新声優ユニットの発表や、『マジンガーZ』40周年を記念した「永井豪スペシャルステージ」も展開!「ジャパンアニソンカップ2012」レポート

By, 2012年8月26日



2012年8月13日(月)、東京国際フォーラムにて、昭和から現在に至るまで、人気のアニソンを厳選したライブ「ジャパンアニソンカップ2012」が行われた。
アニソンの人気は、今や日本だけに留まらず、世界にも浸透している。その文化発展に向け、今回のような大規模ライブが開催されたのだ。

この日、登場したアーティストは、AKINO with bless4(AKASHIさん、KANASAさん、AKINOさん、AIKIさん)、吉岡亜衣加さん、T-Pistonz+KMC(トン・ニーノさん、KMCさん、イン・チキータさん、ヒロシ・ドットさん)、小林ゆうさん、サイキックラバー(YOFFYさん、IMAJOさん)、たいらいさおさん、太田貴子さん、米倉千尋さん。中川翔子さんと林克征アナウンサー(テレビ東京)の司会で、次々と名曲が披露されていった。更には、新しい声優ユニットもこの場で誕生し、会場は大興奮!

また、今年生誕40周年を迎える『マジンガーZ』『デビルマン』を記念して「永井豪スペシャルステージ」も開催。ここでは、原作者・永井豪氏、『マジンガーZ』で兜甲児を演じた石丸博也さん、同作の主題歌を歌った水木一郎さんによるSPトークショーが行われたぞ。

●3つのキーワードで選び抜かれたアニソンとは!

今回のライブでは、数あるアニソンの中から、「キュート(可愛い)」「ユナイテッド(団結)」「パワフル(強い)」というキーワードを元に厳選されたという。


まずは、「強い」をキーワードに、AKINO with bless4が歌う「創世のアクエリオン」「君の神話~アクエリオン第二章~」のからスタート。


続いては、「団結」をキーワードにセレクトされた、「十六夜涙」「舞風」では、吉岡亜衣加さんが熱唱!和風なメロディで、会場の雰囲気を塗り替える。


そしてお次も「団結」がキーワードに選ばれ、『イナズマイレブン』のSPメドレーを展開。T-Pistonz+KMCが歌う、「つながリーヨ」から「マジで感謝!」と、ラテンチックな楽曲に、会場もノリノリだ!そして「感動共有!」では、ちびっこダンサーである「ジュニアピストンズ」の4人も登場し、会場を盛り上げてくれた。


そして今度は、「可愛い」をキーワードに、小林ゆうさんが、「るんるんりる らんらんらら」を歌い、そしてシャウト! 当然、会場は大盛り上がりだ!

●新声優ユニットとは?あの人があの名曲をカバー?


続いては、この場で新しい声優ユニットを発表することに。今年7月に結成し、ユニット名を雑誌「ニュータイプ」で募集。そのユニット名は、「アニソニア」に決定した!ステージには、メンバーの林田智恵里さん、上田麗奈さん、積田かよ子さん、高橋李依さんが元気に登場してくれた。4人は「個性的で覚えやすいですし嬉しいです!」とコメント。今後、アニソニアの4人が、どんな活躍をみせてくれるのか、大いに期待したいところだ。

お次のコーナーでは、「TVまんが」が「アニメーション」と呼ばれるようになった1970年代から、2010年代の間の人気主題歌を厳選し、カバーメドレーで大紹介するという。


一番手には、「燃えてヒーロー」をサイキックラバーが高らかに熱唱。熱いシャウトが会場のみんなを奮い立たせる!


お次は、先述の「アニソニア」が「ハム太郎とっとこうた」と「オトメロディー」、「キューティーハニー」を披露。これが、「アニソニア」として初めて歌ったことになる3曲だ。

 
更に、「翔べ!ガンダム」をたいらいさおさんが歌い、「私はマチコ」を太田貴子さんが歌うという、80年代アニメファン感涙の場面もあった。

また、T-Pistonz+KMCが歌う「ガッチャマンの歌」は、今風の歌い方でイイ味を出している。小林ゆうさん&吉岡亜衣加さんによるデュエットというレアな組み合わせで、「ラムのラブソング」、「ムーンライト伝説」という選曲もポイントが高い。


米倉千尋さんが歌う「YOU GET TO BURNING」は勇ましく、AKINO with bless4が歌う「secret base ~君がくれたもの~(10years after Ver.)」も趣深い。そしてコーナー最後は、コーナー出演者全員で「めざせポケモンマスター」を大熱唱してくれた!


そしてお次は、再びアーティスト達が、人気主題歌を熱唱!中川翔子さん、サイキックラバー、米倉千尋さん、たいらいさおさんが熱唱。中でも、太田貴子さんは、魔法のステッキをもって「LOVWさりげなく」を歌ってくれた。。
しかもこの日は、太田さんのお誕生日。みんなでパッピーバースデーも歌ってお祝いし、太田さんも「楽しかった」とニッコリだ!更にはなんと、太田さん&中川翔子さんによるデュエットで「デリケートに好きして」「BIM・KAN ルージュ」を熱唱。中川さんは、大のマミファンであるため、これには大喜びであったぞ。

●40年の時を越えて!今語られる当時の思い出!

続いては、『マジンガーZ』と『デビルマン』が、今年40周年を迎えることを記念して、「マジーン豪!!」と題したSPトークショーを展開。
ステージには、永井豪氏、石丸博也さん、水木一郎さんが集まり、40年前当時の思い出などを話してくれた。

石丸さんからは「アニメ最初の収録が上手くいかず、12時間もかかってしまい、ディレクターに怒られた」というエピソード。当時は、台本も当日受け取り&リハーサルといった具合で、今では考えられないぐらい、声優業は厳しい現場だったようだ。

水木さんからは、OPの誕生秘話が語られた。アニメのOPは当初は「Zのテーマ」に決まっていたが、アニメが放送される5日ぐらい前に、現在のOP「マジンガーZ」に変更されたとのこと。しかも、放送直前にレコーディングも行われたというから驚きだ。

そして永井さんからは、漫画連載の裏話を披露。『マジンガーZ』のアニメ企画が正式決定となり、雑誌連載を「少年ジャンプ」にお願いしていたという。だが編集部は、当時大人気だった『ハレンチ学園』の継続を望んでいたため、なかなかOKは出なかった。ロボット漫画はウケないと思われていたそうだが、結果は大ヒット作に成長したのだった。

そしてトークで盛り上がる中、なんと漫画版に声をあてる生アフレココーナーも展開された。キャストは、石丸博也さん(兜甲児役)、水木一郎さん(あしゅら男爵[男]役)、中川翔子さん(あしゅら男爵[女]役)、林克征アナウンサー(暗黒寺警部役)、小林ゆうさん(兜シロー役)、永井豪氏(兜十蔵役)という豪華メンバーで行われてた。お話は、機械獣ドグラ・マグラ相手に戦う回。実は石丸さん、現在71歳とのことだが、会場には若々しい甲児の声が響き、往年のファンも大喜びであった!


そして水木さんも、『マジンガーZ』関連曲の熱唱し、『デビルマン』の主題歌もカバーしてくれた!会場のみんなも暑い声援を送り、会場全体がヒートアップだ!

かくしてイベントフィナーレでは、この日の出演者全員で、「マジンガーZ」を合唱してお別れ!会場には、若いファンも年配のファンも、ひいては海外のアニメファンも多くみられ、「アニソン」を大いに楽しんだようだ。

なお、この模様は2012年9月16日(日)、26時45分~27時45分にテレビ東京にて放送予定とのこと。こちらも、是非ともチェックしてみてほしい!

<Text/小俣 猛>

<セットリスト>
M-01.「創世のアクエリオン」(『創世のアクエリオン』より)/AKINO with bless4
M-02.「君の神話~アクエリオン第二章」(『アクエリオンEVOL』より)/AKINO with bless4
M-03.「十六夜涙」(『薄桜鬼』より)/吉岡亜衣加
M-04.「舞風」(『薄桜鬼 碧血録』より)/吉岡亜衣加
M-05.『イナズマイレブン』スペシャルメドレー:「つながリーヨ」~「マジで感謝!」(『イナズマイレブン』より)/T-Pistonz+KMC
M-06.「感動共有!」(『イナズマイレブンGO クロノ・ストーン』より)/T-Pistonz+KMC
M-07.「るんるんりる らんらんらら」(『まりあ†ほりっく あらいぶ』より)/小林ゆう

M-08.アニソンメドレー:
「燃えてヒーロー」(『キャプテン翼』より)/サイキックラバー
「ハム太郎とっとこうた」(『とっとこハム太郎』より)/アニソニア
「オトメロディー」(『おねがいマイメロディ』より)/アニソニア
「キューティーハニー」(『キューティーハニー』より)/アニソニア
「翔べ!ガンダム」(『機動戦士ガンダム』より)/たいらいさお
「私はマチコ」(『まいっちんぐマチコ先生』より)/太田貴子
「ガッチャマンの歌」(『科学忍者隊ガッチャマン』より)/T-Pistonz+KMC
「ラムのラブソング」(『うる星やつら』より)/小林ゆう&吉岡亜衣加
「ムーンライト伝説」(『美少女戦士セーラームーン』より)/小林ゆう&吉岡亜衣加
「YOU GET TO BURNING」(『機動戦艦ナデシコ』より)/米倉千尋
「secret base ~君がくれたもの~(10 years after Ver.)」(『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』より)/AKINO with bless4
「めざせポケモンマスター」(『ポケットモンスター』より)/コーナー出演者全員

M-09.「空色デイズ」(『天元突破グレンラガン』より)/中川翔子
M-10.「続く世界」(『劇場版 天元突破グレンラガン 紅蓮篇』より)/中川翔子
M-11.「超!最強!ウォーリアーズ」(『爆丸 バトルブローラーズ ニューヴェストロイア』より)/サイキックラバー
M-12.「特捜戦隊デカレンジャー」(『特捜戦隊デカレンジャー』より)/サイキックラバー
M-13.「約束の場所へ」(『カレイドスター』より)/米倉千尋
M-14.「WILL」(『仙界伝!封神演義』より)/米倉千尋
M-15.「LOVWさりげなく」(『魔法の天使クリィミーマミ』より)/太田貴子
M-16.「デリケートに好きして」(『魔法の天使クリィミーマミ』より)/太田貴子&中川翔子
M-17.「BIM・KAN ルージュ」(『魔法の天使クリィミーマミ』より)/太田貴子&中川翔子
M-18.「銀河旋風ブライガー」(『銀河旋風ブライガー』より)/たいらいさお
M-19.「復活のイデオン」(『伝説巨神イデオン』より)/たいらいさお
M-20.「マジンガーZ」(『マジンガーZ』より)/水木一郎
M-21.『デビルマン』メドレー:「デビルマンのうた」~「今日もどこかでデビルマン」/水木一郎
M-22.『マジンガーZ』メドレー:「わが友マジンガーZ」~「空飛ぶマジンガーZ」~「Zのテーマ」~「ぼくらのマジンガーZ」/水木一郎
M-23.「マジンガーZ」/出演者全員

●ジャパンアニソンカップ2012オフィシャルサイト
http://anisoncup.jp/