいのかはわからないですけど。
―ちなみに、今井さんが「ヒーロー」だと感じている人は？
今井：私がこれまでに仲がよくなった人たちです。私から見たら、他人と気兼ねなく話すことができる素質を持っている人って、すごく尊敬できるんですよね。
私が高校時代に所属していた弓道部のLINEでそんな同級生たちの近況を見ていると、めちゃくちゃカッコいい人生の送り方をしているんですよね。「ヒーローって案外近くにいるんだな」というのがわかります！
―最後に、読者に向けて一言メッセージをお願いします。
今井：一言で表すと「平和な世界（リアル）がファンタジーに変わってしまう」物語です。人類が追い詰められていくなか、どうやって生き残っていくのか？ というのがメインのテーマになっていると思います。
今回のボイスコミックは、ZQNとのバトルのような華々しい場面ではなく、「一番なりたかったものになれなかった人たちが、極限状態に置かれたときどう行動するのか？」というストーリーがメインに描かれています。身につまされる思いをする方もいるかと思いますが、ぜひ楽しんでいただきたいですね。
＜インタビュアー／ダンディ佐伯・文責（編集）『れポたま！』編集部＞
【作品概要】
ボイスコミック『アイアムアヒーロー 完全版』
著者：花沢健吾
【出演声優】
関 智一、今井麻美、和氣あず未 ほか
【配信日】
コミックス1巻エピソード 2022年10月28日（金）
コミックス2巻エピソード 2022年11月18日（金）
※続巻も順次配信予定
【価格】
原作コミック1話分エピソード 無料
以降、各話99コイン ※コミック＆ボイスの総額
単行本各巻935コイン ※コミック＆ボイスの総額
※コインはcomipoのアプリ内通貨です。
※ボイスコミックのご利用には、コミックおよびボイスのご購入が必要です。その合計額を表記しています。
配信プラットフォーム：マンガアプリ「comipo」ほか
企画・制作：株式会社viviON
●特設ページ
https://www.dlsite.com/modpub/lp/comic/iamahero/
【comipoとは】
comipo(コミポ)は音でコミックを楽しむボイスコミックをはじめ、話題の漫画から名作マンガを無料で楽しめるマンガアプリです。
条件を満たすと無料で楽しめる「￥0待ち」作品も豊富にラインナップしており、アプリをインストールいただければどなたでもお気軽にご利用いただけます。
APP Store https://apps.apple.com/jp/app/comipo/id1591548181
Google Play https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.vivion.comipo
●公式サイト
https://comipo.app/
運営会社：株式会社viviON
●『アイアムアヒーロー』ボイスコミック化記念！声優・関 智一×漫画家・花沢健吾スペシャル対談【前編】
https://www.youtube.com/watch?v=NM9HF4sQBvI
【プレゼント】
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応募締め切り：2022年12月9日（金）23：59まで