2012年7月20日(金)、東京ドームシティ シアターGロッソにて、ミュージカルイベント『らき☆すた≒おん☆すて』のキャスト発表会が行われた。
『らき☆すた』といえば、美水かがみ氏の人気四コマ漫画が原作で、2007年にはTVアニメ化もされ、今なお根強い人気を誇る作品。主人公の泉こなたをはじめ、個性的なキャラクターが多数登場する萌え日常ものだ。
今回は、なんとミュージカル舞台として、2012年9月に同会場で公演することとなったのだ。
この日は、『らき☆すた』の連載元の角川書店より、井上伸一郎氏(代表取締役社長)と、これまで『舞台版「コードギアス」騒乱 前夜祭(イヴ)』(2012年4月公演)、『LIVE ACT 青の祓魔師 ~魔神の落胤~』(2012年5月公演)を手がけた豊 陽子氏(映劇 プロデューサー)が登壇。
そして、気になるキャストも登場し、舞台の雰囲気を伝えてくれた。
●アニメライブ新世紀宣言とは!?
第1部では、井上伸一郎氏と豊 陽子氏が、「アニメライブ新世紀宣言」を行った。
ここでいうアニメライブとは、アニメ、漫画、ゲームを原作とするステージのこと。2次元作品と3次元作品の間となる“2.5次元”作品として展開し、新しい時代=アニメライブ新世紀の幕開けを宣言とするものだ。
その後は、2人による「新世紀対談」が行われ、ではアニメライブの魅力とは何か?ということが語られた。
井上氏曰く、これまでの舞台は、観客は20代女性が中心で、演目もそのニーズに合ったものであったが、今後は男性、ファミリーにも舞台を観てほしいという願いがあるという。
また、豊氏は、海外のファンからは、こういったアニメや漫画などが原作の演目を、すごく観たいと反響が大きいそうだ。というのも、海外では演劇はそもそも富裕層向けのものであり、日本のように大衆演劇が盛んでは無かったからでは?と分析している。
また2人からは、「舞台というのは、スタッフ&キャストが作れるのは半分で、残り半分はお客様がつくるものだと思っています」とコメント。舞台と観客が一体となれるものを目指しているとのことだ。
そして、舞台に対して、敷居が高いと感じる人々も、原作を知っているからこそ興味を持ち、そこからキャストのファンになったり、他の舞台に興味を持つようになってほしいと話してくれた。
会場からの質問コーナーでは、「必殺技(舞台で映えるキメ場面)などがない『らき☆すた』(のような日常作品)を選んだのは何故?」という質問が挙がった。
これに対し、井上氏は「『らき☆すた』は男性ファンが多いので、舞台を、女性だけでなく男性ファンにも楽しんでもらいたい」とコメント。
また、場所が、普段、特撮ヒーローショーが開催されているだけあって、作品の性質上、もしかしたらパロディネタもやるかも、といった話もにおわせてくれた。その結果は、本公演で確認したいところだ。
●かがみ、ゆかさ、みゆきが初お披露目!
第2部では、柊 かがみ(演・櫻井ゆりのさん)、柊 つかさ(演・小川真奈さん)、高良 みゆき(演・萩原和佳奈さん)が登場!そこへこなたの父・そうじろう(演・三宅克幸さん)が、カメラ片手に登場して劇写!劇写!といった感じで、コント仕立てで舞台の雰囲気を表してくれた。
また、アニメOP曲「もってけ!セーラーふく」にのって、OP映像よろしくチアダンスも披露してくれ、会場は大いに盛り上がった。今回は、3人だけだったが、本公演では、きっとこなたも含めたチアダンスが……。そういえば、こなたのキャストは?この時点では、残念ながら未発表なので、いったい誰がやるのか、期待と妄想が膨らむところだ。
なおチケットはこの日より、特典満載のプレオーダー分が発売中で、一般発売は8月14日からとなる。詳細は公式サイトを参照してほしい。
気になる本公演は2012年9月20日(木)~9月30日(日)、全15公演を予定している。『らき☆すた』のキャラクター達が、どんな風にステージで活躍してくれるのか、大いに期待したい!
<Text・Photo/小俣 猛>
●らき☆すたミュージカルイベント『らき☆すた≒おん☆すて』公式サイト
http://www.lucky-musical.com/
●『らき☆すた』公式サイト
http://www.lucky-ch.com/