沖縄を舞台に、元気な女子中学生・喜屋武七葉(きゃんななふぁ)らが活躍するコメディーアニメ『はいたい七葉』が10月6日よりQAB(琉球朝日放送)でいよいよ放送開始!
メインキャストに、一般公募で選ばれた沖縄在住の皆さんを起用していることでも話題の本作。さる8月24日には沖縄で現地のマスコミを対象にした制作発表会も行われた。
今回はイーナ役の五十嵐裕美さん、ニーナ役の松嵜 麗さん、そしてラーナ役:井ノ上奈々さんにお話を伺ってきました!
―本日の収録の感想をお願いします。
イーナ役:五十嵐裕美さん(以下、五十嵐):イーナは、普段自分がやらないくらいテンションの高い役でしたので、自分の中での調節が難しかったのですが、テストの段階で、先に録っていた沖縄の子供たちの声が入っていたのでやりやすかったです。「みんな上手いなあ!」、と思いました(笑)。彼らと私たちの演技と合わさるとどうなるのか、とても楽しみです。
ニーナ役:松嵜 麗さん(以下、松嵜):収録の時に常に沖縄弁が聞こえる、というのはとても新鮮でした。独特のアクセントですごく面白かったです。
ニーナは色々な顔をする子ですので、とても楽しみながら演じることができました。
ラーナ役:井ノ上奈々さん(以下、井ノ上):表情の豊かなキャラクターが多く、ラーナも例に漏れないのですが、私もこれほど元気なキャラクターはあまり演じたことがないので、皆さんに引っ張ってもらいながらテンションを上げられたかな、と思います。
個人的に、ニーナがいつもと様子が違うところが2話に1回くらいのペースであるのが楽しかったですね。皆さんもその部分を楽しみにしていてください。
―今回のオーディションに受かった時の率直な気持ちをお聞かせください。
五十嵐:「かわいい、キャラ的においしい!」と思いました(笑)。沖縄で、シーサーですよ、これはグッズ展開が期待できるな、と(笑)。
松嵜:オーディションを受けた時に、手ごたえにあまり自信がなかったので「ウソでしょ?」と思いましたね。ビックリしました。
井ノ上:私はニーナ以外のラーナとイーナとカーナを受けさせていただいたので名前が似ていて「誰だっけ?」と思いました(笑)。普段はカーナのような、寡黙でクールな役を演じることが多いので、真逆の性格の「ラーナ」だったので……。「新境地の開拓」、という感じで頑張っています!
―演じられた各キャラクターの魅力を教えて下さい。
五十嵐:イーナはシーサーの精霊、ということでシーサーバージョンと人型バージョンがある、いわゆる「擬人化」キャラクターなので、かなりおいしいです(笑)。シーサーバージョンもかわいいので皆さんも好きになってくれるんじゃないかと思います。
色合いもビタミンカラーで、見ていると元気が出てくるんじゃないでしょうか? そんな元気な「残念キャラ」です(笑)。
松嵜:ニーナはガジュマルの木の精霊なのですが、何のやる気もないニート体質で、毒舌で、性格的に見てもいいところがないような子です(笑)。
表情がコロコロ変わるので、そこが面白いので楽しんでいただけると思います!
井ノ上:ラーナは、見た目的には「ツインテール」と「スク水」と「メイド」服と、萌え要素を詰め込んだキャラクターなのですが、テンションは高いものの、性格は意外と普通です(笑)。
お手伝いもしたりするし心七の面倒も見るし、やられるときはやられるし、ボケも突っ込みもできますし(笑)。だからこそ中々おいしい場面がないので、これから「お当番回」があればいいな、と思いますね。私の知らない彼女の魅力も見てみたいです!
―収録する上で苦労されたところはありますか?
五十嵐:「登場シーンをカッコよく」という指示がありましたので、頑張ってカッコよくしてみようと思ったのですが、方向性が違ったかな、と思いまして(苦笑)。
途中からヒーローの「ごっこ遊び」っぽいテンションに切り替えたのですが、「ですわ」口調だし、ヒーローっぽいし、テンションが高いし、すぐやられちゃうので「何がしたいのかな?」と思ったりして(笑)。
松嵜:先ほども話しましたが、ニーナはすごく表情が変わる子なのが、「キャラクターの範囲内でどれだけ崩せるのか?どうやったら面白いのか?」を考えながら演じるのがすごく面白かったです。苦労、というよりは逆に楽しく演じられましたね。
井ノ上:私はいつも、役を演じる時はその役にできるだけ見た目から入ろうと思っているのですが、ラーナはツインテールだし、スク水だし、メイドだし、ちょっと変わった赤い靴を履いているし、「どこから入ればいいのかな?」と思ったのですが……(笑)。
五十嵐:ツインテから入ってみれば?
松嵜:いっちゃいましょうよ(笑)!
井ノ上:いやいや、イベントならまだしも、スタジオの中で一人ツインテールでいたら嫌じゃない(笑)!? ですから、さりげなく後ろにリボンのついているワンピースを選んで着てみました。
ですから、私が着やすい衣装を着てもらいたいかな、と。別パターンの大人しめな服を期待します(笑)。
演じる上ではとても早いテンポ感を掴むのが大変でした。カットの中に、既に別のカットが入ってきたりして、スピーディーな展開があるので、観ている皆さんはとても楽しんでいただけるのではないでしょうか?
―『はいたい七葉』の舞台は沖縄ですが、沖縄の魅力はどこにあると思いますか?
五十嵐:先日、那覇空港で行われた『制作発表会』に行って来ましたが、ほぼ建物の中にいましたので、うまく魅力が伝えられるかどうか分かりませんが(笑)、景色がやっぱりキレイでしたね。食べ物では「ジーマーミ豆腐」が美味しかったです!
松嵜:私は「あぐー豚のカツ丼」を食べたのですが、とても美味しかったですね。
五十嵐:あの頃はとても楽しかったよね~! でもその後台風が来て……。台風の恐ろしさと沖縄の皆さんの慣れっぷりに驚きました(笑)。
井ノ上:私は、沖縄にはまだ行った事がなく、行った人の話を聞いたり、テレビなどの情報しかないのですが、すごいのんびりした時間を過ごしているイメージがあるんですね。「うちなータイム」と呼ばれているらしいのですが。
自分も時間にルーズな方なので、「始業時間が9時なのに、9時半までに着けばOK」みたいな感じだったら永住したいです(笑)。
―最後に、ファンの方に一言お願いします。
五十嵐:1話5分というアニメですが、その5分間にボケやツッコミ、沖縄の魅力が凝縮されています。何回観直しても面白さを再発見できると思いますので、特に沖縄の方には「あるある!」と共感しながら観ていただけると嬉しいですね。
松嵜:こんなにも沖縄弁が話されるアニメは初めてだと思うので、みなさんにも新鮮に感じていただけるんじゃないかと思います。
また、とても可愛いキャラクターがたくさんいるので、彼らがドタバタ騒いでいるコメディータッチのストーリーも楽しみにしていてください。
井ノ上:沖縄の言葉は沖縄の方が一番よく分かっていますし、私たちも分からないような笑いのツボももしかしたらあるかもしれませんので、本作を観て笑っていただければいいな、と思います。
私たちは沖縄組の演技も楽しみにしながら収録していますので、皆さんも完成したものを是非楽しんで観ていただければ嬉しいです!
<Text・Photo/ダンディ佐伯>
【アニメ概要】
『はいたい七葉』
2012年10月6日(土)17:55~
QAB琉球朝日放送で放送開始
<スタッフ>
企画:はいたい七葉 制作委員会
監督:木村 寛
キャラクター原案:POP
アニメーションキャラクターデザイン:植田 和幸
総作画監督:小磯 沙矢香
シリーズ構成:古怒田 健志
撮影監督:廣岡 岳(アステリズム)
音響監督:納谷 僚介
美術設定:田代 一志(HAL-ART)
美術監督:塚越 羽瑠奈
色彩設計:佐野 ひとみ
編集:柳 圭介(柳編集)
制作進行:中村 亮介(パッショーネ)
制作協力:方言指導/新垣 正弘/長嶺 哲成/比嘉 淳子
アニメーションプロデューサー:西藤 和広(パッショーネ)
プロデューサー:畠中 敏成/福永 収/ひらさわひさよし
<キャスト>
喜屋武七葉/與那嶺 里都
喜屋武七緒/松田 るか
喜屋武心七/やびく かりん
ニーナ/松嵜 麗
ラーナ/井ノ上 奈々
イーナ/五十嵐 裕美
カーナ/東城 日沙子
おじぃ/新垣 正弘
おばぁ/喜舎場 泉
我那覇ひめの/川満 彩杏
宮里結菜/新垣 奈々
幸喜貴子/?
ルーシー・美咲・スチュアート/小潮川 愛祈
渡久地美々/崎原 安珠
登川琉歌/佐久川 若菜
下地舞子/宇久村 紀子
ほか
【あらすじ】
喜屋武七葉(きゃんななふぁ)は、元気な中学生の女の子。
おばぁが経営する沖縄そばの店「かめーそば」で、
高校生で美人の姉・七緒(なお)、小学生で霊感が強い「サーダカ」の妹・心七(ここな)と暮らしています。
ある日、七葉の目の前で、ガジュマルの木に住み着いている精霊・キジムナーを封印するおまじないの釘が抜けてしまいました。
現れたのは、可愛い女の子の姿をしたキジムナーのニーナ。
ニーナと同じキジムナーのラーナや、シーサーの化身であるイーナも次々と現れて、平和だった七葉たちの暮らしに、不思議な騒動が巻き起こります……!
●はいたい七葉 公式サイト
http://hai-tai.jp/
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