「正義とは何か?」その答えが明らかに……!? 4月新番組 アニメ『ZETMAN』アフレコレポート

By, 2012年1月17日



10年の歳月を経て、なお連載中の桂 正和原作の人気漫画『ZETMAN』。ファンがアニメ化を待ち望んでいたニュー・ヒーローSFアクションだ。今回はアフレコを終えたメインキャストに意気込みをうかがってきた。

―演じたキャラクター、作品を紹介して下さい。
神崎ジン役・浪川大輔さん(以下、浪川):ジンは、普通ではありえないような経験をし、色々なことに巻き込まれてしまい心を閉ざしてしまいました。乱暴な性格ではありませんが、どこか腫れものにさわるようなキャラクターです。まっすぐ過ぎて周りに理解されないのかも知れません。

天城高雅役・宮野真守さん(以下、宮野):作品全体に「正義とは?」というテーマがあり、登場する人物それぞれが意味を持った戦いをしています。高雅はジンとは違った、寂しさを埋めるための正義や単純な正義への憧れなどを抱いています。

天城小葉役・花澤香菜さん(以下、花澤):小葉は見た目がかわいく、ボランティア活動などをしていて、ジンとはまた違った正義感を持っています。

田中花子役・伊瀬茉莉也さん(以下、伊瀬):花子は物おじしない、思っていることをズバズバと言うキャラクターです。小葉とは対照的に、どんな境遇でも生きていけるバイタリティを持っています。

灰谷役・遊佐浩二さん(以下、遊佐):灰谷は何かを企らんでいるように見えますが、実際に企らんでいます(笑)。話す言葉の中に、時おり真実が混ざっています。

早見役・鈴村健一さん(以下、鈴村):早見は高雅の協力者として活動していますが、その真意は謎に包まれています。

―印象に残っているシーンやセリフはありますか?
浪川:『ZET』に変身する部分、そしてを受け入れられない、という部分はとても印象深く大切なところだと思います。

宮野:正義に対して純粋でまっすぐ過ぎるところを見て欲しいです。大勢の前で、迷いなく「夢は正義の味方です」というシーンがあり、作中でもみんな笑っていましたが、スタジオ内の皆様も笑っていました(笑)。

花澤:高雅とのやりとりですね。思っていることをぶつけるシーンに注目して欲しいと思います。

伊瀬:花子の初登場シーンです。ジンとの日常会話的なやりとりに注目して下さい。

遊佐:迷いなく突き進んでいる部分でしょうか? 高雅が小葉に「正義って何?」と問われるシーンです。灰谷のことを正義じゃないと誰が言えますか?(笑)

鈴村:アルファスの出撃シーンです。僕は昔から特撮が好きで、「いつかパワードスーツを作って街へ繰り出してやろう」と思っていたので、高雅くんがうらやましいです。

―作品の見どころを教えてください。
浪川:緻密に計算された人間関係やドラマです。誰にでも当てはまることを突き詰め、当たり前のことを深く掘り下げた作品になっています。作品全体が大きな問題提起になっていると思います。

宮野:原作が長編作品で、細かい描写で描かれていますが、それを踏まえてどのように伝えるのかを桂先生を含めて打ち合わせをし、新たなエンターテイメントとして作られていると聞きました。原作を知っている人も斬新な気持ちで観られるのではないでしょうか。

花澤:人間臭いキャラクターたちですね。色々な思惑が交差しているところを見て欲しいと思います。

伊瀬:原作の絵にとても説得力があるな、と思っていましたが、アニメとして動くとまた一つのエンターテイメント作品として確立すると思いました。原作ファンの方も期待して下さい。

遊佐:安い慰めが存在しない物語です。それぞれがそれぞれの思惑で動いています。ジンに敵対する人間が果たして悪なのか? 考えさせられます。

鈴村:桂先生の作品『ウイングマン』のヒロインである、夢 あおいが初恋の相手でした(笑)。『ZETMAN』の最大の魅力は桂 正和さんが原作だということだと思います。特撮を愛する先生が作った作品を、スタッフがどのように作り上げていくのかがとても楽しみです。

―最後に、ファンに一言お願いします。
浪川:この作品で、僕のやるべきことはジンをどれだけ背負えるか? 一言ひとことの重みをいかに皆さんに届けられるか? ということだと思います。他のキャストの演技を含めて感じていただければ幸いです。

宮野:僕は高雅の事がとても好きで、彼の人間臭い部分や強い葛藤を役者として楽しんで演じさせていただいています。その想いをテレビを通じて皆さんに伝えられれば、と思っています。

花澤:小葉は、取りあえずは目の前の出来事を冷静に受け止められていると思いますが、これから色々なことに巻き込まれていくことになると思いますので、一緒に見守っていって下さい。

伊瀬:私自身、原作を読んでいて「花子を演じたい」と思っていました。それが叶ってとても嬉しいです。リアリティのある作品だと思いますので、作品の中でキャラクターを活かしていけるように頑張りたいと思います。

遊佐:原作ではあとになって登場する灰谷が最初から登場しています。アニメではどのように決着が着くのか分かりません。物語は最初から活発に進んでいくと思いますのでよろしくお願いします。

鈴村:「正義とは何か?」というタブーを真正面から描いた作品です。どんな結末を迎えるのか、僕自身とても気になっていますので、皆さんも一緒に楽しみましょう。

<Text・Photo/ダンディ佐伯>

<インフォメーション>

TVアニメ『ZETMAN』
2012年4月より読売テレビ、TOKYO MX、BS11にてスタート予定

【スタッフ】
原作:桂 正和
監督:鍋島 修
脚本:冨岡淳広
キャラクターデザイン:高谷浩利
音楽:ガブリエル・ロベルト
アニメーション制作:トムス・エンタテインメント

●アニメ公式サイト
http://zetman.jp/

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