6月6日に松山からスタートした、全国10都市を巡る「Kazuki Kato LIVE”GIG”Tour2014~Sing A Song Fighter~」の東京公演が6月20日(金)に東京・ZeppDiverCity TOKYOにて行われた。
約1500人ものファンが会場に詰めかけ、開演を今かと待ちわびる。本人いわく雨男であるということだったが、当日は晴天のライブ日和。
会場が一瞬暗くなり、客席から歓声があがる中、バンドメンバーが一人一人ステージへ。そして最後に、客席ど真ん中に設けられた花道を、フードの付いたガウンを羽織った
加藤和樹が、まるで試合前のボクサーのように華々しく登場し、客席から歓声が沸き上がる。
ファンの歓声を全身に浴び、軽やかにステージに駆け上がった加藤が、サッとガウンを脱ぎ捨て、オープニングナンバー『impure love』がスタート。
オープニングからエンジン全開のパフォーマンスをみせる加藤とともに、ノリのいいナンバーで会場を熱気で包んでいく。
今回のセットリストは、自身の代表作を大いにちりばめた内容も見どころ。ライブでは、加藤のかけ声により、客席も一緒にジャンプするなどの盛り上がりを見せたライブで
は定番の曲「Hang Glider」や、本人作詞の初期の名曲「リアル」を織り交ぜた前半に続き、中盤は、最新ミニアルバム「TOY BOX」から「G
線上のマリア」や「セイテンノヘキレキ」を披露。
「同じ思いを共有することはすごく難しいことだけど、俺を通してみんなの心をつなげていきたい。これからも、一緒に歩んでいってください」と語り、本人作詞作曲の楽曲
、「あいことば」を披露。客席はその切ないナンバーにうっとりと聞き入った。
前半10曲を歌い終えて、加藤は一時退場。サポートバンド”Drastics”がソロ演奏を交え、激しくノリのいい演奏を披露したあと、ライブは後半に投入。本人もあまり履かな
いから新鮮と語るハーフパンツに着替えた加藤が、ステージに駆け込むと、会場もさらに大きな盛り上がりを迎えた。
ここからは、さらに加藤と観客が一体となって会場を熱気に包んでいく。
ステージや客席に設けられた花道を、加藤自らが水鉄砲をもち、客席にむけるサプライズや加藤と客席が一体となってタオルを振りまわした「BEACH」や、その盛り上がりが冷
めやまぬまま、バックダンサーを従え最高潮の盛り上がりをみせた「灼熱フィンガーでFEVER!」などを熱唱した。
ライブのラストは、アニメ『マジンボーン』の主題歌で、10枚目のシングル曲「Legend Is Born」。この曲が終わり、メンバーが退場してもなお、客席からの拍手鳴り止ま
ず、すぐさまアンコールを求める声が会場に響き渡った。
会場からの熱い声援に応えたアンコールでは、「隣の人と手をつなぎながら聴いてほしい」という加藤の呼びかけに、客席はみなで手を取りあい一体感が増す中、本人作詞に
よる「ひとりじゃない」を熱唱。そしてアンコールラストは、ライブを締めくくるのにぴったりなハイなナンバー「instinctive love」。最後は生声で「本日は本当にありが
とうございました!」と挨拶し、ステージを駆け下りていった。
様々な面で大きな成長と活躍を見せている加藤和樹。今後アーティストとしてもさらに期待が深まるライブであった。
<Text/遠山美佳>
【セットリスト】
1.impure love
2.HIGHER DREAM
3. Hang Glider
4.Dear my friend
5.リアル
6.G線上のマリア
7.セイテンノヘキレキ
8.あいことば
9.Solitarire
10.そばにいて
~Drastics テーマ 2014~
11.WARNING
12.Vampire
13.Flamimg ice
14.LADY GO!!
15.欲情-libido-
16.BEACH
17.灼熱フィンガーでFEVER!
18.Legend Is Born
【アンコール】
01.ひとりじゃない
02.instinctive love