劇場版の最新情報を原作者自ら解説!? 「FAIRY TAIL Webラジオ 魔導士ギルド放送局 やりすぎソーサラー!」公開録音イベント

By, 2012年5月23日



8月18日(土)より新宿ピカデリーほかにて全国ロードショーが予定されている『劇場版 FAIRY TAIL -鳳凰の巫女-』。その公開を記念して響-HiBiKi Radio Station-で隔週金曜日に好評配信中となっている「FAIRY TAIL Webラジオ 魔導士ギルド放送局 やりすぎソーサラー!」の公開録音イベントが、5月6日に東京・銀座の時事通信ホールにて開催された。

会場に詰めかけた多くのファンの拍手に包まれながらステージに登場したのは番組パーソナリティをつとめる主人公・ナツ役の柿原徹也さんとシュビア役の中原麻衣さん。今回が初めての公開録音ということで2人とも嬉しさ一杯といったようすで元気いっぱいに挨拶。さらにこの2人に続いてルーシィ役の平野綾さんとハッピー役の釘宮理恵さん、さらに原作者の真島ヒロ氏も登場し、全員で一緒に「今回も、やりすぎ注意!」とファンに呼びかけイベントはスタートすることに。


まずはトークパート。真島氏を交えてゲストの2人が演じるルーシィとハッピーの誕生秘話などが語られることになったのだが、ルーシィについては強い魔導士がたくさん出てくる作品中にあって読者の目線に近いもう一人の主人公となるような魔導士を出したいという考えで登場させたと真島氏がコメント。
その言葉を受けて「見てくれている視聴者のみなさんに友達みたいな近い存在になれるように演じていました」と語る平野さん。さらに放送3年目ということもあってルーシィの成長を実感できて楽しいと口にした平野さんの演技について「ルーシィはこうなんだよって思った」と釘宮さんも笑顔で太鼓判。さらに真島氏も「初めて声を聴いたときに『これだ』と思いました。バッチリですよ!」と力強く言い切っていた。

釘宮さんの演じるハッピーについては、「癒し系のマスコットキャラを登場させることを自分の作品のコンセプトの一つにしている」と真島氏。釘宮さんも「ルーシィとミラでオーディションの通知が来てたんだけど、ハッピーを狙って練習していました(笑)」というオーディションの裏話を披露しつつ、「まさに“ハッピー”といった気持ちで毎回演じています」などとアフレコでの様子について語ってくれた。

ちなみに原作の『エドラス編』は真島氏が釘宮さんと交わした会話が元になって思いついたとのこと。こうしたファンにとって聞き逃せないマル秘エピソードも明らかになるなど会場はステージ上の5人の会話に聴き入っているようだった。

さらに現在TVアニメで放送中のオリジナルストーリー「星空の鍵編」についても語られ、真島氏は「原作者がかかわるオリジナルストーリーということですので、原作の続きにあったであろうという物語を大ボリュームで描いていけたらと思っています」とコメント。
これからの展開については「今後さらにとあるキャラが登場したりと、面白い展開になっていきますのでご期待ください」と語ってくれた。

ここで劇場版の予告映像がスクリーンに流れ、『劇場版 FAIRY TAIL -鳳凰の巫女-』について語られることになったのだが、まだアフレコ前ということもあって柿原さんたちキャスト陣も内容がかなり気になっているようす。さっそくキャラクターデザインについて、設定画をスクリーンに映しつつ真島氏が解説していくことに。

劇場版のキャラクターデザインは原作の絵に近づけてもらったとのことだが、ナツについては「ちょっと大人っぽくなった感じがしている」と柿原さんが感想を一言。そんな柿原さんに「このごろナツを描いているとカッキーに見えてくるんですよ」と真島氏が語ると「チョー嬉しい」と柿原さんは大喜びしていた。
また劇場版のキーパーソンともいえるキャラであるルーシィについては、真島氏は「とにかく可愛くして欲しいくれ」とリクエストしたとのこと。さらにハッピーについては設定画を見た時、「相変わらず可愛いなぁ」と釘宮さんが語るなどキャラが紹介されるたびに会場は大いに盛り上がった。中原さんが演じるジュビアの設定画は、このイベントで披露されずなかったが、真島氏から「もちろん劇場版では出番もありますし活躍します!」と言われ納得するといった一幕もあった。


さらに「教えて、真島先生」のコーナーでは、真島氏がキャスト陣からの質問にズバリ解答。劇場版のキービジュアルについて「劇場版の話が来たときに原作でもTVアニメでも滅多に見られないナツとルーシィを描こうと思って一番最初に思いついたシーンがコレです」などと裏話を語ってくれたほか、劇場版の新キャラであるエクレアとモモンについて「劇場版のサブタイトルが『鳳凰の巫女』ということでエクレアは鳳凰が纏う炎を表す赤いイメージで作りました。モモンは不死鳥である鳳凰をイメージしたマスコットキャラということで考えています」などとコメント。
また注目のポイントとしては今まで謎となっていたエルザの鎧の格納方法が劇場版で本邦初公開されるとのことなので、ぜひチェックして欲しい。

ほかにも番組のレギュラーコーナーである「S級パートナーセレクション」の出張版がおこなわれたほか、新作OADが新たに制作される予定であることも発表されるなどして公開録音は大盛り上がりのうちに終了。
さらに収録終了後にはサイン入りポスターなどが当たる大抽選会が開催されたのに続いて、5月3日が誕生日となる真島氏へのサプライズとしてステージ上にキャラクターのイラストをあしらったケーキが登場。
これには真島氏も「ホントに知らなかった」とビックリしつつも、会場のファンからの大きな拍手と「おめでとう!」の言葉に「ありがとうございます」と嬉しそうに笑顔を見せていた。

ラストは出演者全員で挨拶し、劇場版への期待感を高めてくれたイベントは大盛況のうちに終了となった。

「気が付けば『FAIRY TAIL』も3年目。長かったようですが、すごくアッという間に感じています。最高の仲間たちと一緒に作品を作っていけたこと、そして真島先生がずっと描き続けてくれたことで劇場版にまでたどり着けたことをとても嬉しく思っています。とにかく劇場版は最高のものにしますので、ぜひ見てください!」(柿原さん)

「TVアニメや劇場などいろいろありますが、ラジオでも『FAIRY TAIL』をこれからもバックアップしていきたいと思っています」(中原さん)

「この3年間の想いを全部映画の中に込めたいなと思っていますので、期待していてください!」(平野さん)

「今日はみなさんとご一緒できて嬉しかったです。次はスタジオにお邪魔したいと思いますので、ラジオの方もぜひ聴いてください。『FAIRY TAIL』が劇場版になるなんて、すごく幸せだなと思っています。夏休みド真ん中の上映となりますので、みなさんには何度でも足を運んでもらえたらと思います」(釘宮さん)

「誕生日のケーキについてはホントに知らなかったのでちょっとウルっときてしまいました。素敵なスタッフと一緒に作品を作っていけることを、そして素敵な読者がいてくれることをとても幸せに思っています。劇場版も全力で作っていまして、ものすごいいい作品になると思っています。家族みんなで楽しめる内容ですので、多くの人に楽しんでもらえたら嬉しいです」(真島氏)

<Text/川畑 剛>

●『劇場版 FAIRY TAIL -鳳凰の巫女-』公式サイト
http://fairytail-movie.com/wp/top/
●TVアニメ『FAIRY TAIL』公式サイト
http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/fairytail/
●FAIRY TAIL Webラジオ『魔導士ギルド放送局 やりすぎソーサラー! 』
http://hibiki-radio.jp/description/fairytail