アニメ『銀魂』の劇場版最新作が2013年7月6日(土)より全国公開。原作者・空知英秋自ら脚本を手がけ、アニメ『銀魂』の結末を描く。
初日には、坂田銀時役・杉田智和さん、志村新八役・阪口大助さん、神楽役・釘宮理恵さんの、おなじみ「万事屋」のメンバーに加え、藤田陽一監督、原作者の空知英秋先生(?)が登壇した舞台挨拶が行われた。
大勢のファンを前に、杉田さんは「客席をパッと見て、お客さんの年齢層が幅広いと思いました」とコメント。
阪口さんは「詐欺が多い番組なので、無事に初日を迎えられて良かったです」、
釘宮さんは「今日の杉田くんの服装が真っ黒ずくめではないので、いつもより気合が入っているように見えました(笑)」と冗談交じりにコメントした。
監督が「どうでしたか?」と客席に問いかけると、大きな拍手が上がった。
ここからは司会者による質疑応答。
―完結篇だからこそできたことは?
藤田監督:やり残しがないように、これ以上の『銀魂』ができないくらいのものを作りたいと思って制作しました。現実感がまだわいてきませんが、徐々にかみしめていこうと思います。
―アフレコ時の感想をお願いします。
杉田:銀時がつらそうな声を演じている時は、僕もつらい気持ちで演じました。
台本がギリギリに来たので「間に合うかな?」と思いましたが、それすらも完成版ではないと聞かされて(苦笑)。
本編以外の関連収録物や取材が多かったような気がしました。誰を責めても解決しない、ということで、「こういう火事場でも万事屋のメンバーは乗り越えられる」ということを分かっていただけると思います。
阪口:1回落ち着け(笑)!
杉田:トテモタノシカッタデス。
一同(笑)。
阪口:僕は体力的にはすごく楽でした。アフレコ現場では悠長に構えてられました。釘宮さんに「未来の新八はすごくカッコイイ」と言われていたのに、本編では「働け!」と言われました(苦笑)。
釘宮:「神楽はいつものしゃべり方よりもやりやすかったのでは?」と言われますが、いつもの演じ方に慣れ過ぎていて、逆に大変でした。ちゃんと伝わるのか不安に感じていましたね。
杉田:「今回は神楽ちゃんではなく神楽さんなのでは?」と思ってしまいました。
阪口:僕もとても可愛かったと思いました!
―空知先生の書き下ろしストーリーということですが、どのようなやりとりで進められました?
藤田監督:空知先生に思いついたことをお渡しし、拾えるものは拾ってもらう、という形でやりました。週刊連載がお忙しいので、結局4、5回の打ち合わせになりました。
映画ならではのスケール感でできたかな、と思いましたが、スケジュール調整が大変でしたね。
―完成したものを観ていかがでした?
杉田:「ここはこうなってたんだ」というのが分かりました。想像をはるかに凌駕するものが出来上がっていました。演者ですら越えるものが出来あがるのはすごいと思います。
阪口:続けてきたものに対する想いもあると思いますが、涙腺にきました。年取ったな、と(笑)。
音や曲が入ってくると、世界観がさらに膨らんできて、いいものを見たな、と思いました。
釘宮:両国国技館のイベント前に自宅で資料を観たのですが、テレビ用の音声になっていなかったので、音量をかなり大きくしないと観られなかったです(笑)。
私も試写を観てきたのですが、スクリーンで観ると1つ1つのエピソードがストレートに伝わってきて「映画館で観るものだな」と思いましたし、『銀魂』をやってきてとても良かったと思いました。
―最後に、ファンの皆さんに一言お願いします。
藤田監督:気に入っていただければ、もう一回くらい観ていただきたいと思います(笑)。1回目は振り回されるくらいの情報量を入れてありますので。
釘宮:集大成として観て頂けたことが嬉しいです。本作に未練がないわけではないので、お友達に勧めていただいたり、草の根活動をよろしくお願いします!
阪口:テレビシリーズ7年続けてこられたのは応援あってこそだと思います。感謝しております。
これで終わり……なんですかね?
皆さんの力があれば続けていけると思いますので、悔いを残さないように何度も観てください」
杉田:「いい加減」という言葉がありますが、二つの意味があると思いますね。それが本作だと思います。
不滅なものはちゃんとあります。今後とも『銀魂』をよろしくお願いいたします!
そんな舞台挨拶の途中、飽きて(?)寝転がる原作者に対し、杉田さんがケリを入れるしぐさをする一面も(笑)。最後は客席をバックに写真撮影が行われ、大歓声の中で舞台挨拶は終了した。
<Text/ダンディ佐伯>
●劇場版公式サイト
http://wwws.warnerbros.co.jp/gintama/