また、この日はキャストを代表して置鮎龍太郎さん(ベルゼブブ役)、藤原啓治さん(マモン役)、遊佐浩二さん(アズラエル役)が登場した。
●まるで予備校のようなキャラクター紹介!?
まずは置鮎さん、藤原さん、遊佐さんによるキャラクターの紹介から。
会場のスクリーンには各キャラクター絵と紹介文が映し出され、それを指しながら説明がはじまった。藤原さんはキャラクターの紹介をしながらも、
「マモンが人間界に行くシーンがあるのですが、キャラクターを意識しながらも自分なりに、かなり自由に演じさせていただきました。スタッフさんに怒られるかな? と思ったのですが、大丈夫でした。やっていてすごい楽しかったですね」と、収録中のエピソードを話してくれた。それを受けてCDで共演していた置鮎さんは、「いつも通り、とっても楽しそうでしたよ」と話した。
そんな置鮎さんは自身が演じるキャラクター・ベルゼブブについて、「非常にマイペースで、食べることが大好き。食べた分だけ即時に体が肥大化するが、すぐに元の体型に戻る」と、スクリーンに書かれた紹介文をそのまま読み上げ、「そのまま読まないでよ。ここは予備校じゃないからね」と遊佐さんにつっこまれていた。
収録では、置鮎さんは食べ物を食べながらしゃべるシーンが多かったそうで、
遊佐さんは「食べながらセリフを言うわけでしょ? イヤですね~だって、スタッフさんには食べる演技をしながらも『わかる程度には、セリフをちゃんとしゃべってください』って言われるじゃん?」と言うと、置鮎さんはすかさず「食べる演技は得意なんで!」と返答、会場の笑いを誘っていた。
遊佐さんは「主にデスクワークをしていて、内向的なキャラクターなんです」とアズラエルについてきちんと説明するなか、「アズラエルはなんで羽が生えてるの?」と、藤原さんが横から驚きの質問。これには置鮎さんと遊佐さん、観客も「天使だから!!」と総ツッコミ。驚愕の質問をした藤原さんに、会場は大爆笑だった。
●意外にも? アドリブなしのまじめな生朗読コーナー
アズラエル、ベルゼブブ、マモンの3人はとある会場にやってきた。サンダルフォンが企画した、天使と悪魔の懇親会に参加するためだ。
しかし当のサンダルフォンは“クミ”というバーチャルアイドルのコンサートがあるから、ミカエルは(ルシフェルの)隠し撮りコレクションの整理が忙しいから、ガブリエルは寝不足で化粧のノリがわるいから、とそれぞれ理由をつけて不参加。悪魔側もなんだかんだと理由をつけて不参加者が相次ぐなか、「オレはおいしいものが食べられればなんでもいいんだけどね~」と気楽な調子で参加するベルゼブブ。
マモンは仕事の一環である懇親会に参加しない=やるべきことをやらず、しかも仕事をする気がない仲間にキレるものの、アズラエルはマモンの仕事に対するまじめな姿勢に共感。普段はあまりしゃべらないアズラエルも饒舌になり、仕事や相方(?)のサンダルフォンの愚痴を話しはじめる。
それを聴き、仕事熱心なアズラエルの姿にマモンも共感。仲良くなった2人は牡蠣を食べに行こうと大盛り上がり。そこへサンダルフォンからアズラエルに電話がかかってきてしまう。電話で話しながら会場を後にするアズラエル。
結局、残ったマモンとベルゼブブは懇親会の会場で食事をして帰ることになり、天使と悪魔の懇親会は失敗に終わった……というオチがついて、ドラマは終了した。
●3人のプライベートが垣間見えるコーナーに?
朗読に続いては「天使か? 悪魔か? 質問コーナー!」へ。イベントの前に観客から集めた優しい質問を入れた“天使ボックス”と、スタッフが考えたギリギリの質問が入った“悪魔ボックス”の2つが用意されており、ルーレットを回してどちらを引くかを決定、引いた質問には必ず答えなければならないというものだ。
最初にルーレットを回したのは藤原さん。ルーレットは「悪魔」で止まり、いきなり悪魔ボックスからきわどい質問を引くことになったが、引いた質問は「あなたにとっての芝居論をまじめに話してください」というもの。「難しいなぁ」とつぶやきながらも、藤原さんは自身がこれまでの経験で経た、役を演じるうえで重要なこと、声優には何が大事かというのを意外にも? まじめに語っていた。
次にルーレットを回したのは遊佐さん。ルーレットはまたもや「悪魔」で停止。引いた質問は「お酒の失敗談はありますか?」というもの。「酔っ払って帰ると、自宅の玄関で力尽きていることが多いのはなんでだろうなって思います。
いつもは玄関に愛犬が迎えに来てくれるんですけど、酔っ払って帰ると絶対に迎えに来ないんですよ。愛犬を待っている間に気付いたら寝ちゃってて……」というエピソードを披露。
それを聴いた藤原さんも「次の日、朝10時から仕事だったのに、前日の夜11時から朝の7時まで日本酒を飲みまくっちゃって……。スタジオに行ったものの、モニターの絵が三重に見えてさ。なんとか収録したけど、もう全然駄目だったね」と、自身の失敗談を話してくれた。
と、ここまで悪魔の質問が続いたため、置鮎さんはルーレットを回さずに天使ボックス・悪魔ボックス両方から質問を引いて答えることに。「女の子に振られたことはある?」という悪魔の質問には「ある」、「気分転換するときに何をする?」という天使の質問には「ゲームをするか、カレーを食べます」と回答。
そして話はなぜか、仕事の合間の時間をどう使うかという話題に。藤原さんは仕事の合間の時間をあまりうまく使えないそうで、「何をしてたらいいかわかんないんだよね」と、置鮎さんと遊佐さんに質問。置鮎さんは「僕は、別の仕事の台本を持っていたらそれをチェックしますけど、それ以外ならツイッターしています」。
それに対し藤原さんは「だって男性声優さん10人に聴いたら、5~6人はマッサージに行くって言うと思うんだよ。それくらいマッサージ行くっていうからさ」と話せば、遊佐さんは「確かにみなさん、揉みしだかれていますよね」と納得した様子。「それなら藤原さんも行ってみたらどうですか?」とアドバイスしていた。
●プライベートトークは二巡目に!!
質問コーナーは一巡したものの、まだ時間があるということで二巡目に突入。「今年、一番失敗したことは?」という質問を引いた藤原さんは、「何かあったんですけど、忘れちゃいました。僕、忘れっぽいので……」と回答。
置鮎さんは「先々月引っ越したばかりなんですけど、おととい、プレイステーション3を床に落としてへこませてしまいました」と切ない失敗談を明かした。また、遊佐さんも缶を床に落としてへこませてしまったそうで、「あいつら、すぐに傷つくんですよ!」と床に向けて怒りを爆発させていた。
次に置鮎さんが引いたのは「今年一番はまったものは? そして来年は何をしてみたいですか?」という天使の質問。「ノンアルコールビールにはまりました」と遊佐さんが答えると、「わかるわかる。僕は糖質ゼロのビールをよく飲む」と藤原さんも同意。来年、してみたいことについて聴かれた藤原さんは「来年は間違いなく週一の休みがほしい。難しいけどさ…」とぼそりと話し、そのさみしげな姿に観客は爆笑していた。
また、「最近キュンとした出来事は?」という質問では、「あるスタジオで女性声優さんのストッキングに、ハートマークのラインが入っていたのを見てキュンとした」と置鮎さん。遊佐さんは「僕は階段を上がったときくらいですね」と、違う意味でのキュンを答え、笑わせてくれた。
最後の質問となった「長いお休みがあったら何をしますか?」では、藤原さんが「旅行に行きます」と言うと、置鮎さんも遊佐さんも同意見だったようで、「僕は北海道に行きたい」(遊佐さん)、「日本語が通じるところならどこでもいいので、旅行に行きたいです」(置鮎さん)とそれぞれ答えていた。
●来年にはサードシーズンが展開する……かも?
オリジナルドラマの朗読、トークコーナーと大盛り上がりのなか、イベントも終盤へ。出演者全員のサイン入り色紙があたるプレゼント抽選会が終わると、イベントもいよいよエンディング。最後は3人から観客に向けてメッセージが送られた。
「この3人でイベントをやる機会はなかなかないのですが、みなさんの応援があれば、またこういう機会ができると思います。これからも応援よろしくお願いします」(遊佐さん)、「僕は絵が好みなので、このシリーズは結構好きなんです。演じたキャラクターも、僕にしては珍しく華奢な役でおもしろかったですし…。キャストもなかなかないいメンバーが揃っていますので、この先も色々な組み合わせでドラマCDが展開していけばいいなと思います」(置鮎さん)。
そして藤原さんは「今日は1時間ほどのイベントでしたが、3時間くらいに感じるほど楽しいイベントでした。今後もシリーズが展開していくかもしれないので、ぜひ応援し続けてください」とサードシーズンへの期待を込めたコメントで、イベントを締めくくってくれた。
●ドラマCD「天使×悪魔」公式サイト
http://www.fwinc.co.jp/ten-aku/top/index.html
●ドラマCD『天使×悪魔』公式Twitter
http://twitter.com/ten_aku_FW