平凡だけど、ちょっと異常な学園ライフ!? アニメ『あっちこっち』アフレコレポート

By, 2012年3月10日



異織原作(芳文社『まんがタイムきらら』連載中)、4コママンガ『あっちこっち』がアニメ化! 
素直になれないツンネコ娘のつみきと乙女心に鈍感な朴念仁・伊御の、友達以上恋人未満な二人のぶきっちょラブコメディーだ。
アフレコを終えたメインキャスト5人に作品の魅力を存分に語っていただきました!

―ご自身が演じたキャラクターの紹介をお願いします。

御庭つみき役・大久保瑠美さん(以下、大久保):つみきは無口で感情をあまり表に出さないのですが、伊御のことが好きで、時々興奮してネコのようになってしまう不思議なキャラクターです。ネコ耳が生えるので「もしかして人間ではないのでは?」という疑惑が上がっておりますが、人間です(笑)。でもとてもいじらしくて可愛い女の子だと思います。

音無伊御役・岡本信彦さん(以下、岡本):音無伊御という名前から分かる通り、とても大人しい男の子で、つみきの気持ちを知ってか知らずか、プレイボーイ発言をすることが多いです(笑)。「この人何かを持っているな」という印象が強いですね。

春野 姫役・福原香織さん(以下、福原):姫は天然ドジっ子で、話している途中に転んでしまうような女の子です。可愛くて純粋な子で、常識があり、他人に迷惑をかけるような子ではないのですが、すぐに自爆してしまいます(笑)。
それと、興奮してすぐに鼻血を出す癖がありますので、私自身も鉄分補給をまめにしないと、と思っています(笑)。

片瀬真宵役・生天目仁美さん(以下、生天目):「~じゃよ」のように、口調に特徴があるのですが、本人は至って普通だと思っています。私もそれが普通だと思って演じておりますが、皆さんがそれを聞いて面白いと思っていただければ嬉しいです。

戌井 榊役・浅沼晋太郎さん(以下、浅沼):榊はこの5人の中では一番まともです(笑)。個性あるキャラクターに埋もれないように気をつけながら巻き込まれていこうと思っています(笑)。

―本作の見どころを教えて下さい。

大久保:バレンタインのエピソードがあるのですが、元々原作を読んでいた時に「この話をやりたいなあ」と思っていたんです。「時期的に無理かな」と思っていたところ、時期外れの収録ができまして。

岡本:ちょうどバレンタインデーの近辺で収録だったのでテンションも上がりましたね。

大久保:チョコレートも現場に持って来て。

浅沼:え、僕は知らないけど……。

岡本:ちょうどそのときいなかったとか?

生天目:食べ忘れただけじゃない?

浅沼:もしかして、違うクラスだったからもらえなかったとか……?

岡本:こんな感じでいい雰囲気の現場です(笑)。僕の見どころは、作品全体の話になるのですが、癒される雰囲気を持っているストーリーで、ツッコミを入れながら観ていただけると嬉しいです。

福原:大事件が起こるような物語ではないのですが、姫の鼻血の量が「こんなに出るの!?」というくらい尋常ではないので(笑)、注目して下さい。

生天目:つみきと伊御がイチャイチャしているのが見ていてほほ笑ましいです。私の演じる真宵に関しましては、全然関係ないところで色々とやっていますので、セリフじゃない部分も観てあげて下さい。

浅沼:つみきと伊御を、他の3人が遠くから、からかうことが多いのですが、からかい方に嫌な感じがしないんです。賑やかしに徹しながら、ほほ笑ましく見守っています。

―アフレコ現場の雰囲気を教えてください。

浅沼:登場キャラクターがあまり多くないのにマイクが足りない印象を受けます。しゃべっていないキャラクターが色々とリアクションを取っているのかも知れません。

大久保:それぞれのキャラクターの、どこが人間らしくないのかを話し合っています(笑)。

岡本:男の子は割と普通で、女の子のキャラクターが、全体的に人間っぽくないですね(笑)。

―登場キャラクターで自分に似ていると思うのは?

浅沼:(西原)京谷でしょうか?一番人間っぽいので(笑)。

岡本:美容院に行くのが遅れたりすると、髪型が真宵になっています。妙にたくさん食べ物を食べたくなることがありますので(笑)。

生天目:みいこ姉(戌井みいこ)でしょうか。雰囲気が。

浅沼:まあ、言うのは自由ですからね(笑)。

福原:髪型は姫っぽいですが、敢えて言えば真宵かも知れません。

大久保:モテる、モテない、という話を別にして、私生活だったら榊かな? と思います。

―今回のOPテーマ曲は5人で歌われていますが、歌ってみていかがですか?

大久保:曲を収録したのが、第一話の収録が始まる前でしたので、あまりつみきのキャラクターを意識し過ぎず、私自身が歌を楽しもう、という意識で歌いました。

岡本:アニメ第一話の収録後にレコーディングをしましたので、キャラクターはある程度理解できていたのですが、それ故にハモの部分で声が高くなってしまい、キャラがどうしても変わってしまう、ということが起こってしまったのですが、つみきがいれば大丈夫かな、と(笑)。歌詞に「ダダダ」と連続する部分があって、そこが一番難しかったです。でも、とても楽しい曲でした。

福原:つみきと伊御ほどは歌わないのですが、真宵と榊と一緒に合いの手を入れることが多かったのです。レコーディング自体は楽しく、自分なりの姫を歌に込められたと思います。

生天目:岡本君と一緒で「ダダダ」の部分が大変でした。あんなに難しいとは思わなかったです(苦笑)。みんな別々に録音したのですが、できあがりを聴いてみたら「こんなに賑やかな感じになるんだ」と感動しましたので、皆さんも楽しみにしていてください!

浅沼:ツッコミのセリフがとても多いと感じました。ボケがいないとツッコミが成立しないので「食いたくねえよ!」と突然入っても「何を?」みたいなことになってしまいますので(笑)。
もしかすると、話数を重ねてから録ればまた違ったものになったかも知れませんね。ともあれ、どんなセリフが入っているのかを楽しみにしていただければ、と思います。

―EDテーマは大久保さんがお一人で歌われているということですが。

大久保:しっとりとした曲調で、つみきが思っていることを歌った曲なのですが、彼女は普段あまりしゃべらないので、その気持ちを持って臨んだら音程がうまく取れなくて。難しかったのですが、その分つみきの愛らしい気持ちが出ているんじゃないかな、と思います。

―大久保さんと福原さんはWEBラジオ『大久保瑠美・福原香織のあっちこっちステーション』でパーソナリティを務められていますが、番組の紹介をお願いします。

大久保:「ツンデレ」や「ニヨニヨ」をテーマに、私がツンデレ女子学生を演じて、福原さんが積極的な彼氏で。

福原:ざっくりとしたテーマをもらって、後はアドリブで演技をする、というようなことをやっています。

岡本:今度ゲストに呼んでください!

―最後に、ファンの方に一言お願いします。

浅沼:自然とほのぼのしてしまうアニメです。リアルタイムでも録画でも観てもらい、疲れたりトゲトゲしている時に見てもらえれば癒されるんじゃないかと思います。これからキャラクターもたくさん増えると思いますので、よろしくお願いします!

生天目:男女が一緒になってほんわかした雰囲気を出している作品は珍しいと思います。絵もとてもかわいいので、そこでも癒されて欲しいと思います。

福原:原作ファンにも楽しんでいただける作品になっていると思います。いい意味で何も考えずに気楽に観て欲しいです。

岡本:とても平和な雰囲気が漂う作品ですが、場合によってはとてもバイオレンスです(笑)。この両立した雰囲気はとても好きです。皆さんにも是非味わって欲しいと思います。

大久保:思わず「ニヨニヨ」してしまう作品に仕上がっていると思います。
ほほ笑ましいな、と思ったり、恋を応援したり、本当に人間なのかを確認したり(笑)、色々な面で楽しめる作品になっていると思います。
EDは一人で歌わせていただくのでとても気合いが入っています。楽しんで観ていただければ嬉しいです!

<Text/ダンディ佐伯>

【番組概要】
アニメ『あっちこっち』

TBS 2012年4月5日(木)深夜2:20~
MBS 2012年4月5日(木)深夜2:35~
CBC 2012年4月19日(木)深夜2:12~
BS・TBS 2012年4月19日(土)深夜1:00~
放送開始

●アニメ公式サイト
http://www.tbs.co.jp/anime/ackc/