【プレゼントあり】皆さんに「感情の波」を起こして欲しい! 初のフルアルバム『WAVE OF EMOTION』をリリースする津田朱里 インタビュー

By, 2013年4月23日



これまで数々のゲーム・アニメソングを歌唱してきた津田朱里の、初のフルアルバム『WAVE OF EMOTION』が2013年4月24日(水)発売される。
タイアップソングを含む全12曲がSACDハイブリッドディスク仕様で収録。11年2月に発売された前作・ミニアルバム『Key of Dreams』から1年あまり、さらなる成長を遂げた彼女の歌声に注目だ。

―まずは、現在の率直な感想をお聞かせください。

津田朱里さん(以下、津田):デビューして3年、フルアルバムを出すことは一つの夢でしたので、これまで応援してくださった方々、スタッフの皆さんへの感謝の気持ちでいっぱいです。

―この喜びを、最初に誰に伝えましたか?

津田:やっぱり一番身近で支えてくれた家族ですね。いの一番に伝えました。

―「WHITE ALBUM2 LIVE」には親御さんはいらしたのですか?

津田:大阪公演に来てくれました! 出演した私よりも多分緊張したと言ってました(笑)。

―ご自身も、自己紹介を忘れてしまわれたそうですね。

津田:そうなんです。言わなければいけない告知が頭にあって、肝心の自分の紹介をしていないという……(苦笑)。

―普段からそういうおっちょこちょいなところはありますか?

津田:ありますね(笑)。MCでもよく噛んだり、天然が出たりして、「津田朱里が出た!」と言われます(笑)。

―改めてこの3年間を振り返ってみていかがですか?

津田:数字にすると本当に長い気がするのですが、今まで経験したことがないことばかりで、生きてきた中で一番濃い3年間でしたね。
物心ついた頃から「夢は何?」と聞かれると、いつも「歌手」と答えてましたので、ありがたいことに、今は本当に自分が描いていた夢の通りになっています。

―4月7日に行われた「WHITE ALBUM2 SPECIAL ENCORE」では、声優さんたちの朗読劇にも参加されましたね。

津田:事務所の先輩の上原れなさんと一緒に「上原れなと津田朱里」という役で出演させていただきました。一ヶ月前の大阪公演が終わった後に「出番があるかもよ」とスタッフさんに言われてはいたのですが、プロの声優さんと共演させていただくということもありまして、やっぱり緊張しました。
でも、皆さんも笑ってくださっていたのでやってよかったな、と。
冬馬かずさ役の生天目仁美さんに「全部持って行かれたよ~!」とうらやましがられました(笑)。

―また同じような機会があればやってみたいですか?

津田:是非やりたいです(笑)!

―イベントで実際に歌ってみていかがでしたか?

津田:ライブハウスでのイベントということで、皆さんとの距離がとても近かったので、表情がとても良く見えていたのですが、感極まって泣かれていた方もいて。このような作品に携われて嬉しいと、改めて思いました。

―忘れてはいけないのが、『WHITE ALBUM2 』のアニメ化ですね。

津田:「ついに来た~!」と思いました。たくさんの方に愛されている作品ですので、ファンの方がいてこそのアニメ化だと強く思いました。

―発表された瞬間のファンの方の反応がすごかったですね。

津田:本当にすごかったです! 私は舞台袖から見ていたのですが、北原春希役の水島大宙さんも感極まって泣きそうになったとおっしゃっていました。

―現在の心境はいかがですか?

津田:まだ私がアニメに関わるかどうかは分からないんです。もし私の歌が流れたら!?と考えると、ドキドキしますね!

―ではアルバムの話をさせていただきます。今回はSACDハイブリッドディスク仕様ということですが。

津田:すみません。詳しいことは分からないんです!(笑)。
専用プレイヤーで聴くとスタジオで仕上げた音を圧縮せずに聴いていただける、ということらしく、普通のCDよりも手間が掛かっているということみたいですね。
ハイブリッド仕様でどんな再生環境でも楽しめるそうなので、色んな感じ方ができるかもしれませんね!

―なのに、お値段は通常のアルバムと同じくらいじゃないですか。

津田:まさに、スタッフの皆さんの血と汗と涙の結晶です!

―今回のアルバムには、ご自身が作詞された曲が2曲入ってますが、作曲には興味はありますか?

津田:でも、まだまだ作詞だけでも反省する部分がたくさんありますので(苦笑)、もっと作詞を勉強して、自分の中で納得できるようになったら作曲にもいずれ挑戦してみたいと思います。

―初回盤のスリーブは、『WHITE ALBUM2』の原画家・なかむらたけし先生の描き下ろしジャケットとなっています。

津田:そうなんですよ! 雪菜とかずさ、どちらか片方をクローズアップして描いてしまうと、ファンの方の間で論争になりかねませんので(笑)、平等に二人とも描かれています。作品のファンの方は是非お買い求めください!

―最後に、ファンの方に一言お願いします。

津田:今回のアルバムにはタイアップ曲6曲に加え、新曲6 5曲とデビュー曲の「Twinkle Snow」のアコースティックバージョンが収録されていまして、今の私がギュッと詰まった一枚になりました。
このアルバムで少しでも多くの人が元気になったり、楽しくなったり、アルバムタイトルにも意味を込めている“感情の波”を起こして、水面に映る波紋のように広がっていけばいいなと思っています。よろしくお願いします!

☆津田さんによるアルバム全曲紹介

01.恋のような
『WHITE ALBUM2』の楽曲は作品のイメージに合うように切ないバラード曲や感情のこもった激しいロック調の曲をイメージされている方が多いと思います。が、この曲はミドルテンポのちょっと明るい感じの曲に仕上がっています。
私もちょっとした戸惑いとともに「新鮮だな」と感じました。
今までバラード曲をたくさん歌ってきましたので、少し弾けた、というか津田朱里らしさを出して歌いたいと思いました。
歌詞を見ていただけると分かると思いますが「今まで色々あったけど、前を見て歩き出そうよ」という曲のイメージをいただいたので、芯のある歌い方を意識しました。

02.Thanks a lot
格闘ゲーム『AQUAPAZZA』のEDテーマなのですが、格闘ゲームというと力強く歌わなくてはいけないと思ったのですが、この曲調には合わなかったんですね。アドバイスを聞いて、鼻歌を歌うような感覚で臨んだらしっくりきました。
この曲はライブでも自然と笑顔になってくるし、お客さんも笑顔になってくれるので幸せな気持ちになります。
以前、他のアーティストさんの仮歌を歌う仕事もしていたので、作品に合った歌い方をする、ということは慣れていたこともあり、タイアップ曲では常に作品に合った歌い方ができるように意識しています。

03.Special brightness
この曲は私が作詞をさせてしているのですが、最初に聴いたとき、音数が多くてデジタルサウンドっぽさを感じましたので、RPG(ロールプレイングゲーム)のように一つの物語を作るような歌詞にしたいと思いました。
でも、中々いいフレーズが思い浮かばなくて(苦笑)。最終的には自分が日々感じている、自分を支えてくれている人への感謝の気持ちを表現しました。

04.君に出会う日まで
ゲーム『ダンジョントラベラーズ2 王立図書館とマモノの封印』のEDテーマです。日々前を向いて頑張っていこうと思っている人ほど困難にぶつかってしまい、泣いてしまうこともあると思いますが、時には立ち止まることも大事だと思うんです。
頑張っている人たちに一休みしてもらえるような、優しく包み込んでくれるような曲になればいいなと思っています。

05.心はいつもあなたのそばに
ゲーム『WHITE ALBUM2幸せの向こう側』のEDテーマです。私は、デビュー曲が「Twinkle Snow」ということもあり、バラード曲を歌うイメージを持っている方が多いと思うのですが、私の中では、自分の良さを活かせるのはアップテンポの曲の方かなとデビューまでは思っていたんです。

それに、バラードは今まであまり歌ってこなかったんですね。今回も引き出しがなくて苦労したのですが、作曲してくださった、ゲームのプロデューサーでもある下川(直哉)さんに曲を込めた想いや「このように歌って欲しい」とレクチャーを細かくしていただきました。私一人ではこの曲の良さを引き出せなかったと思います。

06.十六夜DEPARTURE
アルバム収録曲の中では本当に変わっていて、曲の中でコロコロ表情が変わるんですね。また、作詞もUさんに初めてお願いさせていただきました。「ひねくれアイロニー」(「皮肉」の意味)など、独特の言い回しもあって、曲の良さを引き立てている感じですね。私の作詞活動にも参考にさせていただきたいと思います。

07.Wave of Emotion
CDデビューさせていただいてから、どんな曲を歌っていなかったんだろう?となった時に出てきたのが「ロック曲」だったんですね。ロック曲を歌ってみたいという想いが日増しに強くなっていって……その念願が叶ったかんじですね。
ロック曲を聴くことは結構多いので、その中で感じることを自分なりの表現の仕方で歌いました。自然と気持ちも乗っていきましたし、作曲する際にも、特に苦労はしなかったです。

08.legato
木村さんもUさん同様、今回始めて作詞をお願いさせていただいたのですが、自分の中にはない、前向きな歌詞になっていましたので、魅力を感じました。同じメロディでも人によって色々なアプローチの仕方があるんだなと、こちらもとても勉強になりましたね。

09.Starry Night
これまでピアノ一本のバラードは歌ったことがなかったので、どのようになるのか不安があったのですが、「Twinkle Snow」は壮大さ、「心はいつもあなたのそばに」は切なさや儚さがあると思うのですが、この曲は今の自分にある「素直さ」をそのまま出せばいいんじゃないか、と想い臨んだところ、うまく歌えました。
大切な人との別れ、というものじゃ誰もが経験することだと思いますので、聴いている方にもスッと届くんじゃないかと思います。

10.愛する心
この曲も『WHITE ALBUM2幸せの向こう側』のEDテーマですが、歌詞にすごく心を奪われました。切なさ、儚さの中にある温かさが、とても作品に合っているな、と。
個人的にはウエディングソングとして、誰かの結婚式で歌いたいな、という願望があります。「別れる」という言葉が出てくるので「大丈夫かな?」とちょっと思いますが(笑)。

11.「Twinkle Snow」(acoustic version)
ヴァイオリンとアコースティックギターをフューチャーしたアコースティックアレンジに仕上げました。
私にとってはデビュー曲ということでとても大切な曲なのですが、今回またこのように歌うことができて、私のファンの方、そして『WHITE ALBUM2』を応援してくださるファンの方にはとても感謝の気持ちでいっぱいです。
皆さんがこの曲を愛して下さっているのがイベントでも伝わってきますし、今後もずっと大切に歌っていきたいですね。

12.この世界に
OVA『ToHeart2 ダンジョントラベラーズ』Vol.2のEDテーマです。
メロの部分は一人ひとりに語りかけるイメージで、サビの部分は深く語りかけるイメージで、多くの人に曲の素晴らしさが伝われば、と思いながら歌いました。
私の中では母親の自分の子供への愛情をイメージしながら歌いました。

<Text・Photo/ダンディ佐伯>

【CD概要】
『WAVE OF EMOTION』
2013年4月24日(火)発売

品番:KIGA-17
税込¥3,000

●CD紹介サイト
http://fixrecords.com/kiga17/

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