TVアニメ『らき☆すた』を手掛けたスタッフが再集結! 完全新作アニメ『Wake Up,Girls!』は東北を舞台に7人のアイドルを目指す少女たちの青春群像劇だ。その制作記者発表会が9月10日(月)、都内で行われた。
当日は山本寛監督、脚本・構成担当の待田堂子、そして作曲を担当した神前暁(MONACA)、さらにスペシャルサポーターとして声優の加藤英美里、福原香織が登壇。
今作のコンセプトから主演の7人を選ぶオーディションで求める人材、オーディションで選ばれたメンバーのサポート案などが語られた。
―『Wake Up,Girls!』の企画が立ち上がったそもそものきっかけは?
山本監督:昨年待田さんと「何かオリジナルの企画を立ち上げたいね」という話をする機会がありまして。
今もそうですが、ちょうどアイドルアニメが流行っていましたので、そのブームに乗っかってみよう、ということで立ち上げました。
もう一つは昨年3月に起こった「東日本大震災」に際し、「この『国難』に対して何ができるのか?」と考えました。
先日「blossom」という作品を発表させていただきましたが、その一環として東北を元気にするために「東北」と「アイドル」を結びつけました。
―メインキャストを決めるオーディション開催は山本監督きっての希望、ということですが?
山本監督:最初は実力のある声優さんを起用することも考えましたが、「アイドルは物語である」という持論がありまして。ブレイクまでの過程がアイドルの醍醐味ではないかと思っているんです。
それがアニメの物語性とシンクロするのではないか? と思い、賭けの部分もありますがオーディションを決めました。
選ばれたキャストで声優ユニットを作ることになると思いますが、アニメとリンクさせることによりお互いに刺激しあうことができるのではないかと考えています。
―待田さんは『Wake Up,Girls!』をどのように展開していきたいと思っていますか?
待田堂子さん(以下、待田):私も大震災の後に「自分が何ができるのか?」ということを考え、オリジナルのストーリーでやっていく、ということに意味があると思いました。決定したキャストに寄り添って、物語を紡いでいきたいと思います。
―オーディションでは、音楽も非常に大きなファクターになると思いますが?
神前 暁さん(以下、神前):歌は上手ければいい、というものではなく、人を惹きつけるものがある方がいい、と思っています。
視聴者の皆さんが魅力を感じるだけでなく、僕自身も魅力を感じられるような、「原石のような人」に出会いたいと思っております。
歌うことに自信がない人でも、眠っている才能があるかも知れないので、是非応募して欲しいです。声にキュンとくるような人に来ていただきたいですね。
―ではスペシャルサポーターの二人にお聞きします。お三方とは昔からのお知り合いですか?
福原香織さん(以下、福原):皆さんとは『らき☆すた』で知り合いましたが、今日久しぶりにお会いして「大人になったね」と色々話していました(笑)。
―スペシャルサポーターとしてどんなことをしていきたいですか?
加藤英美里さん(以下、加藤):例えば私たちのやっているラジオ『Super a-hour』で宣伝したり、色々な形でサポートしていきたいですね。
そして、あわよくば私たちも作品に出たいと思います(笑)!
福原:私たちのユニット「かとふく」が所属するDIVEⅡレーベルはとてもアットホームで、彼女たちが入ってきた時の空気づくりができれば、と思っています。
加藤:彼女たちからフレッシュな気持ちを教えてもらいたいですし、逆に私たちも教えられることがあれば積極的に教えてあげたいですね。
―オーディションで受かったメンバーは主題歌を担当されることになると思いますが、曲のコンセプトは決まっていますか?
神前:監督の意向もあると思いますが、オーディションで選ばれた方のイメージに即して作品の方向性に合うものを作って行きたいと思います。
山本監督:神前とは長い付き合いですので、最初から話し合って方向性を決めていこうと思っています。「東北」を一つひとつの楽曲にこめなくてはならない、というのはあると思いますので、リリースするまでに作品自体の展開やユニットができてからどのように活動するのか? アイドルに向けて頑張っているのかを受けて音楽に落とし込めれば、と思っています。
―最後に、オーディションを受けようと思っている方々にメッセージをお願いします。
神前:「アニソンを歌ってみたい」という気持ちがある方は是非参加してください!
待田:どんな人が来るのかワクワクしています。たくさんの人の個性を見たいと思っています!
加藤:オーディションに参加するにあたり、うまい、へたは関係ないと思います。まずは挑戦して欲しいですね。
私自身は声優という立場からもサポートしていきたいと思います。
福原:どんな子がオーディションを受けにくるのか楽しみです。スペシャルサポーターに選ばれたからには、とことん応援したいですね。
個人的には東北に親や親せきが住んでいるので、何か協力できれば、と思っています。
山本監督:この企画は一つの挑戦であり、賭けです。非常にチャレンジャブルでリスキーではありますが、それに見合うだけの想いを作品に乗せていきたいと思っています。
オーディションに受かった方には、夢に向けて、まい進していって欲しいですね。
<Text・Photo/ダンディ佐伯>
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