Rayの5枚目のシングルが2014年2月5日(水)、いよいよ発売! 表題曲の「ebb and flow」は『凪のあすから』2クール目のOP主題歌となっている。カップリングにも注目の楽曲が収録されており、ファンにはたまらない1枚に仕上がった。発売を控えたRayさんにお話をお聞きしてきました!
—まずは昨年の12月29日ワンマンライブがありました。
Rayさん(以下、Ray):そうなんですよね。大きなイベントと重なってたんですけど、たくさんの人にお越し頂けて……。2回目のワンマンライブということで、1回目は緊張しすぎて怖くなっちゃって、“帰りたい~帰りたい~”ってずっと言ってたんですけど、そういう経験も含めて成長できたかなって。
今回も緊張してましたし、1回目のワンマンの倍近いキャパだったので、人が入ってくれるか不安だったんですけど、ソールドアウトという情報を聞いてワーッてなりました(笑)。
そしてお客さんを実際に目の前にしたときに、みんなが笑顔で“Rayちゃーん!”ってサイリウムを一生懸命振ってくれているのを見て、感動してしまって、1曲目が始まる前からちょっとうるうるしてました(笑)。もちろん反省点もありますけど、1回目のRayとはまた違ったRayをしっかりみんなに見せられたんじゃないかなと思います。
—良い気持ちで年を越せましたね。でも今回のシングル「ebb and flow」は、当然去年から進んでいたんですよね?
Ray:もちろん!
—『凪のあすから』の2クール目のOP曲をやると決まったときの気持ちは?
Ray:やっぱりイメージソングを歌わせていただいてからの前作のOPテーマだったので、それだけでもすごく嬉しかったんです。それなのに2クール目のOPテーマも歌わせていただくことになって、本当にすごい嬉しくて、言葉には表わしきれないくらいテンションがあがっちゃったんです。
でも1クール目から2クール目になるにつれて、アニメの内容もガラっと変わってくるので、それに合わせて私もいろいろ考えながらやらなきゃなって思いました。
—では、OP曲を歌うと決まってから、どんな曲が来るのかを楽しみに待っていたんですね。
Ray:すごいドキドキしてました! で、イメージソングの「凪-nagi-」、1クール目のOPテーマ「lull~そして僕らは~」がアップテンポで明るく爽やかな感じだったので、どんな曲になるんだろうとワクワクしてました。オープニングだから、今回も爽やかな感じをイメージしてたんですけど、全然違うしっとりしたバラードで、“これ本当にオープニングだよね?”ってドキドキしちゃって(笑)。
—でもアニメの流れからするとしっくり来るというか。ちなみにアニメを見てどう思いました?
Ray:スタートして1~2話のところから一方通行な片思いの話が続いていたんですけど、同じ方向を向く矢印がひとつもないまま2クールまで来ていて。自分が体験しているわけでもないのに感情移入してすごく苦しくなりました。
13話の終わりも衝撃的でした。“まさかっ!”って。冬眠するってどういうことなの? 村はどこにいったの?って、すごい悲しくなりつつ、疑問もたくさん浮かびつつ見てましたね。
—そうですよね。あの13話の終わり方なら、明るく始まれないよなって思ってました(笑)。
Ray:そうですね。2クール目は脚本も全部読ませていただいて、流れを見てから歌ったんですけど、それでもやっぱり“うっ”っと苦しくなる感じが強かったです。
—少し話は逸れますが、好きなキャラクターはいますか?
Ray:もともと私は、まなかちゃん推しだったんですけど、新しいキービジュアルにまなかちゃんがいないという事件が起きているので(笑)。2クール目からは違う目線で行ってみようかなと思っているんです。
でも1クール目からひそかに推していたのは要ですね。ちょっとポーカーフェイスを決めていて、なんて大人な中学生だと思ってたんですけど、アニメを見るにつれて、いつも優しい笑顔で、遠くから見守っている要が気になって仕方がなくなっちゃって、でも後半(11話)には、ちさきに想いを伝える強さも持っていて。
— 一番はじめに4人の関係を崩してきましたからね。
Ray:そうですね! “わあ! そこでくるんだ!”って思いながら(笑)。でも海に落ちてそのままになって、14話で最初に出てきたのが光なので、“要はどこに行ったの!?”ってなってます(笑)。
—女の子はまなかちゃんなんですね。
Ray:まなかちゃん激推しだったので、キービジュアルを見たときにちょっと泣きそうになりました。“あ~まなかちゃんがいない!”って(笑)。だから2クール目は、曲にも関わってくるんですけど、美海ちゃんですかね、やっぱり。がっつりこの曲に関わってくるのは美海ちゃんなので、アニメでも注目しています。
—曲の話に戻ると、歌詞を読んで、美海ちゃん目線なのかなって気がしました。今回は何かメモをもらったりしたんですか?
Ray:はい。また川田まみさんに詞を書いていただいて、今回もメモがあって、「ebb an flow」の題名の意味だったり、そこと歌詞の内容のリンクするイメージだったりが書いてあったんですけど、その中に、この歌は誰にでも当てはまるものだけど、やっぱり美海ちゃんの歌なんだよって書いてあって。
それを読んでからは、わかりやすくイメージして歌いました。
—美海ちゃんのことだと思いながらも、みんな片思いだから誰にでも当てはまりますよね。タイトルの意味というのも気になりますが。
Ray:「ebb and flow」っていうのは“潮の満ち引き”って意味なんですけど、潮の満ち引きのように、好きな人がいて、“あ、なんか近付けたかも”と思ったんだけど、ふとした瞬間に遠く感じる、遠くなってしまうって心の駆け引きをイメージしてて。
—そこにリンクするんですね。それにしても、前作同様、あまり見ない単語ですよね。
Ray:“ebb”っていうのは、普段あんまり使う言葉ではないですよね。私はもともと英語はダメですけど(笑)、普段日常で使うものではないと思うので、初めて見たとき、“え、えぶ?”って(笑)。
—この曲を受け取ったとき、どんなイメージが膨らみましたか?
Ray:メロディだけ聴いたときは、“オープニングなの?”って感じだったんですが、歌詞を読んだときに、“ああ、なんてこった!”って(笑)。「lull~そして僕らは~」も悲しい片思いの歌だったんですけど、男の子目線でした。
だけど「ebb and flow」は最初から女の子目線っていうのを意識して歌詞を見ているので、女の子独特の感じ方なのかなって思いました。届かない、遠くなっていくのを痛いって思ったり、言いたいけど言えないのは男の子も一緒ですけど、女の子独特の感じ方があるのかな、と思いながら。
—女の子の感情とか、アニメのストーリーを意識しながら歌う感じ?
Ray:そうですね。美海ちゃんからすると自分だけ成長してるわけじゃないですか。で、自分と相手が変わってしまった感じが、美海ちゃんからするとちょっとしたズレだったり、もどかしさにつながっているんだろうなって読んでいて感じたので、そういうのも感じながら歌いました。
—この曲で、やっぱり注目しちゃうのは、セリフの部分だと思うのですが、これは最初から入ってたんですか?
Ray:はい、(川田)まみさんから詞をいただいたときには入ってました。
—メロディの段階では想像できなかった?
Ray:そこにセリフが入るとは思っていなかったですね。ハーモニーみたいな感じにコーラスを入れるのかなって思ってたんですけど、“あ、セリフが入るのか”って(笑)。
—そこのレコーディングはどうでした?
Ray:やっぱり一番何度も録り直したのはセリフなんですけど、どう言うかっていうのはいろいろ試しながら。いつも通りに言ってみたり、ちょっと作ってみたり、いろいろしたんですけど、最終的には自分で素直に言った言葉を採用しました。
—テレビのOPを見て、初めてこのセリフを聴いたんですけど、ちょっとびっくりしました。
Ray:アニメの主題歌になる曲にセリフが入ってるというのは異例なんじゃないかなとは思います。キャラが歌うOPならありますけど。アニメ的にも、切ない青春物語のオープニングで、バラード、しかもセリフ。ちょっとこれはドキドキしながら放送を待ってました(笑)。
—ちょうどセリフのところで美海が光を見るっていう演出が素晴らしかったです。見たときどう思いました?
Ray:新オープニングがスタートということで、実家に帰って、家族総出で正座待機して見てたんですけど(笑)、1期のときのキラキラ感、爽やさ、楽しい感じがすごく抑えられてて、OPだけでちょっと切なくて、まなかがチラッと映ったりすると、いたたまれない気持ちになりました。
でも変わらず画はすごくキレイで、サビに入る瞬間が海から空を見上げた感じになってて、すごい感動しました。自分が歌ってるんですけど感動してしまって。
—他に歌入れで意識したことやディレクションでこうしようと思ったことはありますか?
Ray:意識したことですが、前半から後半にかけての気持ちとかテンションの作り方はいろいろ考えながらやりましたね。
アニメで流れている部分も切ないんですけど、2コーラス目からDメロ(大サビ)っていくところの決意の表れというか、主人公の心境の変化をどう表わそうかっていうのは考えて歌いました。
—ミュージックビデオも見させていただきました。夜の海で、前作の爽やかさとの差が激しいのですが、今回はどういったコンセプトで撮ったんですか?
Ray:ストーリーでいうと、深海にいる女の子が地上の普通の生活に憧れるっていうことで、海の中から地上に上がって歌を口ずさんだりするストーリーなんです。地上に憧れて切なげにっていう、内容に沿った表情だったり動きを研究しながらやっていきました。
—ところであの格好、寒くなかったですか?
Ray:めっちゃ寒かったです(笑)。本当に寒くて、直前まであったかい上着を着て、撮影では脱いでってやってたんですけど、まぁ寒いですよね(笑)。でも撮影の合間にはスタッフさんたちと楽しく過ごしていたので、その間は寒いのを忘れてました。
—最後の夕日のシーンはどのように撮られました?
Ray:立っていたところが本当に崖っぷちなんですけど(笑)。すごく空も海もキレイで、でも寒くてちょっと足も震えている状態で立ってたんです。私、わりと撮影のときはいろいろと妄想してるんですけど、たとえばこの世界の下に海村、汐鹿生があったりするのかなって考えてたら、楽しくなってしまって(笑)。
で、今回も「lull~そして僕らは~」のときに使用していたラジコンヘリのカメラで空撮していただいたんですけど、何もない海と空しかない景色の中にふーっとヘリが入りこんでくるのがすごく不思議な感じがして。“不思議な世界に私いる!”って感じがして楽しかったです。
—そっか、妄想してるんですね(笑)。
Ray:はい(笑)。楽曲もかかっているので歌詞の内容を想像したり。リップシンクしながらも頭ではアニメの想像をしているって感じですね。
—それにしても、あの夕陽のシーンはすごくキレイに撮れてますよね。「lull~そして僕らは~」にもちょっと通じるところもありますし。ちなみに、あれは何月に撮ったんですか?
Ray:12月……。
—超寒いじゃないですか(笑)! しかもあの格好で!
Ray:12月に海岸で(笑)。どMですよ本当に(笑)! 崖の上もそうなんですけど、白いドレスで歩いているシーンとかも、夜に撮影してるので、すっごい寒くて。
砂浜に家具が置いてある不思議なシーンがあるんですけど、それも本当に砂浜に家具を並べていただいて。でもそんな中でもスタッフさんが励ましてくれて。“Rayちゃんもうちょっとで終わるから頑張って!”って(笑)。“頑張ります! 私頑張ります!”って。みんなで励まし合いながらやりました。
—ではそれは、メイキングでも見られるということですね。
Ray:そうですね! メイキングでもガタガタしてるのとか、毛布にくるまっているのが見られると思います(笑)。
—2曲目の「a-ha…!」も、1曲目とぜんぜん違う曲で。
Ray:本当に、イメージがガラっと変わった曲なんですけど、前作のカップリング「I’m MONSTERちゃん」と同じ、三重野瞳さんに作詞をしていただきました。
曲を先にいただいたとき、テンポも速いし、キーも高いし、パンチがあってカッコ良い曲だなって思っていて、“どんな風に歌おうかな、わくわく”って思ってたんですけど、歌詞をいただいたときに“さすが三重野瞳さんだな”って思うくらい、三重野さんの世界がバッと広がるイメージがあって。
“カッコ良い”で固まっていたイメージが“カッコかわいい”に変わって。前回もそうですけど、女の子のかわいらしさが存分に詰め込まれていると思います。
—たしかにこの歌詞は女の子らしさ全開ですよね。こういう歌詞をもらったときって、まず自分でキャラクターを作るんですか?
Ray:頭の中でこの主人公はこんな子であんな子で、見た目はあんなのかなっていうのはわりと想像します。本当の自分とまったく違うキャラクターで歌うのってすごく楽しくて。よく女優さんや俳優さんが、違う自分になれるから楽しいって言いますけど、それって歌を歌う人にも当てはまると思うんですね。そういう楽しみがすごくあるんです。
特に三重野さんの歌詞は大変身できるので、とても楽しみにしてたんですけど、今回もかっちりハートを掴まれました(笑)。
—想像以上だったんですね。
Ray:そうですね(笑)。あと、歌っててすごく気持ち良いんです。音に歌詞がパキパキッとハマる感じがあって、サビもRayの楽曲の中で一番高くて、しかもそれが続くんですけど、パキッとハマるこの感じがすごく楽しくて、楽しくレコーディングできました。
—ちなみにこの歌詞の主人公に共感する部分とかあります?
Ray:わりとライブ中はこんな感じかもしれないです。自分が一番前に立って、自分について来い! ってくらいなテンションになることがあるので、そういう自分が隠れてるかもしれないです。
—この曲はライブでも盛り上がりそうですよね。
Ray:絶対盛り上がると思います。キーが高く、レコーディングでは厳しい部分もあったので、その壁を乗り越えて、みんなに届けようと思います。
—ライブで聴けるのを楽しみにしてます。で、3曲目にイメージソングの「凪-nagi-」も入ってますね。
Ray:「凪-nagi-」をレコーディングして、アニメ化発表まで長かった上に、そこからアニメスタートまで1年間あったので、「凪-nagi-」って曲自体はデビューしてから長く温めていた曲なんです。それもあって、私にとって、すごく大事な曲になりましたし、デビュー曲と同じくらい大切な曲ですね。今、アニメを見ている人も、もともと(この曲で)PVが流れていたことを知らない人もいると思うので、改めて聴いてもらいたいなって思います。
—では、最後にメッセージをお願いします。
Ray:2014年になって1枚目のシングルで、新たな気持ちで、さらに進化したRayを見ていただける曲になったので、ぜひぜひアニメを見ている方も見ていない方もお手に取ってもらえたらなと思います。
ちょっと大人っぽいRayをぜひ知ってもらいたいので。ミュージックビデオも一緒にチェックしてください!
<Text/塚越淳一>
【CD概要】
「ebb and flow」
2014年2月5日(水)発売
【初回限定盤】
品番:GNCA-0323
¥1,890(tax in)
【通常盤】
品番:GNCA-0324
¥1,260(tax in)
<収録曲>
01.ebb and flow <ヨミ:エブ アンド フロウ>
(TVアニメ『凪のあすから』新OPテーマ)
作詞:川田まみ 作曲:中沢伴行 編曲:中沢伴行、尾崎武士
02. a-ha…!
作詞:三重野瞳 作曲:大沢圭一 編曲:大久保友裕
03.凪-nagi-
(アニメ『凪のあすから』イメージソング)
作詞: 作曲: 編曲:
04.ebb and flow(instrumental)
05. a-ha…!(instrumental)
06.凪-nagi- (instrumental)
【初回限定盤DVD封入予定】
●「ebb and flow」MV
●MV Making
●Special Spot
●Ray 公式サイト
http://www.geneonuniversal.jp/music/artist/ray/
【プレゼント】
Rayさんの直筆サイン入り色紙を1名の方にプレゼント!
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