ミンゴスらしいメモリアルな作品が完成! 10thシングル「Dear Darling」を発売する今井麻美を直撃!!

By, 2013年3月3日



昨年12月に行われたライブの追加公演真っただ中である今井麻美。彼女のニューシングル「Dear Darling」が2013年3月27日(水)に発売決定! 節目となる10枚目のシングル、いうことでメモリアルな作品に仕上がっているが、制作にまつわる笑いあり、驚きあり、感動有の様々なエピソードが……?
今井さんにお話をお聞きしてきました!

―今回が記念すべき10枚目のシングルということで、率直な感想をお願いします。

今井麻美さん(以下、今井):私が思っている以上に音楽活動を認めていただいているからこそ、3曲入り、ノンタイアップ、という決断をしていただけたと思い、感謝しています。
曲の制作自体は、ライブに合わせて昨年11月くらいに曲を作ってましたので、シングルとしては異例の長い制作期間をいただきまして嬉しかったです。10枚目として、これまでの活動の集大成にふさわしいものになったと思います。

―今作はノンタイアップシングルになりました。

今井:以前もノンタイアップシングルを発売させていただきましたが「作品のタイアップがつかない」、ということで、CD作りにおける責任の所在が違ってくるので責任も強く感じるのですが、自分らしさを全面に押し出して作れるという事に、一度味を占めてしまったところはあります。

アルバムは、私の中では「その年に作り上げてきたものをまとめ上げる作業」と捉えているところがありますが、逆に今回のように「短期間で好きにやっていい」、と言われると、ある意味燃えますね。
シングルはダッシュ力が必要になるので、「どういう方向で行くか? 私らしさってなんだろう?」、というところに立ち返って色々と考えられ、楽しい作業になりました

―今回のシングルの方向性は?

今井:私の曲の制作というのはいつも「会議室であれやこれや話し合う」、ということはせず、私の中では日々の会話の中で「こういうのにしよう」と決まっていく感覚なのですが、私の記憶が正しければ、アルバムを作っている最中に「そろそろかわいい曲が欲しいよね」という話になって。ちょうどプロデューサーも私と同じことを考えてらっしゃったようでした。

実際に「Dear Darling」が表題曲、ということが決まった時、実はまだ10枚目の節目のシングルだということを意識してなかったんですね。曲の雰囲気を改めて確認してみて「あれ、私何歳だっけ? やってしまったな~」という気持ちになりました(笑)。
アシスタントの子が真面目な顔で「こういうのを皆さんは求めてくださってるんです!」と言われまして、勇気が出ました。

―そしてジャケット撮影はこれからとのことですが。

今井:どのようなものになるか分かりませんが、頑張ります(笑)。

―今回の曲調を決めたきっかけは?

今井:きっかけが、昨年4月に地元山口で行われた『花とワインフェスティバル」に出演した時に、知り合いがたくさん来てくれて。
「Aroma of happiness」を友人の結婚式にCDを持っていき、CDを聴いてもらいました。小さい子が曲を聴きながら踊ってくれたのをみて「幸せだな~」と思いましたね。

その後、ライブで小さい子たちとまた会うことがあり、親から「楽しみにしてたんだよ」と言われて。歌っている時に客席で手作りの花を手に応援してくれるのを見て、とても嬉しかったのを覚えています。

そのころから漠然と「小さい子にも楽しめる曲を作りたい」と思っていました。
今回は「君たちにはまだ早いかな?」と思えるような曲になりましたが(笑)、楽しんで聴いていただけると思います。

―では、まずはそんな「Dear Darling」についてお聞かせください。

今井:まず、歌詞の最初の「3センチ」って近いですよね? 私の中ではもうキスしたも同じだと思いますが(笑)。
歌詞はコンペで選ばせていただきましたが、即決でした。ちなみにスタッフさんからは「今井さんがこれを選ぶとは思いませんでした」と言われてしまいましたが(笑)。

「人との距離感」など、自分に深く刺さった部分がたくさんあり、実際に歌ってみたら「攻めてる!」と思いました。みんなと歌うと楽しいだろうな、と思っていたのですが、12月のライブで「これが新曲です!」と紹介すると思うと、どんどん現実に引き戻されるような感じで(笑)。

この曲は、言わば少女漫画で「キスするのかしないのか?」で結局15巻くらいしない、みたいな、そんな感じなんです。通じるかな(笑)?
王道の恋愛にあこがれがあるので、自分が経験しなかった青春時代を追体験している感じですね。

―歌詞の中の人物を、どのくらいの年代を想定して歌いましたか?

今井:15歳くらいを想像して歌いました。どうしてもキュンキュンした声になってしまいますので、そうなり過ぎないように、と意識しながら歌いました。
われながらいい落としどころに調整できたと思います。

―では次に「旅人」についてお聞かせ下さい。

今井:山脈を旅してきました。このような曲調は「フォルフローレ」というジャンルらしいのですが、このような鷹やコンドルが山の上を飛んでいるイメージで、小さいころからテレビでBGMが流れていると反応しているような、大好きな曲調です。
ちょっと難しかったですので、歌い終わってホッとしています。早く仕上がりが聴きたいですね。こちらも通じるか分かりませんが、『母をたずねて三千里』の主題歌のようなイメージです(笑)。

―こちらの歌詞についてお聞かせください。

今井:作詞を森由里子さんにお願いしたのですが、「なんて素敵なんだろう!」と思うくらい、素晴らしい歌詞が上がってきました。目をつぶると旅人が旅をしている情景が浮かんでくるような歌詞です。
森さんとは色々な作品でお世話になっていますが、とある方からお聞きしたところによると、森さん、その方に「今井さんは妹みたいな感じがする」とおっしゃられたみたいなんですね。私の中でも森さんには魂が惹かれるという感覚があって、今回もスーッとなじんできて。不思議なものを感じますね。

特に2番の歌詞にとても感銘を受けて。とても感動しました。「佇む この静かな草原で~」という歌詞があるのですが、レコーディングの時に、ちょうどアフリカで日本人の命も失われた大きな事件があって、よりリアルに感じることができました。
人類は争いなくしては生きることができない悲しいサガがあると思いますが、それすら許容して生きている人が世界にはたくさんいるんだ、というのを感じました。

―では収録予定の3曲目について。まだレコーディング前とのことですが、どんな雰囲気の曲ですか?

今井:バラードです。方向性はちょっと違いますが「蒼穹の月」のようなイメージの曲になるそうです。流れるようで、穏やかで神秘的な曲になると思います。作曲が濱田プロデューサー、濱田貴司さんが編曲を担当されています。

―こうして3曲揃ってみていかがですか?

今井:てんでバラバラに見えるかも知れませんが、「私がブレないためには?」と考えた時、それは歌に対する向かい方や、スタッフさん、応援して下さったみなさんに仕事に対して「私は間違っていないんだ」というのを感じることだと思っています。

声優をしながら歌を歌うという特殊かつ恵まれた環境に感謝を忘れたくない、というのがありますので、それを忘れなければ、これからも表現し続けられるのではないかと思います。

―今後はキャンペーンイベントがあります。

今井:3rdアルバム『Precious Sounds』の発売記念イベントが1月にあったのですが、体調を崩してしまい、楽しみにしていて下さった方々に悪い思いをさせてしまったので、今も少し傷心です。
歌も歌えなかったですし、本来提示したものと違うことをすることになってしまったので、お叱りを受けるものだと思っていましたが、来てくださった方がその空間を楽しんでくださって。「次のイベントに期待してます」「体調に気を付けて頑張ってください!」とおっしゃっていただいてとても嬉しかったです。

今回は1か所1か所が小さい会場になってしまうのですが、回数が増えるということは、その分多くの方にお会いできることが増えると思いますし、より私らしさを知っていただけると思いますので、来ていただけるのを楽しみにしています。

―レコーディング時のエピソードを教えてください。

今井:1曲歌うごとに空を仰いでいました。勢い重視だと思い、バーッといっぺんに歌っていたのですが、いつもなら歌った後に「あそこミスったな」「ここを長くした方がいいかな」など考えながら聴いているのですが、今回は歌詞に対してツッコミを入れてしまったり、冷静な私になれなかったところがあります。

―12月のライブで歌った時の感想、お客さんの反応は?

今井:「新曲を披露します!」と言った時に「(サイリウムは)何色にすればいいですか?」と聞かれたんですね。その瞬間に「ピンクだろうな」と思ったのですが「言わない!」と逃げたんですが、歌いだしからピンク色のサイリウムが場内をほぼ占めていまして(笑)。CDに収録されている声よりも、よりかわいく歌ってしまいました(笑)。
サイリウムが真っ赤だったり真っ青だったりしたらまた違った歌い方になったかも知れません(笑)。

―最後に、ファンへメッセージをお願いします。

今井:ようやくというかあっという間というか。把握しきれていないのですが、私の中で重要な位置づけになるような曲に仕上がっています。今回が10枚目のシングルで、次のメモリアルは100枚になりますので、その時も果たして歌を歌えているのか? 分かりませんので(笑)、私の人生の節目を一緒にお祝いして欲しいと思います。よろしくお願いします!

<Text・Photo/ダンディ佐伯>

【CD概要】

タイトル: Dear Darling
発売日: 2013年3月27日(水)

品番:FVCG-1233
価格: 1,680円(税込)

発売元:5pb.
販売元:メディアファクトリー

《収録内容》
01. Dear Darling(作詞:紅雨 作曲・編曲:宮崎 誠)
02. 旅人(作詞:森由里子 作曲:椎名 豪 編曲:幡手康隆)
03. 海月 ~Jellyfish~(作詞:青Yりんご 作曲:濱田智之 編曲:濱田貴司
04. Dear Darling(off vocal)
05. 旅人(off vocal)
06. 海月 ~Jellyfish~(off vocal)

●今井麻美5pb.公式WEB
http://5pb.jp/records/sp/asami/
●今井麻美公式blog
http://blog.livedoor.jp/ubiquitous777/
●5pb. Records公式WEB
http://5pb.jp/records/
●EARLYWING公式WEB
http://www.earlywing.com/