心に沁み渡る2曲のエンディングテーマ「Awake」「Guide」をリリースする早見沙織インタビュー

By, 2022年7月29日

早見沙織の新曲が2曲続けてリリース！アニメ『RWBY 氷雪帝国』エンディングテーマ「Awake」は7月10日（日）より先行配信中、さらにCDが9月14日（水）発売予定。そして、アニメ『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅣ 新章迷宮篇』エンディングテーマ「Guide」は7月29日（金）にデジタルリリースが決定している。
「Awake」はTK（凛として時雨）が作曲・編曲、早見さん自身が作詞を担当。「Guide」は早見さんの楽曲を手がけたことのある渡辺翔が作詞・作曲で参加している。
それぞれ特色のあるエンディングテーマ2曲について早見さんに語っていただいた。

―楽曲の発売を控えての、率直な気持ちをお願いします。

早見沙織さん（以下、早見）：ワクワクとドキドキが高まっています。そんななかでアニメ『聖剣伝説 Legend of Mana -The Teardrop Crystal-』のOPテーマ「Tear of Will」を担当させていただくことも発表でき、すごく充実した毎日を過ごしています！

―「Awake」を最初に聴いたときの感想をお願いします。

早見：イントロからTKさんの独特の世界観がありましたし、もちろん『RWBY』の作品イメージにもピッタリ合っていてしびれました！そして、すごく難しい曲だと感じました……。
ちなみにレコーディングの際、TKさんから「この曲は僕が作ったなかでも比較的歌いやすいほうだよ」と言われ、ビックリしました（笑）

―レコーディングはいかがでした？

早見：最初はピアノの音からシンプルに始まりますが、最終的にはさまざまな楽器とともに壮大な演奏になっていくので、自分の体力や気力をぶつけていきました。「もっとうまく歌いたい」という想いから、何度も歌い直しましたね。

―レコーディングには、TKさんも立ち会われたのでしょうか？

早見：はい。2人で「絶対いいものを作りたい！」という共通の気持ちで録音していきました。

―同曲は早見さんが作詞をされているそうですね。

早見：「いただいた大事なメロディにしっかり詞を乗せていく」という気持ちを強く持ち、時間をかけてじっくり書いていきました。
私は2021年から「孤独」や「痛み」にとどく光になるような音楽を作りたいというコンセプトで活動させていただいているのですが、今回は『RWBY』からインスパイアされた「闇を斬って突き進んでいく」という想いを重ねて書きました。歌詞はTKさんに確認してもらい、どう歌えばいいのかもレクチャーしていただきました。

―アニメを拝見しましたが、アクションシーンが印象に残りました。

早見：『RWBY』の魅力の1つですよね。本作は日本チームがアメリカチームへのリスペクトを持って「逆輸入」のような形で制作されたものなので、日米どちらにも共通する「推しシーン」だと思います。豪華な制作陣に反応されたアニメファンもたくさんいらっしゃるようで、今後の展開に期待していただきたいですね。

―MusicVideoも現在公開中です。

早見：楽曲に負けず劣らず、迫力と空気感を持った映像になっています。いままでの撮影では味わったことのない昂揚感がわいてきて、スタッフさんも高い熱量で臨まれているのがわかり、撮影中に鳥肌が立ちました。

―早見さんの、演技に見えない仕草が印象的でした。

早見：そう言っていただけるとうれしいです！自分自身、心の向くままに歌おうと思ったら、あのような映像を撮ることができました。細部まで作りこまれた空間に、自分の身を委ねました。私が出ているシーン以外にも、役者さんが出演されている物語性の高いシーンがありますので、そちらも楽しんでいただきたいですね。

―続いて、「Guide」はどのような曲に仕上がっていますか？

早見：優しさや温かさがあふれたメロディラインに「どんなことがあっても前に進んでいく」という強い意志を感じられるナンバーです。

―渡辺翔さんが作詞と作曲を担当されています。

早見：翔さんには、私の持ち歌のなかでは「ESCORT」「水槽」を手がけていただきました。これまでも『ダンまち』曲を作られてきたということもあり、どんな楽曲が上がってくるのかとても楽しみでしたが、ゆったりとしたなかに希望を感じられる優しいナンバーで、早く歌いたくなりましたね。

―レコーディングはどのように行なわれましたか？

早見：翔さんにはリモートで立ち会っていただき、詞の内容に関するレクチャーをいただきまして。そのアドバイスを元に「Guide」というタイトルどおり、道案内していくという気持ちで歌いました。本編をご覧いただいたあとに流れるので、曲を聴いて何かしら感じていただけたらうれしいですね。

―どのようなコンセプトを持って歌われたのでしょう？

早見：『ダンまち』（『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』）はダンジョン（迷宮）が主な舞台になっている作品ですが、私たちも日々生きていくなかで困難に立ち向かわなくてはいけないことがあると思うんです。頑張っている人たちを応援する気持ちで歌いました。

―アニメの見どころをちょっとだけ教えてください。

早見：いつもどおり（主人公の）ベル君たちの活躍が見られると思います。シリアスなシーンでも結束した力で乗り切る彼らの強さをぜひ楽しんでいただきたいですね。

―2022年10月より放送開始のアニメ『聖剣伝説 Legend of Mana』オープニングテーマ「Tear of Will」の発売も決定しました。

早見：オーストラリア・メルボルン在住の作曲家、ケビン・ペンキンさんに手がけていただいたのですが、私がいままで歌ったことのないタイプのナンバーに仕上がっています。
壮大ななかにも懐かしさを感じられる曲で、ケビンさんは「幼少時代の自分に『聖剣伝説の曲を作ることになる』と伝えたら驚くと思う」とおっしゃっているくらい、シリーズの大ファンなんですよね。安心して歌うことができるな、と。

―作詞は早見さんがされているんですよね。

早見：はい。ゲームをプレイし、感じたものを詰め込ませていただきました。ファンの方にも響く歌詞になっていたらうれしいです。

―今冬ライブイベントの開催が決まっています。

早見：久しぶりの有観客ライブということで、いまからとても楽しみです。新曲はもちろん、これまで歌ってきたナンバーもたくさん披露できればと思っておりますので、ぜひお越しください！

＜インタビュアー／ダンディ佐伯・文責（編集）『れポたま！』編集部＞

【楽曲概要】
「Awake」

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