森功至演出の朗読劇がいよいよ完結！「朗読劇『銀河英雄伝説』～FINAL～」インタビュー
田中芳樹による人気SF小説『銀河英雄伝説』シリーズ。本作の印象的なシーンが豪華キャストによって語られる「朗読劇『銀河英雄伝説』」。その第3弾が11月5日（金）、東京「座・高円寺2」で開催される。
演出を手がけた森功至のほか、大沼義明、畠山一哉、森川直樹、渡辺有佳ら豪華キャスト陣により行なわれる本作。謀反を起こしたロイエンタールと、ラインハルトから彼の討伐を命じられたミッターマイヤーとの戦いを描いた「第2次ランテマリオ会戦」を中心に語られる。
なお、本公演は二部構成になっており、後半はシリーズにゆかりのあるスタッフたちによるトークショーが開催予定だ。
最後の通し稽古を終えた森さんに話をうかがった。
―通し稽古を終えての感想をお願いします。
森功至さん（以下、森）：今日は、音楽を流して本番さながらのシチュエーションで行ないました。当日に向けて、全員仕上がっていると思います！
―本公演の見どころを教えてください。
森：ラインハルトがミッターマイヤーに対し、ロイエンタールの討伐を命じるシーンが描かれます。いよいよ戦わなければならないということで、3人それぞれの葛藤を朗読で表現できればと思っております。
―三部作の最終公演ということで、これまで朗読劇を重ねてきての心境をお願いします。
森：『銀河英雄伝説』は膨大な物語なので、全部やろうと思うと相当数の公演が必要になってくると思うんです。言い方は難しいですが今までの公演も「美味しいとこ取り」をしてきたので、今回もそこをぜひ楽しんでいただきたいですね。
―演出でこだわった点は？
森：私のほうでこだわった点は、特にありません。朗読劇だとどのように世界観が広がっていくのか？ 演者には自由に演じてもらいたいですし、ファンの方々もそれを自由に感じていただけると幸いです。
強いてこだわりを挙げるとすれば「わかりやすい物語構成」でしょうか？ 『銀河英雄伝説』は登場人物が多く、物語も難解なので、最初は少し入りづらいかもしれません。しかし、朗読劇では難解な部分をわかりやすく描いているので、初心者の方も作品を理解していただけるのではないかと思います。
―新型コロナウイルスがまだまだ猛威を振るうなか、稽古も大変だったと思います。
森：そうですね。健康には最大限気をつけながら、稽古場でも対策を取りながら練習を重ねてきました。あとは無事に本番を迎えられれば、というところです。
―音楽を担当された荒川とおるさんとは、事前に打ち合わせ等されたのでしょうか？
森：僕はもうほとんどお任せですからね。「ここはこうしたほうがいいんじゃない？」といくつか意見を言わせてもらうくらいなので。お互いが信頼し合わないといいものができないと思っていますし、そこはもうリスペクトし合ってやっています。
―第二部」では「ノイエ銀英伝」トークと称し、原作監修の安達裕章氏（らいとすたっふ）、プロデューサーの田坂秀将氏（松竹）、そしてエグゼクティブプロデューサーの郡司幹雄（Production I.G）が登壇されます。
森：通称「おっさんズトーク」ということで、作品に関わるスタッフ3人が面白おかしくトークをするそうです。郡ちゃん（郡司氏）が司会進行をするらしいのですが、どうやら僕のことをいじるつもりらしいんですよね。僕も一緒に登壇するので、何かあったらツッコみまくってやろうと思っています（笑）
―購入できる関連グッズはありますか？
森：ミッターマイヤーとロイエンタールをイメージしたワインセットが予約できるみたいです。そして、僕のオリジナルマスクも通販買えるそうですので、ぜひチェックしていただきたいですね。
―今回は現地のみで楽しむことができるそうですね。
森：最近は配信と現地、両方で楽しんでいただく方式も増えてきましたが、やはり目の前でご覧いただきたいという気持ちが強いものですから。この記事を読んでらっしゃる時点では残席がどのくらいあるかわかりませんが、当日券も出るそうなので、ぜひ僕たちに会いに来てください。
―最後に一言メッセージをお願いします。
森：今回でファイナルとなる朗読『銀河英雄伝説』は、自分が演じたアニメ版ミッターマイヤーを朗読という世界に登場させ、忠誠を誓う皇帝ラインハルトと無二の友であるロイエンタールの二人が、帝国の歴史をどう変えていったのかを、それぞれのエピソード通して表現してみたらどうなるか。そんな思いで作ってみました。楽しんでいただけますと幸いです。
「ロイエンタールの大馬鹿野郎！」ミッターマイヤーの叫びは3人の運命を弄んだ叫びだったのか……。劇場で感じてください。
＜インタビュアー・カメラマン／ダンディ佐伯・文責（編集）『れポたま！』編集部＞
【公演概要】
「朗読劇『銀河英雄伝説』～FINAL～」
日時：2021年11月5日（金）18時開演（17時半開場）
【東京】座・高円寺2
https://za-koenji.jp/home/index.php
＜チケット＞
4,000円（税込）（当日券：4,500円（税込））
チケット受付：https://www.quartet-online.net/ticket/gingaeiyudensetsu