2013年4月に20周年を迎える『忍たま乱太郎』の長編オリジナルアニメ「忍術学園と謎の女 これは事件だよ~! の段」の試写会がNHK放送センターで行われた。
試写会の後は乱太郎役の高山みなみさん、きり丸役の田中真弓さん、そしてしんべヱ役の一龍斎 貞友さんが登壇し、本作について語った。
上映後、福田貴美子プロデューサーから
「今回は幅広い層の皆さんに楽しんでいただきたいということで総合テレビで放送します。
また3月29日(金)夜に、約100分のラジオ番組も放送されます。
こちらは上級生をフィーチャーした番組になっており、ラジオドラマ2本、声優のトーク、歌などを交えています。
保志総一朗さん、鈴木千尋さん、森久保祥太郎さん浪川大輔さんなど、人気声優が出演予定です。
また、『どのコンビの活躍を見たいか?』というアンケートを行いましたところ16,000票以上の投票をいただきました。
こちらの中から上位5本のオリジナルエピソード放送します」と紹介。
河内日出夫総監督は「20年を振り返りますと、2期目から週5回の帯での放送になりました。何とかここまで作り続けてこられました。
放送開始当初は低学年向けの話でしたが、回を重ねるにつれ、ファン層が増えていき、今では10代、20代、さらにその上の層の方にも楽しんでいただけるようになりました。
これだけ幅広い年齢層の方に楽しんでいただけている作品は珍しいのでは? と感じています。スタッフも情熱とこだわりを持って制作に励んでいます。これからも面白さが心に残るように作品を作っていきたいです」とコメント。
今作で監督を務めた吉田光春氏は「これまで皆さんのお力で20年やられているので、付け足すことは何もなく、変化させないように引き継いでおります。これからも頑張っていきます」とコメントした。
続いて登壇者に向けての質疑応答が行われた。
―20周年を迎え、今後やってみたいことは何ですか?
高山さん:先輩の名前の由来になっている場所を回る「聖地巡礼」をファンの方がしているのを見まして、そのツアーをやってみたいです。
田中さん:ミュージカルをできればいいな、と思います。3人が女装する回があり、倒錯感があるので、是非やってみたいです。
一龍斎さん:毎年暮れにやっていた、着ぐるみが出てくるような特別番組があり、とても面白かったんですよね。是非復活して欲しいです!
―20年間の間で、印象的なエピソードがあれば教えて下さい。
高山さん:実は記者さんの前でこうしてお話するのは初めてなんです。取材もほとんど受けたことがなかったのですが、ファンの方が増えてきて、取材を受けることも多くなってきました。こういう機会が今後もたくさん増えればいいな、と思います。
田中さん:収録スタジオが変わり、とてもきれいなスタジオになったのですが、初めてコーヒーをこぼしたのが一龍斎さんで、高山さんがそれをふいていたのを覚えています(笑)。
一龍斎さん:2012年にみんなで旅行に行ったのを覚えています。最初乗り気じゃなかったスタッフやキャストさんも、参加したらとても楽しんで下さったりして。「今年もまた行こう!」という話になりました。
―原作の尼子騒兵衛先生から、何か指示がありましたか?
高山さん:最初は特に指示がなかったのですが、実際に吹き矢や手裏剣の飛ばし方を指導していただいたのがとても印象的でした。
田中さん:「きり丸は戦災孤児」、という設定を言われた時に「重たい役なんだな」というのを感じました。その設定はあまり考えずに抑えてください、という指示を受けたのは覚えています。
一龍斎さん:こだわりがあって、「お菓子がいつもお団子だったらおかしいでしょ?」とお菓子のバリエーションを教えて下さったりしました。
あまりいい子になり過ぎず、のびのび明るく、というところが忍たまたちのいいところだと思います。
<Text・Photo/ダンディ佐伯>
【アニメ概要】
忍たま乱太郎「忍術学園と謎の女 これは事件だよ~! の段」
総合テレビで3月20日(水・祝)午前10時5分より放送開始
【ラジオ概要】
『忍たまがラジオにやって来た!の段』
2013年3月29日(金) 午後8:05~9:55
NHKラジオ第1
※ニュース中断あり(8:55~9:05)
●作品公式サイト
http://www9.nhk.or.jp/anime/nintama/