「アテンションプリーズ、PASSPO☆です。本日はご搭乗ありがとうございます!」
ライブを「フライト」、メンバーを「クルー」、ファンを「パッセンジャー」と呼ぶ。そんなコンセプチュアルな一面を持ちながら、激しいロックのライブを展開する9人組ガールズロックユニット・PASSPO☆(今年より「ぱすぽ☆」から改名)が、3月30日(土)に東京・品川ステラボールにて「PASSPO☆チャーター便フライトツアー2013」のツアーファイナルを開催した。
この日は生バンドを従え、3月27日リリースのベストアルバムにも収録された人気曲を中心に、計15曲を披露。
「間もなく離陸します。シートベルトをしっかりお締めください。PASSPO☆テイクオフ!」のオーバーチューンが流れると、超満員の客席は早くもヒートアップ。1曲目の『WING』、初登場オリコン1位となったメジャーデビュー曲『少女飛行』と人気曲が続くと、会場がサビを大合唱するなど、ラストスパートのような盛り上りを見せた。
根岸「喉の調子を崩していたんですが、今日のために完全に治してきました」
藤本「ゆっきぃは喉の調子大丈夫だったんですけどぉ」
増井「イヤミか!」
槙田「今回のツアーで全国の7都市回ってきて、それぞれすごい成長できた……じゃなくて成長できているツアーだと思うので、今日はみなさんにこの成長できた姿を……」
玉井「まじめか!」
岩村「チャーター便をやってわかったことが2つあります。ひとつめは、ワシは5曲目に汗をかくということ。あとは、楽しめばいいってことー!」
藤本「うちの最年長(岩村)は、3年目にして気付きました〜(笑)」
こんな自由度の高いトークも、PASSPO☆の魅力のひとつ。
その後も激しいダンスとともに、和×ロックの桜ソング『サクラ小町』、本格的なLAメタルサウンド『Next Flight』など、さまざまなテイストのロックを披露。『No.1 Boy』では、クルー(メンバー)が客席を指さしながらステージを走り、それに会わせて会場がウェイブするというシーンも見られた。
初披露の新曲『キャンディー・ルーム』で、久々にキャリーバックを使ったダンスを見せた後は、扇子のパフォーマンス『夏空HANABI』、ピンクレディの『ウォンテッド (指名手配)』をモチーフにした振り付けで会場と一体になった『WANTED!!』、さらに指差しパフォーマンスで超盛り上りがる鉄板曲『マテリアルGirl』を畳み掛け、熱狂のまま本編を終了。
そして迎えたアンコールでは、全員が制服姿で登場するという珍しい展開が。なんでも、3月に最年少メンバーの玉井杏奈と増井みおが高校を卒業し、「No JC、No JK」(No女子中学生、No女子高生)となったことで、「この日で制服を着納めです」とのこと。その言葉どおり、アンコール曲『サクラ色』の演奏が始まるとともに制服を破り捨て、妹ユニットpalet(パレット)へ宅配便で送りだすというパフォーマンスも。
「中高生もいなくなったことだし、おとなの魅力を出して行きたいと思うので、これからもついてきてくれますか?」というキャプテン根岸の呼びかけに、会場も大声援で応える。ラストの曲『Dear My Friends』では、サビを会場がアカペラで大合唱という感動的なシーンも見られ、最後は会場全員による三本締めでキリッと締め、全国ツアーの幕を閉じた。
昨年に引き続き、今年は5月の「STEP&GO/キャンディー・ルーム」から3カ月連続で「新エアライン3部作」がリリースされるPASSPO☆。4月からは初の冠番組となる「PASSPO☆の尺うまTV」がスタートするほか、5月には台湾でのスペシャルライブ、夏には大規模な全国ツアーが決定するなど、まさに上昇気流に乗りまくっている彼女たち。今後の活躍に期待だ。
<Text・Photo/河本チーター>
<セットリスト>
01. WING
02. 少女飛行
03. サクラ小町
04. Next Flight
05. ダムダムフリーダム
06. No.1 Boy
07. Wish on a star
08. キャンディー・ルーム
09. 夏空HANABI
10. Love Diary
11. WANTED!!
12. マテリアルGirl
<アンコール>
13. サクラ色
14. STEP&GO
15. Dear My Friends
●PASSPO☆オフィシャルサイト
http://passpo.jp/