【プレゼントあり】私も一緒に成長しています!『エウレカセブンAO』アラタ・ナル役、宮本佳那子インタビュー

By, 2012年3月30日



2012年4月より放送が開始される『エウレカセブンAO』。前作『交響詩篇エウレカセブン』から7年の時を経て、続編がいよいよ開始される。
今回ヒロインのアラタ・ナル役を務めることになった宮本佳那子に、自身の自己紹介とともに作品に対する想いを語っていただいた。

―まずは、宮本さんが声優になった切っ掛かけをお聞かせいただけますか?

宮本佳那子さん(以下、宮本):声優…というより、そもそもこういうお仕事をするようになったいちばん最初のきっかけはですね…。二歳だったころにクラッシックバレエを始めたんです。
それ以来ダンスが好きになったのですが、ある日、「子役の養成所でダンスを教えてくれ、そして歌や演技も教えてくれるらしい」ということを親から聞きまして。「やってみる?」と言われたので「じゃあやってみよう!」ということになりました。

―では「声優になりたい」という意識は特になかったと?

宮本:そうですね。あの頃はディズニーランドのダンサーになりたかったんです。週3回は今まで通りクラシックバレエに通い、さらに養成所に加え、習字や体操クラブにも行ったりしていました。色々な習い事を同時にしてましたね。
そうして舞台に出ることになったのですが、お客さんが私の一挙手一投足で楽しんでいただけるのを見るのがとても楽しくなってしまって。
ミュージカルに出ている時期がしばらくあったんですが、映像のお仕事もときどきいただくようになって、そちらもやっていました。戦時中を舞台にした作品に出させていただいてたのですが、当時は髪の毛がパッツンだったので、おさげが似合うんです。また、モンペ姿も、私の顔にすごくあってたらしくて、スタッフさんに「モンペを着て宣材写真を撮った方がいいんじゃないの?」と言われました(笑)。

―そんなに似合っていたのなら是非拝見させていただきたいです。

宮本:恥ずかしいです(笑)。

―そんな中、アニメ『Yes!プリキュア5』で歌のオーディションを受けることになったと。

宮本:中一の頃から事務所で集団レッスンをしていたことはあるのですが、一人で歌うのは初めてでした。オーディション、というよりは、とにかく自分の歌を人に聴いてもらえるんだ!というのが嬉しくて。

―「これはデビューするチャンスだ!」とは思わなかったんですか?

宮本:いや、あの時は歌を聴いてもらえるのがとにかく幸せで、その後の結果のこととかはあまり考えてなかったです。した。でも緊張はしましたよ。初めての経験で、狭いブースの中で一人で歌わなければならないのですから。
ちなみにOPテーマは資料をもらっていたので練習していけたのですが、その場で別の曲の資料を渡されて歌うことになったんですね。それが、私がうたうことになるEDテーマだったんですが、譜面もなく、歌詞だけの状態でしたので、仮歌を聴きながらその場で歌うしかなかったので大変でした。

―レコーディング当日はいかがでした?

宮本:初めてのレコーディングだったので、自分の声が意外なところに返ってきたりしてとても戸惑いました。スタッフさんに「(オケとボーカルの音量の)バランスどうですか?」と聞かれても、「何のバランス?」って(笑)。

―最初のレコーディングということで、やっぱり難航しました?

宮本:たしか…それなりに時間はかかったと思います。でも、実は、一度完成したあと、もう一度録りなおしているんですよ! 1回目は、けっこう細かい録り方をしたんですが、番組のスタッフのなかで、もっとナマの表情を生かしたほうがいいのでは、という意見があったみたいで。私もすごく練習して2回目に臨んで、OKになりました。

―その後はライブ活動も精力的に行われていますね。

宮本:そうですね。ライブをやり始めたのは、プリキュアで歌い始めて2年目の「Yes!プリキュア5GoGo!」の頃じゃないかな? その頃はプリキュアのお仕事中心になっていたんですけど、とにかく毎日のように歌の練習をしていました。それが歌が上達するための一番の近道だと思っていましたので。「1日にこれだけ歌おう」とか、ノルマを課してやったりして。

―そして『クプ~!!まめゴマ! 主題歌』で、同作のOPテーマ「サンキュ!は I LOVE YOU 」を歌われました。

宮本:『プリキュア』はイケイケの曲で声を張って歌うことしか知らなかったのですが、『まめゴマ!』はほんわかしたアニメですので優しい歌い方をそこで学んだんです。私としては、すごい新機軸!でした(笑)。

―そして学校(短大)を卒業されましたが、思い出はありますか?

宮本:うちは芸術系の学校だったので、、学生が主催のイベントが年中ありまして。自分たちでなにかと企画書を作っては、年中、あれこれやってました。
私はミュージカル専攻でしたし、回りにダンスが好きな子がたくさんいましたので、校外で商店街のイベントがあったりした時にスペースを借りて踊ったりしていましたね。

―そして、いよいよ声優デビューされることになります。

宮本:大学在学中に『あにゃまる探偵キルミンずぅ』という作品で宮部カスミ役をいただいたのが、本格的に声優をやった最初です。
私は声優のレッスンをちゃんと受けたこともないので、がなかったんです。漠然と「私の声は中学生にしか聴こえないなあ」と思っていたくらいでました(笑)。
最初のアフレコは、やっぱりすごく緊張してしまって。最初にスタッフさんに挨拶するとき、私の直前に挨拶されていた方についつられて、思わずその方の役名で挨拶して笑われちゃいました(笑)。

―その後『たまゆら~hitotose~』(沢渡 香役)や『ラストエグザイル-銀翼のファム-』(ルネ役)といった、いわゆる「深夜アニメ」にも出演されるようになってきました。

宮本:でも、最初の『キルミンずぅ』の時と演じる際の意識は変わっていないんです。深夜か、例えば子ども向けか、ということは、役を演じる瞬間にはあんまり違わないです。『たまゆら』では初めての男の子役でしたので、ちょっとドキドキしましたが、女の子っぽい男の子ということでしたし、「男」という意識もなかったです。
小さい子供を演じる際は、子供ならではのドキドキ感を思い出しながら演じると、自然とその役に近づけるというか。あとは、役になりきるために、男の子っぽくズボンをはいてアフレコ現場に来たり、そのとき劇中で食べるものを用意して、スタジオで食べて収録に臨んだりとかもしました。

―そしていよいよ4月から始まる『エウレカセブンAO』のアフレコに現在進行形で臨まれているわけですが、これまで録ってきた中での感想を改めてお願いします。

宮本:始まる前は、とにかくやってみなきゃわからないことも多くて。例えば主人公のアオがとどんな雰囲気でどんなお芝居なのかは、第1話の当日はじめて掛け合ってわかるんですけど、それによってナルも変わってきますし。作品全体の雰囲気がどのようになるかも最初は分からなかったのですが……。取りあえずアフレコ初日はナルに合わせてズボンで行きました(笑)。
アフレコに臨む際には、キャラクターの方向性を定める為に、一度セリフをいくつか演じてみて、監督さんやスタッフさんに指示をいただきました。
ナルは気持ちは強いんですけど身体は病弱な子なので、どのくらいのテンションで演じればいいのか難しかったですね。同じ13歳くらいの男女なら、女の子の方がちょっとお姉さんだったりするじゃないですか。ですから二人で話してても「アオ、しっかりしなさいよ」と言ったりして。また、恋人とかではなく幼なじみという間柄だったり。
アオとの関係は大事にしたいな、と思いながら演じています。

―病弱なキャラクターはいつも元気なご自身と対照的で、演じるのが大変だったんじゃないですか?

宮本:実は、アフレコが終わると自分まで具合が悪くなってしまう気がするんですよ(苦笑)。作中では、ナル自身はなぜ具合が悪いのかは分かっていないんです。

―実際にアオと掛け合ってみていかがでしたか?

宮本:弟のように見えてきました。アオは元々ちょっと女性的というか、やわらかいところもあったりしますし。ふたりはずっと一緒にいるので、お互いのことが分かっているというか。アオは一方で無茶したりするところがありますので、すごく心配したり。

―今後、二人の間に恋が芽生えたりするのでしょうか?

宮本:私自身もこの先どうなるか分からないので何とも言えませんが(苦笑)、恋とか愛とかは分からないですが、お互いに「好き」ではあると思います。

―これまで収録した中で、印象に残っているシーンは?

宮本:ナルがニルヴァーシュに初めて会うシーンでしょうか。今後のストーリーにも深く関わってくるような重要なシーンかと思いますので、皆さんにも是非注目して欲しいと思います。

―アオ役の本城雄太郎さんとブラン役の大橋彩香さんの3人のメインキャストの中では最年長なんですよね。

宮本:そうですね。私、いつも最年少なことが多かったのに。二人とはゲームの話をしたり、学校であった出来事を聞いたりしてます。

―本城さんはどんな方ですか?

宮本:そばを食べるシーンがあったのですが、実際にそばを用意してきたんです!「頑張りやさんだ!」と感心させられましたね。

―では大橋さんは?

宮本:大橋さんは実は前から知っていたのですが、まさかこのような形で再会するとは思いませんでした。演技を見ても、普段はほわほわしているのに、キリッとした演じ方をしたりして。「こういう表現をするんだ」と、彼女の新たな一面を見られました。

―男性キャストの中には、宮本さんにとっては「お父さん」と言えるようなベテランの方もいらっしゃいますね。

宮本:現場ではいつも温かく見守っていただいているというか(笑)。
差し入れをキャストの方が持ってきてくださったり、アットホームな現場です。それと、本城君はよく絶叫するシーンがありますので「今日もお疲れ!」と声を掛けられたりしています(笑)。
私を含めて、みんな毎回演じていくうちに、どんどん成長していっているな、という実感はありますね。

―やはり、台本をいただく瞬間はドキドキしますか?

宮本:毎回しています! ナルが死んじゃっていないかどうか心配で(笑)。それは冗談ですが、物語が進むごとに、ナルの新たなる一面が垣間見えていつも楽しみです。

―ちなみに、好きな声優さんはいらっしゃいますか?

宮本:男の子役をやる女性声優の方が好きで、お気に入りのアニメに出演されていたこともあり、竹内順子さんは特に好きです!

―アラタ・ナルと言えば、製作発表会のときも「新たなる」と掛けた見事なダジャレを披露されていましたが、ダジャレはお好きなのですか?

宮本:大好きです(笑)! 発表会の時はプレスの方や関係者の方々が多いこともあってか、不発でしたが(笑)、思いついたら突っ込んでいかねば! と思っています。
……もうひとつ言ったんですけど、わかりました? 役が決まったときどう思ったか、という質問で、「えー!? オー!!(AO)って思いました!」って(笑)。

―『アニメコンテンツエキスポ2012』のステージでは会心のダジャレを期待してます!

宮本:分かりました、頑張ります(笑)。

―ロボットものの作品に出られるのは初めてかと思いますが、今作に対するイメージはいかがですか?

宮本:ナル自身は搭乗はしていないのですが(笑)。町が吹き飛んだりするシーンもあったりして、怖い印象は受けるのですが、でも自由に空を飛ぶ姿はカッコいいと思います。前作でニルヴァーシュが好きだった方は、今回も絶対楽しめると思います。前作を観たことがない方は、、発売されたばかりのDVD-BOXを観て頂ければより楽しめると思います! 私も前作を見て今回の収録に臨んでいるので、本当にそう思います。

―さすがですね! では最後に一言お願いします。

宮本:アオがこの先どのように成長していくのか? この世界がどう変わっていくのか? そしてナルとアオの行方も楽しみです。私自身もいち視聴者として楽しみたいと思いますので、皆さんも彼らを見守っていってください!

 

<Text・Photo/ダンディ佐伯>

【放送概要】
エウレカセブンAO
2012年4月より
MBS 毎週(木)25:55~(※初回4月12日は26:22~)
TBS 毎週(金)25:55~(※初回4月13日は26:20~)
BS-TBS 4月21日より毎週(土)24:00~
放送開始!

●『エウレカセブンAO』公式サイト
http://eurekaao-prj.net/
●宮本佳那子 オフィシャルブログ「宮本佳那子の超めいっぱ~い☆★」
http://miyamotokanako.blog94.fc2.com/

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