TVアニメ「殺し愛」オフィシャルリレーインタビュー#11公開。第11話事件ファイルも解禁

By, 2022年3月28日



殺し屋たちが織りなす歪なサスペンスを描いた大人気コミックス『殺し愛』(著:Fe)。
「月刊コミックジーン」で好評連載中の本作は、現在コミックスが11巻まで刊行され、累計75万部を突破(2021年12月現在の電子DL数を含む)。さらに、ドラマCD化に続き、TVアニメの放送も始まっている大注目の作品です。

この度、オフィシャルインタビュー#11と第11話の事件ファイルが公開されました。

 

【 オフィシャルインタビュー第11回「2人の「リャンハ」…時間されあればかけがえのない友人になれたかも」】

リャンハ役 下野 紘
リャンハ少年役 増田俊樹

 

――17年前のリャンハとシャトーに一体何があったのか、リャンハ少年とは一体何者なのか。気になる方も多かったと思いますが、ここに来てようやく謎の一端が明かされました。

下野 紘さん(以下、下野):皆さん、こっち(リャンハ少年)が本物のリャンハと知ってきっと驚かれたのではないかと思います。じゃあリャンハ、お前は一体誰なんだと(笑) なぜリャンハの名前を騙っているのか。新たな疑問も沸いてきますが、何よりもリャンハ少年がすごくいい子なのにいろいろと巻き込まれてしまって、ちょっとかわいそうでした。

増田俊樹さん(以下、増田):断片的に描かれていたリャンハ少年の過去がここにきてようやくはっきりと描かれ、「リャンハ」という名前のルーツと、シャトーとリャンハの今に至る過去が見えてきたことで、終わりが近づいているなと実感しています。

 

――増田さんはリャンハ少年をどんな人物だと捉えていますか?

増田:ドニーへの忠誠心と素朴さがリャンハ少年の魅力だと感じました。知らず知らずのうちに大事件を起こしてしまったわけではなく、あくまでも正義感をもって信じる人のために行動した結果、こうなってしまった。どういう過程があってこの性格になったのかはわかりませんが、その意志が魅力的に見えました。

下野:ドニーのもとにはニッカやジノンのような“ヤバい奴”がたくさんいますが、リャンハ少年は心優しく、正義感に溢れていますよね。少なくとも思いやりのある子なのは確かですし、ニッカのようにスレた感じにならず、ずいぶん素直に育ったなと感じました。この作品では数少ない、いい子です。

 

――リャンハとシャトーとのやりとりを見ても、すごく気遣いができる子だなと感じました。

下野:任務に忠実なだけであれば、そこまで気を遣えないですからね。そういった意味では、リャンハ少年の優しさがリャンハにも影響を与え、「リャンハ」の名前を名乗るくらい彼に特別な感情を抱くようになったのかなと思います。実は原作を読んでいるときは、リャンハ少年に対して特別何かを思うことはなかったのですが、全話をアフレコしてみて、すごく愛おしく感じるようになりました。

 

――増田さんはリャンハ少年を演じる上で、どういったことを大事にされましたか?

増田:僕が原作から感じ取ったものと監督をはじめとする制作スタッフ皆さんがアニメで表現しようとしている内容に若干の違いがあったので、音響監督さんと話し合いを重ねて演じさせていただきました。

 

――それはどういった違いだったのでしょうか?

増田:原作を読ませていただいたときに、リャンハ少年は純朴ではあるんですが、同時に怖いもの知らずの一面があって、それが一周回って狂気になっているような印象を受けたんです。それに対して、アニメはどちらかというと弱気な部分を強調するような演出だったので、そこは少し調整しながら演じました。

下野:素朴に気弱に、という感じだったよね。

増田:そうですね。素朴に気弱に、もう少し声を高く、というディレクションをいただいて。朴訥とした感じにすると声色を作るのが難しいので、なかなか大変ではありました。

 

――第11話はおふたりの掛け合いも多かったです。

下野:掛け合いといっても、リャンハはこの頃からあまり感情表現をしないので、たくさん話しかけてくれるリャンハ少年に申し訳なかったです(笑)

増田:特に反応がないですからね(笑) それでも話しかけ続けるのがリャンハ少年らしいところなのかなと思います。

下野:ただ、リャンハは表には出しませんが、何か思うところがあるからこそ行動をともにしたのかなとも思うんです。誰かをかばうよりも見捨てるタイプなのに、そうはしなかった。短い期間でも特別な感情を抱いたのかなと思います。

 

――大人になってからのリャンハに比べて、やや迂闊なところも印象的でした。それこそ、拳銃に弾が入っていないとか。

下野:そういった部分も含めて、リャンハ少年のほうが大人な面があるんでしょうね。

増田:思ったんですが、あれは本当に弾が入っていなかったんですか?

下野:そういうブラフでリャンハを動揺させた、と。

増田:僕はそうだと思いました。

下野:確かに、どっちだろうね。リャンハ少年は純朴な子だし、銃を扱うこと自体、怖いと思っている節もありそうだから弾を抜いていたかもしれないし……。

増田:そうですね。ただ、ドニーの配下なのでいろいろ叩き込まれているようにも見えるんです。大義のためには行動できる少年なので、いろいろ想像してしまいました。

 

――リャンハ少年は、リャンハのことをどんなふうに見ていたと思いますか?

増田:特別な存在というよりは、放っておけないタイプだったんでしょうね。2人の間にもう少し時間があれば、なぜ放っておけないのかに気付けたり、こうしてあげたいと思うようになったりと、かけがえのない相手になっていたのかもしれません。でも、その入り口で終わってしまったのがこの2人の関係だった。リャンハ少年からすると、どうして一緒に行動するようになったのか、納得するための時間はなかっただろうなと思います。

下野:そこがリャンハとの違いだよね。

増田:リャンハはリャンハ少年と出会い、別れたあとに、たぶん何年もかけて少しずつ咀嚼していくことで、存在が小さくも大きくも変化していったと思うんですが、リャンハ少年はそうはいきませんでしたからね。

下野:あとは、リャンハよりもドニーのほうが存在として大きかったというのもあると思う。ドニーに助けてもらった自分がいて、そういうドニーへの憧れがあるから、リャンハにもシャトーにも手を差し伸べてしまった。

増田:はっきりと描かれているわけではありませんが、その描き方から推測するにドニーに対しては崇拝に近い感情があるので、リャンハとシャトーに手を差し伸べたのも、ドニーの影響は少なからずあると思います。

 

――第10話でリャンハを助けるときも、「ドニー先生なら助けるはず」と言っていました。

増田:自分の中で考えをまとめた上で行動しているのではなく、追われたままに行動せざるを得ない状況だったので、経験則というより感じるままに行動しているんです。リャンハを助けるときも、ドニーという存在のイメージに突き動かされたんじゃないかなと思います。

 

――さて、いよいよ次回は最終話。ぜひ見どころを教えてください。

増田:やはり、なぜリャンハが「ソン・リャンハ」という名を騙るようになったのかというところですね。現代に生きる僕らとしては、人の名前を騙るなんて想像できませんから。それが、リャンハの感情の動きでしっかりと表現されていると思うので、楽しみにしていただけたら嬉しいです。それを踏まえた上で、じゃあリャンハはシャトーと、シャトーはリャンハと今後どういうふうに付き合っていくのか。現在の時間軸のほうも楽しみにしていてください。

下野:アニメ化したことで、リャンハのリャンハ少年への気持ち、「ソン・リャンハ」という名前へのこだわりが、よりクリアに、感情的に見えるようになった気がしました。最終話でも「ここはこういう関係性だったのか」と気づかされるところがたくさんあると思うので、最後まで見届けていただけたら嬉しいです。

 

――ありがとうございます。さて、増田さんには『殺し愛』のタイトルにかけまして、「最近愛してやまないもの」を伺えたらと思います。

増田:ハチミツです。何かにかけるというよりは、お湯で溶いたり、そのまま食べたりしています。

下野:喉のために?

増田:喉もそうですし、疲労回復もありますが、糖類として優れているので糖質を摂るために食べています。

 

【FILE 11 「WORST」事件ファイル更新】
本編で起こった事件の情報などがまとめられています。
是非、ご視聴後にお楽しみください。

事件ファイル #11
https://love-of-kill.com/special-inc-files.html?file=11

 

【アニメ概要】

【放送・配信情報】
2022年1月12日(水)よりTOKYO MX、サンテレビ、KBS京都ほかにて放送中
dアニメストアにて地上波先行・単独最速配信中

<放送情報>
TOKYO MX 1月12日より 毎週水曜 24:00~
サンテレビ 1月13日より 毎週木曜 24:00~
KBS京都 1月13日より 毎週木曜 25:00~
BS日テレ 1月12日より 毎週水曜 24:00~
AT-X 1月13日より 毎週木曜 22:30~
リピート放送:(月)10:30/(水)16:30

<配信情報>
dアニメストア 1月12日より 毎週水曜 23:30~
その他サイトも順次配信中
※放送・配信日時は番組編成の都合等により変更となる場合がございます。

【INTRODUCTION】
とある「仕事場」で対峙する2人の殺し屋。
クールな賞金稼ぎの女・シャトーと謎多き最強の男・リャンハ。

シャトーはこの交戦をきっかけにリャンハと敵対――するはずが、なぜか彼に気に入られ、つきまとわれることに。

彼女はなし崩し的にリャンハと協力関係を結んでしまうが、彼を狙う組織との抗争に巻き込まれていく。さらにその戦いは、彼女の過去とも関係しているのだった。

リャンハはなぜシャトーに接近するのか。シャトーに秘められた過去とは。
相性最悪の2人が織りなす、「殺し屋×殺し屋」の歪なサスペンス。
奇妙な運命の歯車がいま動き出す。

【CAST】
シャトー・ダンクワース:大西沙織
ソン・リャンハ:下野 紘
エウリペデス・リッツラン:堀内賢雄
ジム:天﨑滉平
ホー:前野智昭
ジノン:村瀬 歩
ニッカ:森田成一
ミファ:日笠陽子
ドニー:大塚芳忠
リャンハ少年:増田俊樹

【STAFF】
原作:Fe(月刊コミックジーン/KADOKAWA 刊)
監督:大庭秀昭
シリーズ構成・脚本:久尾 歩
キャラクターデザイン:佐藤陽子
サブキャラクターデザイン:小林利充
総作画監督:佐藤陽子・小林利充
アクション作画監督:才木康寛
3D・プロップデザイン:杉村友和
美術監督:黛 昌樹
色彩設計:山上愛子
撮影監督:伏原あかね
編集:木村佳史子
音響監督:髙桑 一
音響効果:和田俊也
音響制作:ビットグルーヴプロモーション
音楽:吉川 慶
音楽制作:TOY’S FACTORY
音楽制作協力:ミラクル・バス
オープニングテーマ:増田俊樹「Midnight Dancer」
エンディングテーマ:小林愛香「マコトピリオド」
アニメーション制作:プラチナビジョン
製作:殺し愛製作委員会

TVアニメ公式サイト https://love-of-kill.com
公式Twitter @LoveofKill_info(https://twitter.com/LoveofKill_info)/#殺し愛
公式TikTok loveofkill_info(https://www.tiktok.com/@loveofkill_info

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