夏川椎菜が自身の話題作を朗読! 制作時の裏話も! 「夏川椎菜 小説『ぬけがら』発売記念イベント”ぬけがらのなかみ”」レポート

By, 2019年10月25日



夏川椎菜、初の連作短編小説『ぬけがら』の発売を記念したイベントが10月20日、東京・LOFT9 Shibuyaで開催された。当日は夏川椎菜「先生」による、本に収録された短編小説の朗読や担当編集の大野氏とのトークショーも行なわれ、集まったファンを楽しませた。

まずは「タカビシャとパッチ」の朗読。本作では学内コンクールで知り合った、写真家志望のタカビシャとデザイナー志望のパッチの物語を描いている。ふたりをしっかりと演じわけ、会場に集まったファンをとりこにしていた。

 

ここからはトークパート。夏川さんのほかに編集担当の大野さんを迎え入れ、コラボドリンクで乾杯! 続いて、今作の元となった写真集『ぬけがら』を担当した『声優グランプリ』の編集者・山内さんからのメッセージを紹介。撮影中にせみのぬけがらが偶然落ちていたところからこのタイトルがつけられたそうだ。

 

続いては夏川さんが作成したキャラクター相関図(プロット版)を紹介。主人公・パッチの姿はある程度出来上がっていたものの、カフェのマスターなど、のちに割愛される人物の名前も。

 

さらに大野さんによる赤入れの原稿も紹介。夏川さんは「主人公の気持ちを代弁するのは難しかったです。別の視点で主人公を見るという形にしてしまったので、自分の内側をさらけ出すことになってしまったので、気恥ずかしさや恐怖を感じることになりました」とコメント。
また、作中における文字の統一表記についても言及。「ブログと同じく、句読点をあまり意識せずに書いたのですが、最後にたくさん足しました(笑)」と制作時の裏話も語った。

さらにbookwall(ブックデザイン会社)の松さんと上原さん、表紙イラストを担当したHAIさんからのメッセージも紹介された。夏川さんは「HAIさんは自分の作品を読んでくださった上で表紙画を描いていただき、世界観を表現してくださってとてもありがたかったです」と感謝の気持ちを語った。

また、応援朗読をしてくれた伊藤美来さん、鶴岡聡さん、寿美菜子さんからのメッセージも紹介。
「『キャラクターに声を乗せるのがこんなにうれしいことなんだ』、というのを作者目線で感じたので、今後の私の声優人生にも影響が出そうです」と語った。

イベントも終盤となり、事前に来場者からいただいた質問コーナーが展開。「お気に入りの作品は?」という質問に対しては「『匿名銭湯小噺』です。かなり早く書けました!」と語った夏川さん。挑戦してみたいジャンルとして「日常とミステリー要素がミックスされた作品」と挙げていた。

最後はふたたび朗読コーナー。本作の最後に収録された「エピローグ」を朗読し、集まってくれたファンに向けて感謝を込めてあいさつをし、イベントは終了した。

『ぬけがら』音声付き特別版(1,200円+税)はReader Storeにて独占配信中、通常版(500円+税)はkindle他主要電子書籍ストアにて配信中。

また、作家の中山七里先生との対談が「ダ・ヴィンチニュース」に掲載中なので、こちらも注目だ!
https://ddnavi.com/interview/572181/a/

<Text・Photo/ダンディ佐伯>

【書籍概要】
『ぬけがら』
[音声付き特別版]

価格:1,200円+税

<収録内容>
プロローグ/ 初恋のシャンプー/ 匿名銭湯小噺/
タカビシャとパッチ/私と孫の古時計/エピローグ
特別収録:16時50分/16時50分sideB
収録音声:「初恋のシャンプー」朗読
夏川椎菜メッセージ

[通常版]
価格:500円+税

<収録内容>
プロローグ/初恋のシャンプー/匿名銭湯小噺/
タカビシャとパッチ/私と孫の古時計/エピローグ
特別収録:16時50分/16時50分sideB

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