2013年11月23日(土・祝)より劇場公開される『ペルソナ3』の劇場版第1章。その先行上映会が11月16日(土)、東京・新宿バルト9で行われた。
この日は主人公の結城 理役・石田彰さん、岳羽ゆかり役・豊口めぐみさん、伊織順平役・鳥海浩輔さんがサプライズで登場。歓声が起こる中、トークショーを行った。
― 一般公開日がいよいよ一週間後に迫っていますが、現在、どんな気持ちですか?
石田彰さん(以下、石田):「公開一週間前に観られる」、という嬉しい気持ちと「大分前に撮ったのにやっと公開か」という気持ちも多少あります(笑)。
僕は一足先に楽しませていただきましたので、皆さんにも「完成したぞ」、という喜びと、ドラマの楽しさを味わってほしいです。
なお、『ペルソナ3』でイベントを行ったことがなく、作品に関して3人が集まったのは今回が初めてとのこと。
―劇場版アニメならではの特徴はありますか?
豊口めぐみさん(以下、豊口):ゲームの収録は一人ひとりで行ったので、今回はお互いに掛け合いができたので良かったです。
鳥海浩輔さん(以下、鳥海):キャラが動き出しているのを観ると感慨深いですね。
―石田さんは、ゲーム内ではセリフが少なかったそうですが、今回は?
石田:どうでもいい以外のセリフも言っていますので、どうぞ期待してください(笑)。
―久々のアフレコ現場はいかがでした?
豊口:すでに出来上がった空気がありましたね。
鳥海:本番前に、キャラクターの声でテストをするのですが、すっと入っていけました。
石田:作品の頭から順に録っていったのですが、僕は少し遅く入りまして。ちょうど別作品の、舞台稽古も並行してやっていたので、汗をだらだらかきながらスタジオ入りして、臭うんじゃないかと恐縮しながら入っていきました(笑)。
今回初めて制汗剤を使ってお仕事をしましたので、いい匂いが漂っていたと思います(笑)。
―監督からの指示はありましたか?
豊口:とにかく「若く!」という感じで言われました(笑)。
鳥海:指摘されたのは最初だけだったので、収録も早かったです。
石田:僕は、作中でファルロスという少年も演じているのですが、歳のせいか、演技がきついんです(苦笑)。主人公役でいっぱいしゃべっているとあたたまってきて、ファルロスの声も出しやすくなり、収録後に「抜きでもう一度やらせてください」と自らお願いしたりしました。
―印象に残ったシーン、セリフは?
鳥海:原作のゲームの演出を大事にしていたので、僕もゲームのBGMを聴き直して臨みました。「あのセリフ」はしっかりと言っています。ぜひ観てご確認ください!
豊口:ゲームでは、私が色々とゲームの中のことを説明しています。今回は誠を学校に連れていくのが私だったので、「ここが学校よ」というシーンがとても印象に残っています。
石田:理が(小松由佳さん演じる)森山夏紀に対して、「(能登麻美子さん演じる)山岸風花が謝りたいと言っていたよ」というシーンがあるのですが「彼女を心配しているんだな」、と印象に残っています。この二人の絡みも楽しんでください。
また、ゲームが2006年に発売されてということもあり、時代の流れを感じるシーンも随所に見られたとのこと。そちらも楽しみだ。
ここからは、ツイッターにて、事前にファンから送られた質問に答えるコーナー。ここからはスペシャルゲストのアニプレックス・足立和紀プロデューサーが登場し、一緒に質問に答えていった。
―主人公の名前の由来は?
足立プロデューサー:脚本では暫定的に「山田つきたろう」、という名前にしていました。理由は、仮の名前で進めているうちに、その名前に愛着がわかないようにするためです(笑)。また、最終的に名前が結城 理になった理由は、主人公が持っている「無味無臭感」を表現したかったからです。
ちなみに、最初に行われた音楽イベント『PERSONA MUSIC FES 』の時に、バックに流す映像用に、プレイヤーの名前を、イベント会場の「赤坂ブリッツ」にしてプレイし直した苦労話があります(苦笑)。
―一番好きなペルソナは?
豊口:風花のペルソナ、ルキアが美しくて、とても好きです。
石田:僕は誰を重点的に使う、というわけではなく、新しく手に入れたペルソナにすぐチェンジします。浮気者です(笑)。
鳥海:劇場版の中だと、オルフェウスですね。ペルソナがアニメでどのように描かれるのか、ずっと楽しみにしていたのですが、発動する時の演出が、とてもカッコよかったです。
足立プロデューサー:マーラです! 『4』にも出して欲しい、とお願いしたのですが、出してもらえず(笑)。ちなみにタナトスはカッコいいです!(客席から拍手が!)
―最後に、ファンの皆さんに一言お願いします。
足立プロデューサー:ようやく完成の日を迎えることができました。原作ファンの方は待望の、という感じだと思います。
最後まで末永くお楽しみいただきたいですし、『ペルソナシリーズ』も引き続き、ぜひお楽しみください。
鳥海:『ペルソナ3』は、おそらくファンの皆さんに負けないくらい映像化してほしかったので、個人的にも嬉しいです。存分に楽しんでください。
豊口:観終わった後に「ようやく映像化されたんだ」としみじみ思いました。様々なキャラクターがちらほら出ていますので、ぜひご注目してください!
石田:ゲームのスタートから映像化を待ち望んでいたみなさん、お待たせしました。みなさんの青春が詰まってますよ(笑)! 公開後は、お友達を連れて是非また来てください!
▲週替わり来場者特典として「スーパーP3シール」がランダムに3枚プレゼントされる。
<Text・Photo/ダンディ佐伯>
●劇場版公式サイト
http://www.p3m.jp/
●公式ツイッター
@P3movie