6月21日(木)より上演!舞台『GIRLS BEAT~旅立ちのうた~』公式インタビュー第二弾!!

By, 2012年6月7日




6月21日(木)より上演となるミュージカル劇『GIRLS BEAT~旅立ちのうた~』。1930年代のニューヨークを舞台に、夢を抱くことの許されない環境の中、夢見ることをあきらめていた少女たちが、対立なども経験しつつ、仲間たちと心通じ合うことでふたたび”夢を観ることの大切さ”に気付いていく。
キャスト陣には、星のオトメ歌劇団やStarmarie、Coro☆Coro with 深沢紗希,Jelly Kissのメンバーなどアイドルたちが出演。”実際に夢を追いかけ続けている女の子たちが、夢を観ることをあきらめざるを得ない環境へ陥ってゆく女の子たちをどう演じていくのか?!”そこも、この舞台劇の嬉しい見どころになりそうだ。
そのキャスト陣から、江里奈・麻日(星のオトメ歌劇団),Miranの3人に登場していただき、『GIRLS BEAT~旅立ちのうた~』の魅力や見どころを伺った。

●『GIRLS BEAT~旅立ちのうた~』は、芝居・歌・ダンスをミックスしたミュージカル劇!!

-6月21日(木)より、ミュージカル劇『GIRLS BEAT~旅立ちのうた~』が上演になります。

江里奈:ミュージカル劇という形を成しているように演技はもちろんのこと。歌やダンスシーンの中にも、それぞれの場面に合わせた女の子たちの心情が描かれていくので、そこへ注目していただきたい内容になっています。しかもダンスの軸となっているのが、HIP HOP。キャストの子たちはライブ活動をしている子ばかりのように、普段から歌やダンスはステージ上で魅せてるけど。普段のダンスとはまったく違った踊りをしていくのも、嬉しい見どころだと思います。

麻日:だけど、ダンスの稽古が想像以上に激しくて。ほとんどのメンバーが、毎日筋肉痛と戦いながら頑張ってます。

江里奈:リズムの取り方から何から普段のライブとぜんぜん違えば、芝居もしながらのダンスにもなるから、それを完璧なものに仕上げていくのはけっこう大変なことだからね。

●『GIRLS BEAT~旅立ちのうた~』の舞台背景。そして、女の子たちの心情とは?!

-『GIRLS BEAT~旅立ちのうた~』はどんな内容の舞台劇なのか、それも教えてください。

江里奈:舞台になっているのは、1930年代のニューヨークにある清掃工場。そこで働かされている女の子たちは、両親を失くした孤児だったり、両親に育児放棄をされたりなど、いろんな背景を背負いながら清掃工場へ送り出されました。夢見ることを排除された規律の厳しい清掃工場という環境の中、ふたたびそこで夢を見始めた女の子たちは、それぞれの夢を叶えるために清掃工場から逃げようと…脱出を試みるんですけど。工場側から何度も何度も阻止を受け、失敗を繰り返し続けてしまいます。
夢を見ることが不可能な環境というか、「もっと現実を見ろ!!」という状況に置かれた女の子たちが、それぞれにふたたび夢を抱き、その夢をどうやって叶えていくのか?!そこが、この物語の見どころになっています。
また、夢を見てく女の子たちの中にも、2つの派閥というかチームが存在しています。最初は対立していた2つのチームが、とあることをきっかけに一つにまとまってゆく。その過程も大きな見どころになっていますし。その過程に至る前の、まるで「ウェストサイド物語」のよう、2つのチームが対立し戦いあうミュージカル劇の場面も迫力満載です。

Miran:江里奈さんは今年4回目となる舞台だし。麻日さんも星のオトメ歌劇団を通して舞台経験をしていますけど。わたしは、舞台出演どころか、ダンスさえも初めての経験。しかも演じているドロシーが知的障害を持っている女の子で、まわりの空気にさえ交わることなく、お人形さんと遊んだりなど、一人の世界へ没頭してゆく女の子なんです。今はその役をどうリアルに演じていくか試行錯誤をしているんですけど。同時に、やり甲斐や楽しさも感じています。作品自体も、みんなで一体化したときのダンスの迫力や格好良さ、感動的な場面も出てくるように、すごく胸に響いてゆく物語になっていますから、そこも楽しみにしていてください。

-夢を見ちゃいけないという女の子たちの気持ち、どんな風に捉えてます?

Miran:「夢見ちゃいけない」とか言われたら、わたしどうしよう……。えーっ、わかんない……。麻日さん、どうしますか??

麻日:えーっ!!えっとー、どうなんですかねぇ(笑)。自分が夢に対して強い気持ちを持っていたら、たとえ「夢を見ちゃいけない」と言われてもこっそりと夢を見て、それに向かってばれないようコツコツ努力をしてるかなぁ…って気はしてますね。

-自分らが今いる環境とは間逆な立場の女の子たちが、この舞台の登場人物たちですもんね。

麻日:舞台が1930年代のニューヨークという、社会的にも厳しい状況に置かれた時代。そんな時代背景の中、女の子たちは自分の意志を一切通すことなく理不尽なままに働かされている。そうなると夢を見られる状況じゃなかったり、「夢を見ちゃ駄目だ」と言われてしまうのも仕方のないことかも知れない。だけど、そういう環境に置かれてさえも、女の子たちはあきらめることなく夢を心の中に描き続けていく。対立するチームの片方のリーダーであり、江里奈さん演じる夢見ることを拒否してゆくメグだって、ある理由を持って夢をあきらめてしまった背景があるように、人は誰しも、かならず夢を持っているんです。それを、この物語は教えてくれました。

Miran:そう。みんな夢を持っているんだけど。いろんな理由で夢を閉ざしてしまったというか。本当はその夢を追いかけたいけど出来ないんです。その葛藤を描いてゆくところも、この物語の重要な見どころになっています。

-そうか、夢を閉ざした子たちが清掃工場という場所に集まったことで、ふたたび夢を見ようとしていくわけだ。

Miran:そうなんです。その理不尽な環境に陥ったからこそ、それぞれが、改めて自分と向き合うことになっていくんですよ。

江里奈:そんな心の葛藤や団結してゆく様を描いた物語を、歌やダンスも交えながら演じていくのが、この『GIRLS BEAT~旅立ちのうた~』なんです。

●笑顔を封印!!凛々しくも力強いダンスシーンは嬉しい見せ場!!

-『GIRLS BEAT~旅立ちのうた~』は、かなり躍動的な舞台劇になりそうじゃないですか?!

江里奈:すごく動きのある舞台になります。

麻日:ダンスはすごく激しいですからねぇ。普段ライブ活動している子たちばかりが出演している舞台なんですけど。普段のステージでは観れない私たちの姿が、この舞台では観れると思います。

江里奈:何時もライブ活動をしている女の子たちのステージって、キラキラとした笑顔あふれる内容が大半だと思うんですけど。今回の舞台では、ダンスシーンに関して言うなら笑顔を封印してますからね。

Miran:みんな、凛々しく格好いい感じで踊ってます。

-物語的にも、かなりシリアスな面が強そうですから、そうなるのも当然ですよね。

江里奈:だからこそ、それぞれのキャスト陣の表情を観ていただくと、みんなの普段とは違った一面をいろいろと味わえる。そんな舞台に仕上がるんじゃないかと…って言うか、仕上げます(笑)。

-それぞれ演じてゆくキャラクターたちも、個性の強い子たちばかりなんでしょ。

麻日:そうなんですよぉ。登場するキャラクター個々の育ってきた背景も知ってもらえると、この物語を、より深い視点で楽しめますし。今回は、Wキャストを用意している役柄もあるように、同じ役でも、演じる人によって若干の違いがあるので、A/Bキャストどちらの公演も観ていただき、演じてくうえでの違いも見比べてもらえたら、より面白いんじゃないかと思います。両方のキャストと共演しているわたし自身が、稽古を重ねながらそこを感じてますからね。

●少女たちは、何故、夢見ることをあきらめてしまったのか?!

-改めてここで、『GIRLS BEAT~旅立ちのうた~』の見どころを語ってもらえますか??

Miran:始めに、メグ(江里奈)とアイラ(白玉さゆり)がリーダーを勤める2つのチームが登場します。対立しあった2つのチームが、いろんな騒動を経験していく中、徐々に一つのチームにまとまりながら、一緒に夢を追いかけようとしていく。どうして対立していた2つのチームが一つにまとまり、一緒に「ここから脱走しよう」という気持ちになったのか?!その背景こそを、ぜひ観て欲しいんです。

麻日:アイラは、「わたしのお母さんは有名なシンガーだったから、わたしもお母さんのようになりたい」という気持ちをすごく強く持っているし、その夢をつかもうと必至に未来へ向かってゆく。その”夢に向かう力がすごく強い女の子”なんですね。それに対してメグは、何処か羨ましさを持ってアイラのことを見ながらも、「はぁ?!ちょっとなんだよ」みたいな態度で絡んでいく子なんです。そのメグも、じつは夢を持っているんですけど。なぜメグが夢をあきらめてしまったのか?!という理由も含め、出演しているキャストのみんなが心に抱えているそれぞれの心の事情も、物語にすごく関係していくんですね。そんな女の子たちの、シリアスながらも繊細な感情の変化を感じ取って観ていただけたらなと思います。

-そういう関係図って、現代社会にも通じたり、重なるものがあるんじゃないですか?

麻日:そうなんです。妬みっていうのは、今の時代の中でもあることですもんね。

江里奈:麻日も言ってたように、メグは夢をあきらめてしまった女の子。でも心の何処かでは、まだ夢を持っているはずなんです。だからこそ夢を追いかけている女の子たちを見てイライラしたり、”夢”という言葉に嫌悪感を抱いてくんですけど。「その微妙な心情を演技で出せたらな」と、個人的には心がけています。
また、あいのんこと星のオトメ歌劇団のメンバーだった女優の南藍乃が、物語の中でネズミ役を演じてるんですけど。物語を楽しく掻きまわす、すごくいい動きをするので、ネズミにも是非注目して観てください。

-とても見どころが多い作品だけに、期待しちゃいますよ。

江里奈:ぜひ!実際にアイドルとして夢を追いかけ続けているキャストの女の子たちが、夢を見ていく女の子たちを演じることによってすごくリアリティーを持った物語になっていくと、演じてる私たち自身が確信しています。まずは舞台を観ていただいて、そこの世界に浸っていただくのが一番嬉しいんですけど。その後に、「あっ、この子たちは、何時もとは違うものを見せるためにこんなにも頑張ってたんだなー」というところまで感じてもらえたら嬉しいです。
もちろん、ダンスバトル的なシーンも大きな見どころのように、ズンズン重いリズムに合わせビートを刻んでゆく動きの数々にも、ぜひ注目してください。とくに舞台前半部分での、2チームがバトル感バリバリで絡んでゆく様は大きな見どころですから。

<Text:長澤智典>

【舞台概要】
 
舞台『GIRLS BEAT~旅立ちのうた~』
【東京】中野劇場MOMO
〒164-0001東京都中野区中野3-22-8
TEL 03 (3381) 8422 FAX 03(3381)8462

開催日:2012/06/21~24
開場時間:18:30
開演時間:19:00
会場:中野MOMO
住所:中野劇場MOMO
〒164-0001東京都中野区中野3-22-8
TEL 03 (3381) 8422 FAX 03(3381)8462
前売料金:\4,000
当日料金:\4,500
※ ドリンク代不要
連絡先:03 (3381) 8422

6月21日(木) Aキャスト 18:30開場/19:00開演
6月22日(金) Aキャスト 14:30開場/15:00開演
6月22日(金) Bキャスト 18:30開場/19:00開演
6月23日(土) Aキャスト 14:30開場/15:00開演
6月23日(土) Bキャスト 18:30開場/19:00開演
6月24日(日) Bキャスト 11:30開場/12:00開演
6月24日(日) Aキャスト 15:30開場/16:00開演

【あらすじ】
舞台は1930年代、大恐慌時代のニューヨーク。刑務所は囚人たちで溢れ、 市街地は物乞いをする市民で埋め尽くされた。
ブロードウェイの灯りは消え、いつしかアメリカンドリームは幻想のものとなった。
「夢を抱くから、人間は不幸になるんだ!」 家族を引き裂かれ、行き場を失った少女たちは、清掃工場に売り飛ばされ、朝から晩までデッキブラシを持たされた。
何度も脱走を試みるが、ことごとく自警団に捕らわれてしまう。夢と自由を奪われた少女たち。

“夢は特別な人間にのみ許されるもの”と自分たちの気持ちを打ち消しながら日々を過ごすも、
やはり彼女たちの奥底に眠る“夢”への憧れを止めることはできなかった。時代に翻弄されながらも必死に夢を目指し、
外の世界への旅立を誓う少女たちの物語。果たして少女たちは夢を掴むことができるのか?!

<キャスト>
メグ / 江里奈
アイラ / 白玉さゆり
ミッシェル 希ノ瀬あやな(A)
ミッシェル/青木栞(B)
エイミー / 深沢紗希(A)
エイミー / 柴田彩花(B)
ローズ / 麻日
ニコル 木下望
ジェニファー / 奏(A)
ジェニファー / 川端マリエ(B)
カレン 高森紫乃
ドロシー / Miran
クレア / 森貴子
サリー / 中根礎子
リリ- / 高橋愛理
ネズミ / 南藍乃

●公式HP
http://spacetrip.syncl.jp/

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