王子様(笑)シリーズ「Prince Festival 2011」~昼下がりのお茶会~
2011年7月17日 【東京】ヤクルトホール
『王子様(笑)シリーズ』のイベントが2011年7月17日にヤクルトホールで行われました。
「久しぶりに会うことになった3人の王子様はお茶会を開くことにしました」。
お茶会には声だけで参加の「白雪姫」の王子様(CV:中井和哉さん)が今日のコンセプトを話し終わると、王子様の登場です。
まずは従者役 竹本英史さんが登場し、会場にいらっしゃったたくさんのお姫様の中から王様を見つけ、「いつもお世話になっております。できれば給料の方を……」と交渉していると、「竹取物語」の王子様役の置鮎龍太郎さん、「源氏物語」の王子様役の吉野裕行さんも登場。
花道のある会場を活かし、鼻歌を歌いながら、ファッションショーのようにウォーキングします。
置鮎さんが落ち着いた大人の王子様として「遅くなったな」と、会場のお姫様達に遅れた非礼を詫びると、吉野さんもチャラ男の王子様らしく「チョリーッス」とウザ可愛くご挨拶。
「いばら姫」の王子様は剣を携え登場です。剣を振ると、音響スタッフさんが「ザク」っと効果音を出してくれる仕様。小野坂さんは剣を翳すと、従者や王子様をザクザク切って回りました。
◆王子様達による生ドラマ
今回のお茶会のためだけに書き下ろされたドラマは、お茶会に招待したお姫様を待っている間の、王子様3人と従者の近況トークでした。
「招待したお姫様の到着を待つ間、ボーイズトークで繋いで下さい」と従者に言われ、「ここにいるのは皆、“ボーイ”という歳ではない」と呟く「竹取物語」の王子様の近況は、送る先すらない手紙をひたすら書き続ける日々でした。「源氏物語」の王子様は紫の上に萌えつつ、会場のお姫様をナンパするのも忘れません。そんな恋愛一色の王子様に、「いばら姫」の王子様は「リア充怖い! 俺非リアだもん、ネトゲ廃人だもん、アイドル好きだしアイドル声優大好きだもん。現実怖い!!」と叫び、現実世界に及び腰。
「源氏物語」の王子様はひと夏のアバンチュールを求めナンパに行き、それに触発された従者は、自分の人生のため王子を置いて婚活に出かけてしまいました。残されたのはかぐや姫一筋の「竹取物語」の王子様と、非リアな「いばら姫」の王子様。久しぶりに顔を合わせた王子様達は、相変わらずでした。
◆お姫様からのアンケートトーク
お姫様達に美声を披露した王子様達。今度はお姫様からの質問に迷回答を返して笑いを提供します。
舞台に用意されたのは、いかにも王子様が座っていそうな赤い座面に金縁のゴージャスな椅子が3つと、ヤクルトホールと書かれた木箱が1つ。王子様達は当然のように椅子へ、そして従者は残された木箱へ。
『自分が女性だったら、どの王子様と付き合いたいですか?』に、小野坂さんは「宮野君になりたいな」と王子様ではなく声優を指名。置鮎さんと竹本さんから、「本人じゃない!(笑)」と突っ込まれます。それぞれが付き合いたい王子様は、小野坂さんが女の子と一緒にゲームをできるのが「俺の理想だから」と「いばら姫」の王子様、置鮎さんが「生活力がありそうだから」と「アラジンと不思議なランプ」の王子様、吉野さんが「自分がイニシアチブを取れるなら」を前提に「竹取物語」の王子様を選んでいました。
◆王子様(笑)シリーズ キャラクターランキング
お茶会の開催を祝して、全部で8人の王子様達の好感度をお姫様達に調査した結果を発表。
まずは今日のお茶会に出席できなかった王子様達から。
1位 | ??? |
2位 | 「白雪姫」の王子様 |
一番姫を大事にしていて、結婚したら理想の旦那様。 みんなのボケを見事に捌いていくのが素敵。 | |
3位 | 「シンデレラ」の王子様 |
面倒くさそうなところがいい。 メガネが好き。 本名をいじられる時の過剰反応が可愛い。 普通すぎる。 | |
4位 | ??? |
5位 | ??? |
6位 | ??? |
7位 | 「ラプンツェル」の王子様 |
ラプンツェル姫のことが大好きなところ。 可愛すぎるから。 幼さ故の計画性のなさがダメ。 | |
8位 | 「アラジンと不思議なランプ」の王子様 |
腹黒くて怖い。 姫との出会いが運命的じゃない。 | |
9位 | 「カエルの王子様」の王子様 |
カエルだから。 |
※ピンク色がポジティブな意見、水色がネガティブな意見
それぞれの順位とその理由が発表される中、「ラプンツェル」の王子様の「可愛すぎる」と、「シンデレラ」の王子様の「本名をいじられる時の反応が可愛い」には、会場のお姫様達も頷いていました。
そして今日お茶会に来ている王子様達の順位は、圧倒的大差で1位を獲得したのが、「源氏物語」の王子様。「平安時代を現代に置き換えてのプレイボーイな性格と、謡や趣を大切にする平安時代の人の性格を併せ持っているところがいい」、「今までのイメージをぶち壊しているけれど、でも合っている」、「チャラいのに、一途なところがキュンとする」と、お姫様達から大絶賛されていました。
残る王子様は2人。空いている枠は3つ。
数が合わない空枠を訝しむ王子様に、スクリーンが見えない位置に移動してもらって、4位から6位までをまずはお姫様達に公開。
スクリーンに順位が映された瞬間、お姫様達から今日一番の歓声が上がりました。あまりの反応に、王子様2人と従者はちょっと動揺しつつも、振り返ると……。
4位 従者
5位 「竹取物語」の王子様
6位 「いばら姫」の王子様
予想外の順位がスクリーンに映っていました。
5位の「竹取物語」の王子様は「何事にもまじめ。純粋なところが素敵」、「源氏物語の王子様にいじられるポジションが可愛いらしい」反面、「ヘタレすぎる」と厳しい意見も。不可抗力な「恋がむくわれなかったから」という減点理由には、置鮎さんが「それは仕方ないじゃないか!」と抗議をしていました。
並み居る王子様達を押さえて4位にランクインした従者には、ネガティブなコメントが全然ないとのこと。「毎回様々な王子様に振り回されている姿が面白い」、「結婚したら大切にしてくれそう」と、日々王子様達に仕えている姿が、お姫様達の心に届いたようです。
◆王子様の4コマ大喜利劇場
最後のセリフだけ入っていない王子様の4コマ漫画。その最後のセリフを王子様達に書いてもらい、大喜利らしく笑える4コマに仕上げてもらうはずだった、大喜利劇場。
難しい顔の「竹取物語」の王子様が言っているセリフは? ヴァレンタインの日、姿が見えない「白雪姫」の王子様はどこ? 神妙な顔をした「源氏物語」の王子様が言ったセリフは?
スクリーンに表示される4コマに、置鮎さんは『王子様(笑)シリーズ』とは違う作品のセリフを書き、吉野さんはセリフではなく絵を描き、小野坂さんはスクリーンの4コマが小さくて見づらいと苦情を書きと、どんどん大喜利劇場とは違う方向に。
表示される4コマも3コマになったり、『王子様(笑)シリーズ』の(笑)部分いっぱいなコーナーになりました。
◆エンディング
『王子様の宝物抽選会』で、うるまなつ子氏描き下ろしイラストとキャストのサイン入り色紙や、キャストのサイン入りポスターなど、レアな宝物を抽選でお姫様にプレゼントすると、もう昼下がりのお茶会はお開きの時間です。
王子様を愛してやまないお姫様方と、ほんの一時の逢瀬を交わした王子様達から贈られたお茶会の感想。
小野坂さんは「僕のためにこんなに集まってくれてありがとう。みんなのことは、ゲーム内でも一生忘れないよ」と「いばら姫」の王子様で甘く囁きながらも、最後には「これっきりにしてくれ!」と叫び、剣を振り上げ立ち回り。
吉野さんは「光源氏がキャラクターランキングで1位になれたのは、みなさんのお陰です。本当にありがとうございました。先輩ばっかりのイベントが久しぶりで、気持ちとしてはフレッシュな感じでした」と、お姫様達から1位に選ばれたことを喜んでいました。
置鮎さんは「この作品のイベントで何やるのかなって、ずっと不安だったんですけど」とお姫様の笑いを取りつつ、「またこういう感じでイベントをやれたらいいなと思いますので、よろしくお願いします」と、次回のイベントへの期待を見せていました。
従者からは、まず重大なお知らせ。新作ドラマCDは2011年10月26日に発売、新たに登場する「人魚姫」の王子様の声は森川智之さんに決定したことが発表されると、お姫様達から歓声が上がりました。
そして竹本さんが「僕をランキングに入れていただいて、本当にうれしかったです。従者として散々苦労してきましたけれど、やった甲斐があったなと初めて思いました。本当にありがとうございます」とコメントすると、お姫様達からは拍手と「おめでとう」の声が掛かりました。
最後に小野坂さんが右腕を振り上げながら「みんなで何かやらないの? (えいえいおーの節で)おーじさまー、とか」と提案すると、王子様、従者、お姫様が腕を振り上げ、みんな揃って「お~うじさま~っ!」。
<text/添田由美>
《従者からのお知らせ》
王子様(笑)シリーズ ドラマCD 人魚姫(仮)
2011年10月26日発売予定
【出演】
「人魚姫」の王子様:森川智之
「シンデレラ」の王子様:鈴村健一
「白雪姫」の王子様:中井和哉
「源氏物語」の王子様:吉野裕行
従者:竹本英史
FCCN-0083/定価2,625円
【概要】
『王子様(笑)シリーズ】のドラマCD第5弾は「人魚姫」!
新キャラクターは「人魚姫」の王子様。
9人目の王子様もやっぱり何かがおかしい!!
そんな新たな王子様を迎えるのは「シンデレラ」「白雪姫」「源氏物語」の王子様たちは一体どうする――?
4人の王子様と従者が織りなすフルドラマに加え、王子様たちの座談会とキャストトークも収録。
※本作は、あくまでおとぎ話をリスペクトしたシリーズです。
公式サイト http://www.fwinc.co.jp/princewww/
(C)フロンティアワークス