Jリーグをアニメの力で盛り上げる!『アニ×サカ!!』記者会見

By, 2015年3月4日



“サッカー×アニメーション×地域復興”をテーマに発足されたプロジェクト『アニ×サカ!!』の記者会見が2015年2月27日(金)、都内で行われた。スタジアムを訪れる観客の平均が40歳代と、高齢化が進むJリーグ。若年層のファン開拓への起爆剤になることができるかにも注目が集まる。

当日は『ガールズ&パンツァー』宣伝プロデューサーで司会を務めた廣岡裕次氏、水戸ホーリーホックの沼田邦郎代表取締役社長、東京ヴェルディのソーシャルメディアディレクターである新熊康助氏、『のうりん』でバイオ鈴木役を演じている大坪由佳さん、WEB番組『のうりんてぃーびー』を担当した黒澤典弘プロデューサー、『甘城ブリリアントパーク』に登場するモッフル、その通訳としてKADOKAWAの暮地氏が登壇。
大坪さんは22歳ということでちょうどJリーグ発足と同じ年に生まれたという縁も。ちなみに好きなJリーグのチームはFC岐阜(と鹿島アントラーズ)だそう。同じ茨城県のライバルチームの名前に、沼田社長がピクっと反応したが、敢えて触れないでおこう(笑)。「土日は仕事がありますが、いつかサッカー関連の仕事をしたいです」と締めた。沼田社長は「我々の力でJリーグ全体を盛り上げていきたいと思います」と力強くコメント。

今回コラボする3作品のPVが流された後は、各作品の紹介。『のうりん』については大坪さんは「テンポがよくボケとツッコミが交錯し、たまにいい話があったり、一度観たら忘れられないような番組です。皆さんアドリブをバンバン入れたり、笑いをこらえるのが必死でした」。関連番組『のうりんてぃーびー』では農業体験もしたそうで「自分で育てた野菜はやっぱり美味しいですね」と笑顔で語った。さらにFC岐阜の恩田社長からのメッセージ。「秋葉原で働いていたことがあり、その時の経験が社長業にも大いに活かされていると思います」と意気込みを語った。
続いて『甘樹ブリリアントパーク』。
新熊氏は「我々も普段からお客さまに一人でも多く人が来てもらえるように努力しているので、作品の物語には共感させられるところがあります」とコメント。また、Jリーグ選手きってのアニメファンであり、この日残念ながら来られなかった東京ヴェルディのDF・井林章選手のビデオメッセージが。「『甘城ブリリアントパーク』は1クールながら、物語がよく描き切れています。ツンデレキャラが好きです」。その他、今クールの注目アニメを挙げるなど、アニメに関してもかなりのプロぶりを発揮した(笑)。

ここからは1作品ずつ掘り下げていく。
まずは『ガールズ&パンツァー』。沼田社長は「水戸はJリーグの中で一番小さいチームですが、その分のびしろも日本一だと思います。『ガルパン』のストーリーは、水戸が歩む道にそっくりだと思い、とても共感したのがコラボのきっかけです。彼女たちはチームワークが素晴らしいですが、サッカーもチームワークが大事ですので」とコメントした。
ここで、水戸ホーリーホックのFW・馬場賢治選手からメッセージ。「今後の『アニ×サカ』の展開にも注目していきたいです。パンツァーフォー!」とコメントしてくれた。
ここで馬場選手本人が登場!「いつも行っている街がアニメになっているのがすごいな、と思いました。ちなみに大洗町にはあんこう鍋を食べに行ったことがあります!」とコメントした。

続いて『甘城ブリリアントパーク』。新熊氏は「サッカーではよく、ホームタウンが近いチーム同士の戦いで『●●ダービー』のような形で盛り上がることがあるのですが、アニメとサッカー、お互いのコンテンツを持ちよれば面白いのでは? と思ったのがコラボのきっかけです。昨年は『とある科学の超電磁砲』という作品と』とコラボさせていただきました。元々は作品の『聖地』である立川市のほうで主にイベントをやられていた、というのをお聞きしてましたが、これまでとは違った地域とのあり方を作れたのでは? と思います」とコメントした。

最後は『のうりん』。黒澤氏は「サッカーが好きな担当がいて、勝手にFC岐阜を応援宣言をしたら担当の方が見てくださって、、コラボを引き受けていただきました。原作の白鳥士郎先生もサッカーが好きで、プライベートでFC岐阜の試合を観戦されているということです」と説明した。

『ガールズ&パンツァー』は2014年には3回のコラボイベントを開催。馬場選手は「ゴール裏に戦車があるのを見て『すごいな』と思いました。試合中はちゃんと集中していましたよ(笑)」とコメントした。

なお東京ヴェルディの井林選手は、立川のコトブキヤとフィギュアパートナーという形で契約していて、1ゴール決めるごとにフィギュア1体をもらえる、という契約をしたそう(笑)。こんな契約が増えていくとアニメファンも楽しめるかも知れない。

ここからは今季予定されている様々な施策の紹介。『甘城ブリリアントパーク』のコラボキービジュアルを初公開。第2弾も近日公開とのこと。また、『ガールズ&パンツァ―』西住みほの「アニ×サカ」用のオリジナルイラストも公開。『のうりん』のイラストも現在制作中とのこと。「ヴェルディのコラボタオルマフラー」付きチケット、さらにチケットもオリジナル仕様になるとのことだ。『のうりん』からは「コラボユニフォーム」が登場。3月中旬から受付開始とのことなので、楽しみにしよう。
『ガールズ&パンツァー』からは、大洗女子高校のメンバー全員が入ったイラストが登場。こちらのイラストを使ったシーズンカレンダーも発売される。

最後に大坪さんは「私は昔からアニメと同じくらいサッカーが好きだったので、自分がこのような形でJリーグに関わらせていただけるのが不思議です。アニメを通して、Jリーグチームのある地域の人にサッカーの魅力を知ってもらえるように私も応援したいです!」と意気込んだ。

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<Text/ダンディ佐伯>

【コラボマッチ情報】
3月21日(土) 明治安田生命J2リーグ 第3節 東京V対水戸(13時/味スタ)
4月11日(土) 明治安田生命J2リーグ 第7節 東京V対岐阜(16時/味スタ)
5月31日(日) 明治安田生命J2リーグ 第16節 岐阜対水戸(18時/長良川)
7月8日(水) 明治安田生命J2リーグ 第22節 岐阜対東京V(19時/長良川)
9月27日(日) 明治安田生命J2リーグ 第34節 水戸対岐阜(未定/Ksスタ)
10月18日(日) 明治安田生命J2リーグ 第38節 水戸対東京V(未定/Ksスタ)