『遙か七つの次元を越えた先に、本当に存在する世界』
そんなコンセプトを元に、様々なゲームジャンル、そして様々なハードウェアで展開する「サージュ・コンチェルト」シリーズ第一作、2012年4月26日(木)に発売予定のPS Vita用ゲーム『シェルノサージュ 失われた星へ捧ぐ詩』の完成発表会がマスコミ、関係者を集めてコーエーテクモゲームス本社で行われた。
まずはこの日初公開となった、超美麗のOPムービーがスクリーンに映し出され、発表会はスタート。
開会に先立ち、コーエーテクモゲームスの襟川洋一社長は「土屋プロデューサーが、彼しかできない、彼なりの切り口で作り出した作品です。7次元コミュニケーションを軸としたゲームをお楽しみいただきたいと思います」とコメントした。
続いて登場したガストの青柳和男社長は「皆さんの温かい支援のおかげでガストも日々成長しております。今回この話を聞いたのは2010年の頃だったと思います。弊社の土屋君が社内全員を集めて、『コミュニティとゲームの融合』ということをアツく語っていたのを思い出します。しかし、ハードのスペックを調べていたら実現が厳しい、ということを言っておりまして、プロジェクトは難航しておりましたが、その間にPS Vitaが発表されて、本当に幸運だったと思います。おかげさまでこうして完成することができました。今までのコンシューマーゲームになかった新しい遊び方ができると思います」と苦労話にユーモアを交えつつ、コメントした。
そしてこの日駆けつけたソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンの河野 弘氏は「先日『SNSとコンシューマーゲームのいいとこ取りをした』『現実世界に別の世界を付加した』といった、非常に興味深いフレーズが踊ったインタビュー記事を拝見しました。美麗な映像表現を可能にするグラフィックエンジンや、Wi-Fiによってつながるネットワークの機能、コミュニケーションと言う意味でも重要なタッチパネルの機能などを存分に活かせるものとしてPS Vitaはピッタリだ、という内容の記事であったと覚えております。
PS Vitaの機能をどれくらい引き出してくれるのか、使いこなしてくれるのかを非常に楽しみにしております。
PS Vitaは高スペックなのはもちろん、今もアプリケーションが追加されておりまして、どんどん進化しています。未発表のタイトルもたくさん控えています。そのなかで本作のような個性的なソフトがPS Vitaに興味を持っていただく切っかけになると期待しています。我々もマーケティングに積極的に協力させていただきたいと思います」と語った。
続いて、ガストの土屋ディレクターよりゲームについての説明が行われた。
ゲームの根幹として、今回のプロジェクトでは3つの『コミュニケーション』を念頭において進められており、その内容は「『キャラクターとプレイヤーのコミュニケーション』、『プレイヤー同士のコミュニケーション』『プレイヤーと開発陣のコミュニケーション』」
とのことだ。
コミュニケーションパートでは、7次元先に住むイオンという女の子と交流する、というもの。24時間サイクルで生活を送っており、寝ていたり、ご飯を食べていたり、お風呂に入ったりというシーンに巡り会うことができる。
なお、イオンは記憶がない状態で、自分が何者なのかも分かっていない。主人公であるプレイヤーはそれを呼び覚ますことができる唯一の存在で、夢の中の世界に入り、冒険していく。というのが大まかな流れだ。
作中には『シャール』という、イオンの心の中にいる妖精が登場。シャールは様々な商品のバーコードによって生まれ、同じ商品のバーコードを使用したプレイヤーが同じ共同体に属し、ユーザー同士でコミュニケーションを取ることができる。
プレイヤーはシャールを使って、イオンの心の中にある廃墟の修復を行うが、その際、別のプレイヤーのシャールと協力し、一緒に効率よく修復作業を行うことができる。
廃墟を修復することによってイオンの記憶がどんどん甦り、1話を完結するごとにガストのお家芸とも言える、美しい「歌パート」が開始される。
そして記憶が甦ることにより、イオンからアイテムのレシピが渡される。
それを元に、例えば思い出の品を作ると、海などの「デートスポット」に行くことができ、コミュニケーションを深めていくことができる。
PS Vitaの機能を使い、画面を横にしてイオンの全身を見ながら、より深い(ちょっぴりHな?)コミュニケーションを取ることもできる。
ここでメインキャストの3人が登場!
イオン(イオナサル・ククルル・プリシェール)役の加隈亜衣、キャス(キャスティ・リアノイト)役の水瀬いのり、カノン(カノイール・ククルル・プリシェール)役の井ノ上奈々が登壇し、自らが演じたキャラクターの紹介を行った。
加隈さん「イオンちゃんはおっとりした感じの子で、恥ずかしがり屋さんです。ストーリーパートでは、記憶を失ったイオンちゃんの過去が見られるのですが、ストーリーが進むに連れて、自分から頑張るイオンちゃんも見られまして、その姿がとても可愛いです」
水瀬さん「キャスちゃんはすごくテンションが高くて、いつもツンツンしてたり機嫌が悪かったりします。ター坊君たちと一緒に『超輝工冒険団』というグループを作っていて、最初はイオンちゃんを受け入れない、といった仕草を見せますが、ター坊に対する淡い恋心を盛っていたりと、女の子らしい一面もありますので、そこを見てほしいと思います!」
井ノ上さん「カノンちゃんは見た目通り凛々しい女の子なのですが、イオンちゃんが『天文派』の皇帝候補であるのに対し、彼女は『地文派』の候補です。
イオンちゃんのライバルになるのですが、イオンちゃんに何かしてあげたいという気持ちがあるようで、でもそれができない、という悩ましい関係になっています」
それぞれのキャラクターに対して、まず加隈さんは
「カノンちゃんはライバルということですが、イオンちゃんがあまり皇女らしくないので(笑)、世界を救う絶対的信頼はカノンちゃんにあると思います(笑)。キャスちゃんは最初イオンちゃんを受け入れてくれないので、デレ待ちの状態です(笑)」
水瀬さんは「ター坊がイオンちゃんをどんどん引っ張っていってあげるので、イオンちゃんに対しては強い嫉妬を持っているんじゃないかと思います」
井ノ上さんは「カノンちゃんとキャスちゃんは、今のところ物語ではあまり関わりがないんです。キャスの父親とカノンちゃんが何かしらの関わりがあるみたいですので、今後の展開が楽しみです」
と、今後の展望を含めて語った。
そして、最後にプレイしていただく皆さんに対してメッセージを送った。
井ノ上さん「シナリオパートはシリアスな部分が多いのですが、デートシーンなどはすごいことになっていますので、楽しみに待っていてください!」
水瀬さん「世界観が壮大で、シナリオもすごいので、PS Vitaを持っていない方もこの機会に是非ゲットして下さい!」
加隈さん「コミュニケーションパートはたくさんの人とつながることができます。これから一緒に長く楽しんでいただきたいと思います!」
なお、ニコニコ動画とUstreamのチャンネル「コーエーテクモライブ」で配信される『コーエーテクモLIVE!チャンネルα』にて土屋氏と加隈さんが出演決定!
こちらは4月24日(火)20時より放送とのことなのでお楽しみに!
さらに7月1日(日)には大宮ソニックシティ 大ホールにて『アトリエ』シリーズとの合同イベントも行われることが決定! 詳細はサイトで随時公開されていく予定だ。
<Text・Photo/ダンディ佐伯>
●『シェルノサージュ 失われた星へ捧ぐ詩』ゲーム公式サイト
http://surge-concerto.jp/ciel/
●「コーエーテクモライブ」Ustreamチャンネルサイト
http://www.ustream.tv/channel/koei-tecmo-live
(C)GUST CO.,LTD.2012
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