【プレゼントあり】ディープな音楽観にも迫る! みとせのりこ ベストアルバム『Mille-feuille ~Noriko Mitose Pop Works Best~』インタビュー

By, 2012年10月22日



水晶硝子の歌声を持つみとせのりこのベストアルバム『Mille-feuille ~Noriko Mitose Pop Works Best~』のリリースが決定!
昨年11月にリリースされた『Centifolia ~Noriko Mitose Art Works Best~』に続く本アルバムは、みとせの数多くの楽曲の中でも“ポップ”に焦点をあてコンパイルされた珠玉の1枚となっている。
プログレッシヴかつ技巧的な表現に定評のあるみとせの考える“ポップ”とは?その真相に迫った。

★「私にとってのポップとは、“いかにキャッチーであるか”なんです」

――今回は「Pop Works Best」と言うことですが、なぜ“ポップ”に目を向けようと思われたのですか?

みとせのりこさん(以下みとせ):今回のアルバム『Mille-feuille ~Noriko Mitose Pop Works Best~』は、2011年11月にリリースしたベストアルバム『Centifolia ~Noriko Mitose Art Works Best~』の姉妹盤のなんです。
と言うのも、最初にベストアルバムを作ろう、と言うお話を頂いたときは、1枚にする予定だったんですよ。でも、曲の芸風がとても広くて(笑)、端から端まですべての曲を1枚に収めようとすると、ちぐはぐなアルバムになってしまう。
それならば、曲数はこれだけたくさんあるんだから、「Art Works」と「Pop Works」として分けて作ろう、と思いまして。それで今回はポップ、と言うことになりました。

――“ポップ”をテーマに選曲する作業は、大変だったのではないでしょうか?

みとせ:そうですね。でも私にとっての“ポップ”って、4拍子で明るいもの、と言うわけじゃなくて、いかにキャッチーであるか、なんです。明るさや暗さはあまり関係なくて、聴いたらうっかり口ずさんでしまう、メロディーがつい体に染み込んでしまう。そういったものが私にとっての“ポップ”なので、ダークな曲も入っていますし、エッジィな曲も入っているんです。

――みとせさんご自身の中で、特に強く「この曲こそポップ!」と思う曲はありますか?

みとせ:『D_Side of the Moon~Omegaの瞳に祝福あれ』です!この曲って、曲調はダークで、しかもプログレで、いわゆる一般的なポップソングではないんです。でも、聴き終わったらつい口ずさんでしまうような、ものすごくキャッチーなメロディで。しかもその歌いたくなってしまうフレーズがタイトルになっているあたりからも、ポップの要素を感じます。それと『奇跡の光』も、意外とポップなのでは?と思いますね。

――確かに和テイストのサウンドと美しい歌声にぐいぐい引っ張られていくあたり、ポップ要素を感じます。

みとせ:ありがとうございます!私のポップの定義が通じて嬉しいです(笑)。ただ、これぞ良質なポップ、と言う視点から見ると『seven colors』や『なみのうた』は本当に名曲だな、と歌わせて頂くたびに思うんです。
押さえの効いたポップと言いますか、弾けすぎず、でも曲はすごく爽やか、と言うサジ加減だったり、恋愛ソングではあるけれども「恋」よりは「愛」と言う穏やかな感情に流れていくような雰囲気が、たまらなく好きなんですよね。私、コテコテの恋愛ソングって恥ずかしくなっちゃうので……。

――そうなんですか!?

みとせ:はい(笑)。アルバムの中に『茜色の空、川の色』と言う曲が収録されていまして、この曲では自分的に満足のいく恋~愛へのグラデーションを描くことができたんです。とても可愛らしいラブソングで、私の中ではとても良い出来なんですが……。
実は「好き」とか「愛してる」と言う言葉を書く時に、恥ずかしさのせいで全部カタカナで書いてしまうクセがあって。この曲の中でも、無意識でやっているんですよね。普段、弔いソングばかり歌っていますから(笑)。

――弔いソング(笑)。ダークで繊細な世界観も、みとせさんの作品の魅力ですよね。

みとせ:そう言った意味で言うと、『薔薇殺しのカーミラ』は聴いてくださった方が「いつものみとせのりこだ!」と思っていただけるのではないでしょうか?この歌詞は米山玩具先生が書いてくださったんですが、私には書けない、振り切った感じのゴシックさが出ていて最高なんです!歌っているときもすごい勢いでビブラートをかけたりして、勢いよくやることができたので面白かったです。

★『約束』のテーマは“愛の普遍性”

――書き下ろしの新曲『約束』は、みとせさんが作詞されたんですよね。

みとせ:はい!この曲では“愛の普遍性”がテーマなんです。“恋”って今一瞬のものだけど、“愛”ってもっと広いものになっていきますよね。その“愛“が、自分が生きている間のものを越えて、生きているものに対する優しさ、と言うところまで広がっていくと、人格が消えて愛だけが残るのでは?と言う感覚が私の中にあって。
そうやって”愛”として残ったものが自然だったり、星だったりするんじゃないかな、と思うんです。誰かを好きになって、優しさを持って慈しむと言う感情が、最終的にこの『約束』の歌詞のような形になると思って、アルバムの1曲目に持ってきました。

――歌詞の1行目が「あなたが 死んでも」と言う言葉だったのも印象的でした。

みとせ:ポップと言うのは普遍性ですから!あなたが死んでも私が消えても続いていく普遍性、と言うことで、この曲はポップです(笑)。

――なるほど(笑)。ライブでも歌われる予定はあるんでしょうか?

みとせ:『約束』は未定ですが、今度開催されるライブでは『薔薇殺しのカーミラ』を歌わせていただく予定です!うちのバンドはギターとベースとバイオリンがいるんですが、全員エレクトリックなので、気がつくとギターが3人いるみたいで面白いんです。ベースからコードが出るし、バイオリンはギターソロのようなフレーズをかき鳴らしてますし……。

――バイオリンが唸るんですか!?

みとせ:唸りまくってます!目にも留まらぬ速さで弾きますし、キーボーディストはいつの間にか手じゃなくて肘で弾き始めます(笑)。

――年内はライブが目白押しですよね。

みとせ:私がとにかくライブが大好きなので、皆さんにもぜひお越しいただけたら嬉しいですね。バンドメンバーはテクニカルな変態奏者ばかりを集めましたし(笑)、見に来てくださる皆さんもステージを作り上げてくださっているので、その場にいる全員が主役なんです。
こちらが音を出して、皆さんからの反応がダイレクトに返ってくると奏者もだんだんノッてきて、有り得ないソロが出たりしますし、その対話こそがライブですよね。歌モノのライブだからって、歌だけが主役じゃないんですよ!私自身がソロを聴きたくて客席に行って、最前列で踊っちゃうこともありますし。

――みとせさんが踊る姿を楽しみにしてます! では最後に、ファンの方にメッセージをお願いできますか?

みとせ:いつも聴いていただいている方も初めましての方も、よろしくお願いします!今回のアルバムは私の曲にしてはポップな曲が多めにはいっておりますが、成分を調整するとだいたいいつもどおりの配合になっています。
みとせのりこの端から端までをいい具合に、幕の内弁当的に詰め込んでみましたので、興味のある楽曲からみとせの作品を掘り下げていただいたり、ゲーム作品を辿っていただいたりして世界を広げていただけたら嬉しいです。そして『Centifolia ~Noriko Mitose Art Works Best~』と姉妹盤として作ってみましたので、2つを聴きくらべていただけたらと思います。

<Text/杉山玲菜>

【CD概要】

『Mille-feuille ~Noriko Mitose Pop Works Best~』
2012年10月31日(水)発売

品番:KDSD-598
税込¥3,150


『Centifolia 〜Noriko Mitose Art Works Best〜』
発売中(2011年11月30日発売)

品番:KDSD-515
税込¥3,150

●みとせのりこ 公式サイト
http://www.snowblanc.net/

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