まさにプレミアムなイベントの幕開け! 『劇場版 STEINS;GATE負荷領域のデジャヴ』プレミアムイベント(2回目)レポート

By, 2013年4月19日



2013年4月20日(土)に全国公開が迫った『劇場版 STEINS;GATE負荷領域のデジャヴ』のプレミアムイベントが4月6日(土)、東京・よみうりホールで開催された。

 
まずは作品に関する数多くの楽曲を担当しているいとうかなこが登場し、TVアニメのOPテーマ「Hacking to the Gate」を熱唱した。
この日はあいにくの荒天。
「ラボメンの皆さんこんばんは! ラボメンパワーで低気圧を押し返しちゃおう!」と叫び、劇場版の主題歌「あなたの選んだこの時を」を披露し、会場は大盛り上がりだった。

続いてはトークコーナー。まずは4月25日(木)に発売予定の『STEINS;GATE線形拘束のフェノグラム』の最新情報を紹介。牧瀬紅莉栖役・今井麻美さんと、岡部倫太郎役・宮野真守さん、橋田 至役の関智一さん、原作の志倉千代丸氏、ゲームのプロデューサーの松原達也氏が登壇した。

松原氏いわく「今回のゲームでは、それぞれのキャラクターごとに色々なストーリーが繰り広げられます」とのこと。
ちなみに松原氏は桐生萌郁のシナリオで彼女のことが好きになったとか。
フェイリスのエピソードについては「彼女については完全に『if』の話です。子供ですが大人社会に溶けこんで、抵抗してアキバ社会を守っていくシナリオになっています」。
今井さんは「まゆりの台本を紅莉栖として読んで、展開がすごく嫌で、心が痛くなりました」とのこと。
松原さんは「まゆりが、紅莉栖とまゆりのどちらかが死んでしまう、ということを知って、ある行動を取る話になっています」とシナリオについて補足した。

松原氏は見どころとして「今回お願いしたシナリオライターさんは『世界線を変えれば何でもできる』、という設定に甘えていないので、シナリオ内容には期待していてください!」とコメントした。

続いて、『劇場版 STEINS;GATE負荷領域のデジャヴ』に関するトーク。ここからは松原氏に代わって若林漢二監督とともにトークが進行。

志倉氏は「まさか劇場版ができるほど、プロジェクトが大きくなるとは思いませんでした。あの時の自分にDメールが送れていたら、更にやる気が出ていたと思います(笑)」と改めて語った。

若林さんは、TVアニメでは「各話の演出を担当していた」ということだが、「最初は『劇場版をやるから手伝ってくれ』と言われましたが、責任に押しつぶされそうでした」と裏話を語った。
ここで、イベントに集まったファンのために特別にダイジェスト映像を公開。

志倉氏は作品の概要について「岡部が何度も過去に遡ってやり直す、というチートを繰り返してしわ寄せがこないわけがないので、そうなった時に何が起こるのか? 『デジャヴ』という事象に一歩踏み込んでいる作品です」と説明した。

宮野さんは「最高の形で完結したはずの作品の続編を作れる、ということに驚きました。これ以上何をやれるのか思い浮かびませんでした。想像がつかなかったのでワクワクしながら待っていたら「ここまで想定していたのか」と思うくらいのシナリオで思い、これを劇場版に持ってくるのか、とすごく感動しました。驚きました」、
今井さんは「収録が終わったあと、もう一度台本を読み直したら震えてきました。アニメを観ていない人でも楽しめると思いました」と感想を語った。

監督いわく「本作はちょうどイベント当日に完成を迎える」、ということで、監督に向けて場内から大きなエールが送られた。
監督は「作品をご存じの方はもちろん、知らない人にも是非足を運んでいただきたいと思います」とコメントし、コーナーを締めた。

 
続いて、彩音のスペシャルライブコーナー。ピンクのドレスで登場した彩音さんが劇場版EDテーマ「いつもこの場所で」を披露。
「ラボメンのみんな、一緒に盛り上がってね!」とゲームのOPテーマ「フェノグラム」を披露した。

最後は『今井麻美・関智一のRADIO STEINS;GATE』の公開録音コーナー。宮野さんをゲストに迎え、にぎにぎしく行われた。

『削除したいDメール』コーナーは、リスナーから届いた、過去に送信した、もしくは受信した、思わず削除したくなる内容のメールを紹介。今回はファンの方の拍手によって「一番削除したいメール」を決める、というもの。
メールを紹介後、番組の放送月に合わせた(今回は4月)三人のショートドラマが展開。アドリブ全開のコントが行われ、場内から爆笑を誘った。

イベントもいよいよ終了の時が。最後に登壇者からメッセージが送られた。

志倉氏「皆さんの応援、そして素晴らしいスタッフのおかげで劇場版がいよいよ完成します。劇場版のある世界線にたどり着くことができて、感無量ですたどり着いたのが嬉しいです。皆さんの感想、待ってます!」

彩音さん「私自身、『STEINS;GATE』の世界に触れさせていただいてまだ月日は経っていませんが、精一杯歌わせていただきましたので宜しくお願いします」

いとうさん「映画館で私の歌が流れるのが夢のひとつでした。『STEINS;GATE』が叶えてくれました!」

関さん「劇場版ではダルが感情的になる部分があり、不覚にもウルッときてしまいました。心にもうるおいを与えてくれる作品だと思いますのでよろしくお願いします!」

宮野さん「劇場版の告知の後、ファンの方に喜びの言葉をたくさんいただきまして、本当に幸せでした。
新たな『STEINS;GATE』の世界をお見せできると思いますので、楽しみに待っていて!」

今井さん「出演者の皆さんのキャラが濃く、私にとってはすごい刺激で、毎回勉強させてもらいながらここまできました。紅莉栖が置かれている状況が自分とリンクしていて、私があきらめたらこの物語が収束しないんだ、と思うことで奮起しました。
キャストやスタッフ、ラボメンのみんなに囲まれて何とか乗り切ることができました。まずは皆さんご覧になっていただき、本作を心の奥底に刻んでいただきたいです」

最後は宮野さんから、オカリン風に「わが親愛なるラボメン諸君よ、必ず映画を観るように!」という言葉で締めくくり、大きな拍手の中でイベントは終了した。

なお、公開初日の4月20日(土)には初日舞台挨拶が決定。詳しくは公式サイトをチェックしよう。

<Text/ダンディ佐伯>

●作品公式サイト
http://steinsgate-movie.jp/