西明日香、明坂聡美がゲストに登場！『大友春祭 ～10周年なんだからてさぐらNight！～』レポート
シンガーソングライターとして活動している大友ジュンは、アニメファンには井上純一の名前のほうが通りがよいかもしれない。『爆転シュートベイブレード』エンディングテーマの「CHEER SONG」を担当、奥井雅美のバックコーラスといった仕事を経て、近年では友人でもある石ダテ コー太郎とタッグを組んで様々なアニメ作品の音楽を手掛けている。
そんな大友のライブ『大友春祭 ～10周年なんだからてさぐらNight！～』が2016年4月17日、六本木morph-tokyoで開催された。
オープニングアクトはLiLi。親しみやすい暖かい音楽で、大友の登場を前に更に会場をヒートアップさせると、いよいよ大友の登場だ。「笑時間」「黒の栄光」と大友の歌唱力の高さを味わえる楽曲を、まずはぶつける。そしてMCを挟んで「グリーン妄想モンスター」「シーサイドストーリー」「12ヶ月」など、大友がこれまでアニメに提供してきた楽曲群を次々と披露してゆく。
「色彩crossroad」など静かにしっとりと聴かせる曲から、「Call Me “LAZY”」「キラキラBaby×Baby」といった激しい曲まで披露していく大友は流石であった。女声ボーカル曲のキャラクターソングが中心のセットリストだったが、高音も歌いこなしており、「本人の仮歌をそのまま出せばいいのに」とよく言われるのはこれか！ と合点が（笑）。
また、カッコいい演奏・歌唱とはうってかわって、MCでは親しみやすい人柄のトークを繰り広げるのも大友の魅力だろう。
「きっとまた会える」「フウセンカズラ」「青と黄色のあまのじゃく」では明坂聡美を、「What’s The Laughing?」「ひらめいチャッチャ！」「Red Hot Happy Days！」では西明日香をゲストに迎える。大友の演奏に合わせて二人はそれぞれ歌を聞かせていった。ゲストの二人は歌う曲にあわせて演じたキャラクターを意識したコスチュームで登場。フジイ（直球表題ロボットアニメ）にあわせて赤メガネをかけてきた西には、メガネ姿が新鮮だからか歓声が上がっていた。が、それよりも大きな歓声(というよりもざわめき？)を起こしていたのがコロコロ（gdgd妖精s）の被り物で登場した明坂。真顔で観客席や、演奏中の大友を見つめながらの歌唱は、これぞまさにコロコロといったところ、迫真のパフォーマンスを魅せた。
アンコールでは『みならいディーバ』の「ENCORE」を端正なピアノ演奏で聴かせ、そして最後にはやっぱりこの曲「Stand Up!!!!」を西、明坂、そして石ダテと共に歌ってイベントをハッピーに締めくくった。
最後の挨拶では、ファン有志から花束のプレゼントが贈られる場面も。緞帳が降りきるまで客席に手を振り続ける姿を見ると、大友がファンに愛される理由がわかった気がした。
＜Text／佐藤京一＞
（Photo／宮下敬一郎）
＜セットリスト＞
01.笑時間
02.黒の栄光
03.グリーン妄想モンスター
04.シーサイドストーリー(with Miyuki)
05.12ヶ月
06.きっとまた会える(with 明坂聡美)
07.フウセンカズラ(with 明坂聡美)
08.青と黄色のあまのじゃく(with 明坂聡美)
09.What’s The Laughing?(with 西明日香)
10.ひらめいチャッチャ！(with 西明日香)
11.Call Me “LAZY”
12.キラキラBaby×Baby
13.てさぐり部部歌(with 西明日香、明坂聡美)
14.色彩crossroad
En01.ENCORE
En02.Stand Up!!!!(with 西明日香、明坂聡美)
