今年のバースデーライブは“しっとり”と……!? 大原ゆい子ワンマンライブ「シットリ。」レポート

By, 2022年2月15日



『無職転生 ~異世界行ったら本気だす~』『からかい上手の高木さん』『宝石の国』など多くのアニメソングを担当するシンガーソングライター・大原ゆい子。彼女のワンマンライブが誕生日当日である2022年2月5日(土)、神奈川・minthallにて開催された。

ミラーボールが回るなか、まずは「星が眠るまで踊ろうよ」をあいさつ代わりに披露。最初のMCでは「今日30歳になりました。20代最後の日をどう過ごそうかと思っていたら、寝ている間に日付が変わっていました」と苦笑いしながらエピソードを披露する彼女。いたずらっぽい笑みを浮かべながら「イエスかノーか半分か」、ヴァイオリンの旋律が美しい「遠くの子守の唄」、さらに「継承の唄」と続けた。

デビューシングル「Magic Parade」のカップリング「星に雲に揺れる木々に」は自身が詞を手がけた曲。「プロデューサーに歌詞を直されたのですが、いまだに間違えてしまうんです」とフラグのような(?)コメントをする彼女に焦る、バックバンドの面々(笑)

そんな心配をよそに楽しそうに「星に雲に揺れる木々に」を披露すると、ギターを手に取り『からかい上手の高木さん2』OPテーマ「ゼロセンチメートル」、『からかい上手の高木さん3』OPテーマ「まっすぐ」、『はなかっぱ』OPテーマ「えがおのまほう」とアニメソングを3曲続けた。
客席から楽しそうなクラップが起こるなか「えがおのまほう」を歌い終えた大原さんは「『シットリ。』というライブタイトルなのに歌っちゃいました!」と笑顔だった。

続いて、毎週土曜日にYouTubeで配信中の『大原ゆい子のちるあうとラジオ』でバンドセッションしたカバー曲を披露。
「大原ゆい子が10代、20代、30代で聴きたい(聴きたかった)曲」というテーマで選曲したそうで、まずは「30代で聴きたいナンバー」を紹介。多くのアーティストがカバーしている「黄昏のビギン」だが、大原さんはちあきなおみさんの歌に特に影響を受けたそう。「こんな“大人な女性”になりたい」という気持ちを込めて披露すると、お次は「10代で聴きたかった曲」へ。スキマスイッチの「全力少年」を歌唱した。最後は「20代で聴いていた曲」として秦 基博さんの「アイ」を披露した。

ここからはふたたび自身の持ち歌を披露していく。「205号室」を切なさを込めて歌い上げると、胸に手を当てながら「知らなければ」を歌唱。“しっとり”とした空気に包まれてきたところで「ユビオリ」、さらに壮大なイントロから『無職転生 ~異世界行ったら本気だす~』のOPテーマ「旅人の唄」を続けて歌い上げた。
「アニメを観た従兄弟から『ゆい子ちゃん、主題歌を歌っていたんだ。7話まで観て気づいた!』と言われました(笑)」と裏話をはさみ、同アニメの第2クールOPテーマ「風と行く道」を披露。本編最後は彼女が作詞・作曲を手がけた「さよならの行方」で締めた。

オーディエンスからのアンコールに応え、ふたたびステージに上がった大原さんは「今年の誕生日は大安吉日なんです。こんなおめでたい日にライブができてうれしいです!」と満面の笑みを浮かべた。ラストは「いい夢をみてください!」と『リトルウィッチアカデミア』EDテーマ「星を辿れば」を軽快なリズムとともに披露し、拍手に包まれてステージは幕を閉じた。

<レポーター・カメラマン/ダンディ佐伯・文責(編集)『れポたま!』編集部>

●大原ゆい子 オフィシャルサイト
http://yuiko-ohara.com/
●大原ゆい子 オフィシャルツイッター
@ohara_yuiko