声優オーディション史上、最も(?)過酷なオーディション番組『スパルタンMX』。
その第1期生の中から飛び出したユニット・くすまさんしまい(長女・黒澤ゆりか、次女・若狭みなと、三女・臼井晴菜)のデビューシングル「誰より好きなのに」が2014年3月12日(水)発売! こちらの曲は古内東子の名曲のリメイクで、現在放送中のテレビアニメ『pupa』のEDテーマとして起用されている。3月16日(日)には発売を記念したイベントも予定されているのだが、やはりそこは『スパルタンMX』ということで、一筋縄ではいかないようで……!? 発売を間近に控えた3人にお話をうかがってきました!
―まずは、CD発売を控えた現在の心境をお願いします。
黒澤ゆりかさん(以下、黒澤):長女の黒澤ゆりかです!
これまで番組を通して、合宿に行ったり、実際に声優オーディションを受けたりしてきましたが、こうしてデビューという形で実績を残せるのは初めてですので、これまで応援してくださった皆さんに少しでも感謝の気持ちを伝えられるかな、という気持ちです。
若狭みなとさん(以下、若狭):次女の若狭みなとです!
私たちが「やりたい」と思うことをサポートしてくださる方がいてこその今回のデビューですので、今回のCDで私もファンの人に少しでも恩返しができればいいな、と思います。
臼井晴菜さん(以下、臼井):三女の臼井晴菜です!
CDデビューは率直に「早いな」と思いました。これまでオーディションの過程で悔しい思いをたくさんしてきた中、こうして歌を歌わせていただく機会をいただけて、感無量ですね。
―先日秋葉原で行われた『スパルタンMX』の公開収録で、初めて視聴者の前で歌声を披露されましたが、その時の感想をお聞かせください。
若狭:『スパルタンMX』でやってきたことを思い出す余裕は、歌っている時はなかったのですが、歌い終えると、これまでのことが色々と頭の中に浮かんできました。それと、客席の皆さんとの距離が近かったのが嬉しかったです。
黒澤:皆さんの前で初めて披露するということで最初どのように歌えば良いのか不安がありましたが、歌を歌う前に他の1期生たちとのトークで和んでいた、ということもあり、歌っている間に来てくれたお客さんの顔が一人ひとり見る余裕がありました。1期生を含め、皆さんが応援してくれているのが分かりましたので、そのもらったパワーもあって歌いきることができました。
それと同時に、「もっとパフォーマンス力を挙げていかないとダメだ」という責任感も生まれました。
臼井:『スパルタンMX』の公開収録の中で、私たち「くすまさんしまい」のミニライブのコーナーをいただけたのがすごく嬉しくて、じわっときました。
私たちは3人で「くすまさんしまい」と名乗ってはいますが、1期生の代表として歌っているという意識がありまして。今回の公開収録では、それがファンの皆さんにも伝わったんじゃないかな、と思います。
黒澤:そうですね。1期生のみんなと出会えて本当に良かったです。
―では改めて、「くすまさんしまい」というユニット名が決定するまでの経緯を教えて下さい。
若狭:決まるまでどれくらいかかったかな……1ヶ月くらい?
黒澤:たしかそれくらいかな。
若狭:番組内でも、ユニット名を決める時の様子がちょっと流れましたが、それ以外でも、家で携帯電話を使って「これどうかな?」といったやりとりをみんなでしていました。
臼井:最終的に3つくらいまで絞られたんですよね。「☆彡(星の)さんしまい」とか。
―それはどういった意味が?
黒澤:「みんなの輝く星になりたい」、とか、『☆彡』という形を使ったグッズ展開を考えたり……色々な意味を込めました。
若狭:そんな中で晴(はる)ちゃんが考えた「くすまさんしまい」に、最終的に決定しました。
―「さんしまい」(三姉妹)というコンセプトは最初からあったのですか?
若狭:「こういうのはどう?」というのをスタッフさんから提案していただいて、そこから練り上げました。
黒澤:ちょうど私たちの年齢の差が2歳ずつ違うこともあり、私が声優デビューした役が「有田三姉妹」という役だったので、そういった色々な要素が組み合わさって付けられたユニット名です。
―トラックに入っている「告白ドラマ」では、まさに「三姉妹」といったような、年齢幅の広い女性の演技をされています。
臼井:私は中学生と高校生の女の子を演じました!
若狭:私はOL役をやりました!
黒澤:そして私は会社の上司と大学生の2役をやりました。長女なのでちょっと欲張っちゃいました(笑)。
―3人がどんな演技を見せてくれたのかは、実際にCDをお聴きいただいて確かめて欲しいですね。では、「誰より好きなのに」の、レコーディング時のエピソードを教えて下さい。
若狭:三人一緒のタイミングでのレコーディングでしたので、ブースの外を見ると他の2人が見える、という安心感がありました。
黒澤:ハモリの部分を、急遽高い位置で合わせよう、ということになりまして。最初に歌をいれてくれたみなとちゃんとのバランスを考えて歌うことはとても勉強になりましたし、三人で歌うことの安心感も感じることができました。
臼井:私は曲のレコーディング自体が初体験で、リハーサルの段階からスタッフさんから「肩に力が入ってるね」と言われてしまっていて(苦笑)。抑揚をつけて歌っているつもりでも、実際に聴いてみると棒になっているような状態で……。
ただ、そんな中でみな(若狭さん)、ゆっか姉(黒澤さん)の順番で録ったということもあり、「私はこの声にハモるようにすればいいんだ」と気が楽になりました。二人に道しるべを作ってもらったようで、むしろまっさらな状態でレコーディングに臨んで良かったな、と思いました。
―今回のアー写を拝見するに、私の中で、現在の「くすまさんしまい」のユニットカラーは「白」なのですが。
黒澤:こういうユニットってメンバーそれぞれにもイメージカラーがあったりするじゃないですか。ファンの方の前に白をイメージした衣装で登場して、皆さんに「何色っぽいね」とイメージを固めてもらうのもいいかな、と。
臼井:そういう部分も、ファンの皆さんと一緒に作っていきたいですね。
―今回のCDのトラックにはもう1つ、ラジオ番組形式で皆さんが自己紹介をしているものがあります。
黒澤:そうなんです、「私が普段ラジオDJをやっているから是非!」……というわけではなく、ティータイムで和気あいあいと雑談しながら、CDを買ってくれたあなたに私たちのことを紹介する、というコンセプトで楽しい雰囲気が伝わればいいな、という気持ちで録りました。
若狭:ゆっか姉はDJらしく、しっかりと仕切ってくれて、とても助かりました!
臼井:打ち合わせで「これも話そう、あれも話そう」と言い合ってたら、それ自体が番組みたいになってしまって……(苦笑)。
若狭:やっぱり時間が足りないですね。またこのような機会があれば、是非言い足りなかったことを全部言いたいです!
―ところで、3人にはバレーボールでアタッカーだったという共通点があるようですが、運動は得意なほうですか?
若狭:すごい偶然ですよね(笑)。体力と言えば、合宿でマラソンをする機会があったのですが、合宿所に着いた段階ですぐ追放者が出てしまったんですね。自分の中で、ちょっと甘えていたというか、なめていた部分があったんだと、その時気づきました。走っている間はその気持ちがちょっと薄れて、なおかつ自分と向き合える時間になったかな、と思います。
―合宿ではメンバーの追放があったり、様々な講師を招いてのレッスンがあったり、最終日には地元の住民の皆さんの前で演技をする機会もありましたが、そこで得たものはありますか?
臼井:私は人との付き合い方が全然ダメで、今までどう人と接していいのかが分からなかったのですが、合宿で24時間一つ屋根の下で暮らしていくという中、仲良くなったメンバーが追放されていって。その出会いを無駄にしたくないという気持ちがありつつ、でもライバルでもあるのでそこは考えつつ……というように、人に対する接し方がかなり変わった気がします。
若狭:かなり過酷な3日間でしたが「この状況を乗り越えられれば、今後何があっても生きていける!」という気持ちで、自分のできることを全て出し切っていこうという気持ちで臨みました。
結果、完遂することができましたので、満足のいく合宿になったと思います。
黒澤:自分が一生懸命にやることを信じてあげよう、という気持ちで合宿に臨みました。自分が初日よりも次の日、そして3日目のほうが自分が120パーセントの力出せている、と信じ、日々臨んでいきました。
―今後、どんな曲を歌ってみたいですか? またどんなアーティストさんを目指したいですか?
臼井:May’nさんのような歌手になりたいです。もちろん道のりは厳しいと思いますが、成長する過程を見ていただきたいですし、どうせ歌うのでしたら、誰も歌ったことがないようなアニソンを3人で歌いたいと思っています。
黒澤:May’nさんと中島愛さんが歌っている『マクロスF』の「ライオン」のように、掛け合いのある曲を歌ってみたいですね。また、ライブでコール&レスポンスで盛り上がれるような曲も歌ってみたいです。
若狭:私も、ライブで盛り上がるような曲を歌いたいですね。「みんなで盛り上がれればどれだけ幸せなんだろう?」と思います。
―ちなみに、皆さんが好きなアニメ作品は何ですか?
若狭:私はずっと『らんま1/2』を観てました。それと『サザエさん』も昔から好きですね。最近は『彼氏彼女の事情』にハマっています。『新世紀エヴァンゲリオン』に似ているな、と思っていたら、監督さんが同じだった(庵野秀明監督)だったので、私も以前に比べたら、アニメの見方がうまくなってきたのかな? と(笑)。
臼井:『犬夜叉』ですね。小学生の時に母が勧めてくれたアニメだったのですが、そこから声優さんの演技にハマって、作品が面白いのだったら原作の漫画も読もう、ということになって。
結構難しい言葉が出てくるので、それが元で(?)、国語の成績だけは良くなりました(笑)。
黒澤:私が、コミケだったりアニメのイベントに行くことになったきっかけとなった作品は『シャーマンキング』です。そこから漫画誌をたくさん買うようになり、放送しているアニメを全部観ないと気が済まないようになってしまって(笑)。今一番ハマッているのが『マクロスF』で、部屋にはショーケースに入ったバルキリーが並んでいます(笑)。
―3月16日(日)には、アニメイト新宿にて発売記念イベントが予定されています。ただ、購入者に配布される参加券が60枚集らないとイベント自体が行われない可能性があるとか……。
若狭:本日、イベントが行われる予定のアニメイトさんの、首都圏各店を回らせていただいたのですが、どのお店でもPVが流れるディスプレイを置いていただいていて。
CDやイベントの告知ポスターなども貼っていただいて、「私たちは、色々な方に支えられているんだな」というのが改めて分かりました。
60枚には届かせたいですし、それ以上も当然望みたいですし、私たちを信じて準備するだけです。
臼井:私は……今は正直焦っています。番組のスタッフさんから「解散」という言葉を聞いた時、それまでイベントに向けて色々と練っていた案を考え直すことにしました。
最初は私たちに発破をかけるためにおっしゃっていただいたことかと思ったのですが、その様子がオンエアに乗ったのを見て「これは本当なんだな」と戦慄を覚えました。
イベントを成功させるというよりも、まずは無事にイベントが開催されることにどうしても頭がいってしまって。そんな時にブログやツイッターでいただいた、ファンの皆さんから「頑張って!」「協力するよ!」という言葉がとても励みになりました。中には公開収録や幕張でのイベントに来てくださった人からのメッセージもあって。そんな皆さんに、何とか恩返しができるよう、必ずイベントを開催、成功させてみせます!
黒澤:私たちは、誰かに元気を与えたり、パワーを与えたりしていかなくてはならない立場にいると思うんです。
私たちはまだまだ皆さんをそうした気持ちにする魅力が不足しているという部分があると思うんですね。ですから、イベント開催予定日までに自分たちを磨いて、応援してくださる方、これから私たちを知って応援してださる方、活動を支えてくれる方の力になれるようにすることイコール「成功」だと思っています。
至らない部分もたくさんありますが「その時応援して良かった」と思えるような結果になればいいな、と思います。
―開催、そして成功を心より応援しています。では最後に、ファンに向けて一言お願いします。
黒澤:くすまさんしまい全員、心と愛を込めて作りました。曲はもちろん、「告白ドラマ」や自己紹介トラックなど、全て楽しんでいただき、皆さんの日常に潤い、笑顔を届けられればうれしいです。
臼井:今、私たちが出せる全力で歌いました。「告白ドラマ」は私たち自身が「これいいよね!」と思えるようなオトメ全開でぶつかっていきました。まだまだ未熟だけど、これからの成長を見て欲しい、という気持ちが、今回CDという結晶になりました。CDを手にとっていただいた、全ての方に感謝の気持ちをお伝えしたいです。
若狭:「誰より好きなのに」は、好きな人を想った切ないナンバーです。
自然と涙が出てくるくらい『pupa』という作品にマッチしているな、と思いますので、原作ファンの方には特に共感を持っていただけると思います。よろしくお願いします!
<Text・Photo/ダンディ佐伯>
【CD概要】
「誰より好きなのに」
2014年3月12日(水)発売
●くすまさんしまい「誰より好きなのに」特設サイト
http://cosmic.surpara.com/1403_pup.html
【イベント概要】
「誰よりも好きなのに」
・日程:2014年3月16日(日)15:30開場、16:00開始
【東京】アニメイト新宿(東京都新宿区新宿3-17-17)
【出演】
くすまさんしまい(黒澤ゆりか・若狭みなと・臼井春菜)
【内容】
トークイベント(入場フリー)&サイン・握手会(全額予約内金・購入)
【参加方法】
対象商品を参加券配布対象のアニメイトにて、ご予約(全額内金)もしくは、ご購入下さいましたお客様に、先着でイベント参加券をお渡しいたします。
★イベント参加整理券が最低60枚配布しない場合には、本イベントは中止とさせていただきます
【プレゼント】
くすまさんしまいの直筆サイン入り寄せ書き色紙を1名の方にプレゼント!
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